元記事を書いた小林@那須です

>電磁気現象には微細構造定数 e^2/hbar c が必ず現れるので, 一つ物理次元が
>現れるのは当然のことと思います。

たぶん磁気のところで微細構造定数が入り込む事を言っていると思うのですが、もう少し
詳しく解説願えますでしょうか。

MKSA 単位系の場合は ampere の基本物理単位だけではなく、さらに volt と weber まで
を基本単位に追加しています。しかも ε0/μ0 定数から逆算する形で入っています。

特に B と H で物理次元を weber/meter と ampere/meter の二種類にしていることは、
無用な混乱を招きます。「B が H より基本的な物量である」などの議論が典型です。ガ
ウス単位系での様に B と H は本来同じ物理次元にしておくべきです。

>単位系の話はどのように量を測るかを話さないとどうにもならない所がありま
>す。電磁気の場合は、量子効果による標準電圧と標準抵抗の話をしないと単位
>系は理解できないと思います。そしてそんな話を工科の学生にはできない。

私も、Kiguchi さんの指摘で量子効果による標準電圧/標準抵抗の決められたことを初
めて知りました。

でも、量子効果による厳密な基準までに立ち入らなくても MKSA 電磁単位の説明には困ら
ないと思います。また apmere, volt, weber の基本物理次元の嫌らしさには無関係だと
思います。

>まあ私はガウス単位系しか使えないですが。

理論展開にはガウス単位系のほうが見通しがよくて助かります。でも現実の設計ではガウ
ス単位系は使い物になりません。抵抗やコンデンサの値でさえガウス単位系では表現でき
ないのですから。実務を考えたら MKSA 単位系の選択に限られると考えます。

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小林憲次
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