<kiguchi@rist.kindai.ac.jp> wrote in message
news:d9t7nq$mnt$1@caraway.media.kyoto-u.ac.jp
> 現代的な理解もいいけれど、個別発生は系統発生を繰り返すので、昔の天才が
> 何を考えたのかを知っておく必要があると思う。剛体の話にしてもアルキメデ

> しかし、現在の工科の大学生を見ていると、古代バビロニアの知識さえ受け継
> いでいないことを思い知らされるよ。まず、何々あたりという比の概念が分か
> らない。長さが2倍になったら体積は何倍になるかというスケーリングもでき
> ない。なんでこうなったのかと思う毎日。

もともと日本は古代中国の影響下にあったため、小数文化圏に属していた
らしくて、比や分数の文化圏に属しているとは言い難かったのではないで
しょうか。

仮に中学入学前に平面図形や立体図形の相似や、相似比、面積比、
体積比などについて無理に早期に知識を詰め込まれていたら、そして
さらに

「真理探求への欲求」、
「自分の思考が点的思考に過ぎないことを自覚出来ること」
「点的思考を線的思考にまとめ直す習慣」

などが揃わずに、当面の入試突破のための当座の手段ぐらいにしか
受けとめていないなら、詰め込んだ根無しの知識は忘れる可能性が
高いのではないでしょうか。

もちろん、他の原因も考えられるでしょうけど。

# 小学段生の段階で悪質な有名中学志向の塾業者その他によって、
まともな学習への意欲も習慣も開発されなかった中学生や高校生が
学校によっても救われず、大学へは簡単に招き入れられて卒業して、
その一部が悪質詐欺的リフォーム業者などになったりするのではない
でしょうか。