最も勾配がきついと予想される区間(湯宿温泉〜赤谷湖)は突破したものの, 三国峠(三国隧道)まではまだ距離があります。この先は, 緩いとはあくまでも比較の問題でしかない程度の急勾配が, 隧道まで延々と続くのです。しかし, 今まで箱根峠やら柳沢峠やらの山越えを繰り返してきたのも今日のため, ヒルクライムの経験は素人なりにあるつもりです。さあ, いよいよ山越えです!
写真 | コメント |
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(08:28) |
猿ヶ京温泉の中心地までやって来ました。旧温泉街が赤谷湖の底に沈んだため移転した温泉地ではありますが, 街道もこの付近では勾配が一服しています。ほんの短い間だけですけどね。立ち止まる訳じゃないし(撮影以外)。 |
(08:33) |
宿場の中心からは少し離れたところにある温泉施設, テルメ国境。敢えて少し離れた場所にあるのは, 大規模なところか辺鄙なところかのどっちかです(おい)。ま, 寄らないから関係ないけどー。 |
(08:41) |
で, まあ, 中心地を過ぎれば, すぐにまた「山の中」になる訳で……確かに赤谷湖の手前ほどじゃないけど, やっぱりキツい坂道なんですよ。橋が見えたところでちょっと休憩! この橋は新三国大橋。跨いでいるのは赤谷川ではなく(赤谷川は赤谷湖から北側へ行っている), 赤谷川の支流である西川の更に支流である沢(名称不明, 付近のバス停によると『猿沢』)です。沢を遠巻きしていた旧街道(現在は遊歩道か何かになっているらしい)をこの橋でバイパスします。ああ, だから登り坂だったのね…… |
(08:49) |
新三国大橋から, 左側=南側=下流側を眺めてみました。手前の山と奥の山の間に西川がある筈。 |
(08:49) |
真下も覗き込んでみました。砂防ダムみたいなのありますね。これ一応地形図にも載ってて, 新三国大橋の下流側(これ)と上流側に1つずつあるみたいです。 |
(08:54) |
吹路の分岐。左は永井宿へ向かう旧街道(……だよね?)で, 永井宿より先は更に法師温泉方面へと続き, その先で遊歩道となって三国峠手前でR17に戻って来る……と地形図に描かれています。 旧道+法師温泉道+遊歩道を行った方が, 法師温泉付近でR17より約200mも低いところを通れるんですけど, その後の遊歩道が自転車で通れる道なのか判りませんし, 何よりR17へ合流する時にその200mを一気に駆け上がらなければなりませんから, 私に左という選択肢はありません。普通に右へ行きます。 |
(09:00) |
三国峠TS(トラックステーション)が見えました。ここ, 事前調査で, 万一初日に沼田すら越えることができた場合の野宿地点として考えていたんですよ。結果はご存知の通りなので, 今はせいぜい休憩程度なんですけど。……駐車場と, 公衆便所と休憩所(自販機あり)くらいしかないですな。停まってる車も1台もないし(休憩中に乗用車が1台来た)。でも, 深夜には大型トラックで沸き返るんだろうなー。 ここまでの走行記録……走行時間: 1.32.14, 走行距離: 23.92km, 平均速度: 15.6km/h, 最高速度: 43.9km/h(猿ヶ京), 総走行距離: 2,354.1km。 |
(09:22) |
TSの先で, 沢を遠巻きするヘアピンカーブを通ります。新三国大橋みたいな橋梁化ができないのは, 左岸と右岸で高低差が大きいからでしょう。ヘアピンの一番手前部分を直線で繋ぐと, 地図で見る限り, 距離500mに対して高低差が60mを超えます。 尤も現道でも, その高低差のほとんどは右岸に移ってから発生する訳で。……何, 対岸のあの角度? カメラは水平にしているつもりなんですけど? 190‰くらいあるんじゃなかろうか。実際走れば, 箱根峠や甲武トンネルよりはまだ楽な坂道でしたけど。 |
(09:25) |
ヘアピンを曲がって右岸に移り, 左岸から見えた『凄い角度』を過ぎた辺りで, 標高800m地点に達します。三国隧道(群馬県側の標高1,100m)まであと300m! |
(09:26) |
