河野衆院議長中心に検討が始まった議員年金だが、与野党案の開きは大きい。
 現行制度については、与党は当面は手直しに対して民主党は廃止。約500万円の年金支給実績については、与党は4-10%カットに対して民主党は3割カット、現行の議員納付年額126万円については、与党は164万円に引き上げに対して、民主党は廃止。現行70%の国庫負担については、与党は50%に対して民主党はゼロ。これだけの違いがある。
 与党は、「支給額の30%カットでは奥さんが一人暮らしてゆけない」と反対しているが
 3割カットでも民間平均の1.5倍なのだ。それでも不足なのか。
 これから、国民の年金支給額はどんどん減らされ、保険料は引き上げられていくなかで、負担の公平性という観点からも、民主党案レベルにすべきだと思うが、与党は絶対多数を盾に、お手盛り与党案をごり押しして、それで定着させるのであろう。
 国民は、そこまで見通して与党を大勝させたわけではないであろうが。
 村上新八