ITSUKI wrote:

> 比較優位説とはなにか
>
> イギリスの帝国主義時代のイデオロギー。自由貿易にあらずんば国にあらずと
> まで言ったかどうか知りませんが、これにだまされてイギリスの奴隷国家に
> なった国々の数々。それに比して、関税障壁を設けて戦ったアメリカは、勝っ
> た。イギリスよりはるかに劣っていたアメリカが、保護関税を高くすることで
> 急成長した理由は?

比較生産費説のことを言っているのでしょうが、単純化して言えば、「農業国は農
産物に特化したほうが有利、工業国は工業製品に特化したほうが有利」ということ
で、農業国は農産物を輸出して工業製品を買い、工業国は工業製品を輸出して農産
物を買うのが、「価値論」の観点から見て合理的、より低コストで多くの商品を獲
得できるということ。
これは別に「帝国主義時代のイデオロギー」ではなく、「自由主義時代のイデオロ
ギー」。そのあたり誤解があるよう。
しかし、「価値論」的に見て合理的という問題と、一国の工業化の推進という問題
とは、まったく別問題。そのあたりにもどうも誤解があるような設問のように思え
ます。