"ITSUKI" <ituki@mindless.com> wrote in message
news:3f27ffed$1_2@news.premium-news.net...

> しかし、なぜ、世界は比較優位説で何を解消しているのでしょうか。

「比較生産費説」は、国際貿易がいかに有益であるかを主張し、イギリスの自由貿易
を擁護する理論だったというだけの話で、それで何かを「解消」しているというもの
ではありません。
ついでに言っておくと、リカードは19世紀初期のイギリスの経済学者であり、古典
派経済学の中心人物です。「帝国主義時代」とは無関係です。

要するに、無理をしてコストのかかる商品を自国で生産する必要はなく、低コストで
生産する国があればそこから輸入するのが価値論的に見て有利、自国で低コストで生
産できるものがあれば、それよりコストがかかる国に輸出するのが有利、という話で
す。

> 現実に。二国二財の理論らしいですが、3国間ではどのように、また、
> 多数国の間ではどのように有利になるのか数字で教えてください。

「数字で」とおっしゃいますが、リカードがあげているのは、先のイギリスとポルト
ガルの例だけです。
別に「二国二財の理論」というわけではなく、例として二国間の場合で説明している
だけで、「多数国の間」ではより比較が煩雑になるだけで、考え方としては同じで
しょう。

もう少し、ご自分で学習されることをおすすめします。