三国街道永井宿の碑。宿場は左側から合流してくる旧道(想像通りに凄い勾配)の先にあります。なお, 旧道は一旦現道と合流しますが, 少し先で右側に分岐し山を登って行きます。法師温泉遊歩道が現道より200m低いって書いたけど, 旧街道は法師温泉付近で現道より280m高いのです。 |
(09:47) |
斜めになっている上に枝の陰になっていて危うく見落とすところでしたが, 標高900m地点に達しました。この辺りで, 案外楽な道だな, と思い始めています。勿論かなりの傾斜が延々と続いているんですけど, 箱根峠(東海道=R1)ほど酷い急勾配じゃないし, 長距離登りっぱなしの道としても柳沢峠(青梅街道=R411)ほどではありません。それらの激☆峠道で特訓してきた甲斐があったというものです。 |
(09:50) |
久々の距離標識。湯沢(湯沢市ではない)まで31km……三国隧道まではもう5kmもない筈だし, トンネルを過ぎれば下り主体(もう3つ, 小さな峠がありますが)。昼までに着けるかな, というところでしょう。 |
(09:56) |
勿論三国峠付近も, 降雨による交通規制があります。その案内看板がありました。これのお蔭で現在地が判ります, ありがたやありがたや。……後から思えば, ちょっと違ってると思うんだけどね。三坂大橋手前のスノーシェッド直前みたいに描かれているけど, 実際にはまだかなりある筈だよ? |
(09:58) |
法師大橋。……う, これ, 地形図に載ってない。法師温泉の真上くらいなのかな, と予想はつくけど, その辺りで地形が谷になっている場所は……どこだどこだ。 |
(10:00) |
「記念碑」。何の記念なんだろ? 下に『三国』ナントカ, と見えるから, 三国街道改良完成記念とか? |
(10:02) |
さっきの地図にあった1つ目のスノーシェッド。地形図上で道が縁無しベタ塗りになっているのってスノーシェッドの意味だよね? 凡例に無いから推測だけど。 ちなみにこのスノーシェッドの中で標高1,000m地点に達します。 |
(10:09) |
スノーシェッドを抜けてまた暫く行くと, 無名の沢を越える三坂大橋。さあて, もう地図上の直線で3cm(1.5km)もないぞ…… |
(10:11) |
三坂大橋から西側(下流方向)を臨むの図。送電線の鉄塔が見えますが, その真下に法師温泉を過ぎた遊歩道がある筈です(R17に合流するため必死で坂を登っている辺り)。その奥, 山の手前に, 法師沢が流れている, と。 またまた, 周辺一望動画を。 → dscf3470.avi (18.0秒, 10,689,748Bytes) |
(10:11) |
動画は途中で望遠にできないので, 橋の真下を望遠で撮ってみました。深い谷だけど, 水は少ないみたいですね。 |
(10:13) |
あれ? まだ橋(三丁橋)があったんだ。確かに地形図では, 三坂大橋の先に谷がもう2つあるなあ。三丁橋の直後に2つ目のスノーシェッドが見えていますね。その先, 間を置かずに3つ目も待っています。 |
(10:16) |
3つ目のスノーシェッドを出た直後に……やっぱり, 谷全部に橋がありました。檜沢橋。さて, これで残るは, 橋が1つと……! |
(10:17) |
橋が1つと, 三国隧道を残すのみ! 600m先という案内が現れました! ペダルを回す足にも俄然力が入ろうというものです。やっぱり, 三国峠は比較的楽だったなあ……というのが感想です。 |
(10:20) |
法師温泉方面の遊歩道が合流してくる地点です。ああ, やっぱり未舗装路ですね。人通りが少ないためか草も生えているようだし, 自転車で通ろうとしたら厳しかったことでしょう。 |
(10:21) |
クロソイド曲線記念碑。つまり, 地形に沿って道を作るのではなく, 車が通り易いような道を作ったって事ですよね。地形無視の緩曲線(柳沢峠の塩山側大橋梁とか最たるものですな)は, 確かに道路設計の大革命と言えるでしょう。 |
(10:22) |
法師沢の最上流部(既に地形図には川の記号が無い)を跨ぐ上越橋, そしてその先には……! ここまでの走行記録……走行時間: 2.17.11, 走行距離: 31.86km, 平均速度: 13.9km/h, 最高速度: 43.9km/h(変わらず), 総走行距離: 2,362.1km。 |