"GON" <gon@mocha.freemail.ne.jp> wrote in message
news:dc8lfk$9qm$1@news511.nifty.com...
> > > 会社の経営がうまく行かなかったとき、それが経営者の運営に
> > > よるところが多大で社員はそれに従うしかない場合、それでも
> > > 社員全員に責任があるって思えますかね?
> >
> > 馬鹿な経営者のせいで会社が傾いてリストラされたり、会社が
> > 潰れて路頭に迷って、経営者が悪いと喚いても、誰も助けては
> > くれません。国が進む道を誤って、その結果、命を失ったり、
> > 財産を失うのも同じ事です。結果に対する責任は、負わされるん
> > だよ。それをグダグダ「バカシャチョーが悪い」って言っているのが
            :
> > 言われた事しかして来なかったから、無能なのは認めますが、
> > 課長さんはそれでいいと言っていたんだから、ぼくのせいでは
> > ないとGONくんのおとうさんは、嘆きます。それを横で見ていた
> > GONくんは、「おとうさんのかいしゃのしゃちょうは、なんて
> > わるいひとなんだ!それにひきかえ、まじめなぼくのおとうさんは
> > なんてりっぱなんだ」と恥ずかしげもなく言って、学校で物笑いの
> > タネになっています」ってなところですかね?
>
> それはきちんと経営していた場合のことだろ。明らかに背任となるような
> 行為、つまり国民が不利益を被ることが予めわかっていながら保身の
> ために無駄な作戦をして多くの犠牲者を出してしまったような場合は
> 君の言ってるようなたとえ話には当たりません。

いやいや、粉飾決算とかで潰れた会社と非常によく似ているよ。
会社の実力以上に膨らんだ株主や社員の期待に応えないと、自分の
立場が危ういと判断した経営陣が、その状況を打開する為に無茶な
新プロジェクトを立ち上げ、それがうまく行っていないにも関わらず、
会社を潰さないために、プロジェクトがうまく行っているようなふりを
する。社員も株主も大喜び。でも、ちょっと考えれば、どこか変だけど、
個人的には儲かった方が嬉しいし、回りがみんな浮かれているのに、
その中で疑問を呈すると、いじめられそうだから、いっしょに浮かれて
しまえ〜ってやってたら、やがて、経営陣が総退陣、粉飾決算も明らかに
なって社長は逮捕されてしまいました。会社は潰れて、浮かれていた
バカな社員は、無防備なままだから、いきなり路頭に迷う事になる。
そういう目にあった社員の息子が、経営者をなじり、無能な親の擁護を
する。でも、「ちょっと待った」なのは、「変だと思ったけど、口出しできる
状況じゃなかった」とか言い訳が混じっているところですね。
おかしな事をしている会社の社員って、たいがい自分自身もおかしな
事をしている認識があるものです。
そのいい例が、三菱自動車とかで、リコール隠しやその後の
言いかけんな対応。顧客対応で偶発故障を装ったり、故障自体を
認めなかったりしたのは、経営者ではなく個々の社員。
その後の無料点検にしたって、現実的に無理がある事を口にする
社員が多数テレビに覆面で出てくるわ。
同じ営業所の中で、そういう対応がされているのを見て、変だと
思わないなら、そいつはよほど間抜けです。
そういう話を耳にしていないとしたら、そいつは職場で孤立して
でもいるんでしょうな。仕事していりゃ、いろいろな情報は入って
くるよ。悪い話もあるけど、総合的に判断して、その会社で働き
続けるかを判断するのが、当然でしょう。
証券会社や信用金庫の不正行為も、後から匿名を条件に
インタビューに応じる社員は、何かしら異常は感じていたなんて
のばかり。ずる賢い社員は、さっさと顧客リスト持ち出して他所に
転職したりしているし、そういう奴がいる事自体、社員が何も知らない
なんて事がない事を示していますね。
次は保険会社な気がするけど、その不正勧誘にしたって不正不払いに
したって、顧客担当の営業が知らなかったはずがない。サラ金の可利息
も同様。おかしな事を続ける会社で、社員だけは何も知らないなんて
まずありえない。大東亜戦争でも同じ。昨夜のニュース23でも、中国で
蛮行を重ねた戦犯の認罪の話と、頑なな原爆投下科学者の「リメンバー
パールハーバー」の対比をしていたが、結局のところ、おかしな事を
しているという認識はあるけど、「敵が悪い」、「指導者が悪い」で
摩り替えてしまうのは、潰れた会社の社員の「社長が悪い」と同じ
なんだよね。

> もし、君の言ってるように戦争責任が当時の戦争指導部になかった

だから、誰が指導部に責任はなかったって言っているんだ?
指導部には指導部としての責任があるよ。
そういう指導部を支えていた責任が、全国民にあると言っているんだよ。
その結果として被る不利益は、甘受するのは当たり前だと言っているの。
会社の喩えでいうなら、実力以上の株価に浮かれていた株主は経営者を
きちんと管理できなかった責任を、その株が紙切れにかるという形で
責任を取らされる。経営に口出しできなかった平社員でも、会社の
おかしな経営を横目で見ながら、ただ従っていた責任を自分が路頭に
迷うという形で取らされる。それは、自業自得だと言っているの。
それを経営者が悪いで済まそうとするのは、間違いだと言っているの。
経営者が犯した犯罪は、犯罪として罰せられるとして、株主や社員が
被った被害の第一義的責任は、株主や社員自身にあると言っているんだ。

> > こいつが言っているのは「隣の家の土地を奪えと言ったが、
> > 隣の住人を殺せとまでは言っていない」という事ですね。
> > まあ、おかしな日本史をでっち上げようとしている連中に
> > 多い詭弁ですね。
>
> だから、誰も隣の家の土地を奪えなんつぁ言っちゃいないのに

違います。当時の風潮としては、日本国内で膨れ上がった
不満は、東南アジアからの資源略奪と、満州への侵出を
国民の熱狂という形で後押ししていた事実から故意に目を
反らしていますね。
それ以前の押し付けられた状況から、中途半端に民主化された
国民は、これまた中途半端な権利意識に目覚めて、貧富の差や
数々の不平等に不満を抱いたわけだ。まあ、中には、与えられた
自由の中で、ちょこっと成功して持った富をさらに増大させようと
いう夢を抱く連中もいる。まあ、ぶっちゃけた話、今の中国だな。
それに対して、指導部は貧しい農民には、中国人の土地を奪って
分け与えることを考えた。(こりゃ、イスラエルかな?)
強欲な中産都市住民や地方の子金持ちを満足させるために
東南アジアから略奪した資源で工業化を薦めて経済を活性化
しようとしたわけだ。これはまた、今の中国と同じ。
当時そんな事をすれば、大陸での列強の権益や、侵略される側の
反感を買いそうな事くらい、バカでもわかるね。その結果として
戦争になる事は、それまでの歴史からもわかる。
GONは当時の日本人を、バカで無知な臆病者という事にしたい
らしいが、そこまでバカじゃないだろう。
ただ人間は、都合が悪い事は認めたくないんだよ。
パレスチナ入植地に入っている農民、パレスチナ人の土地で
パレスチナ人を柵に押し込んで、その隣で、パレスチナ人の
オリーブ畑をパワーショベルで根こそぎにしているのを、
柵の隙間からパレスチナ人が恨めしそうに見ているのを
知りながら、自分の生活のために「開墾」にせいを出している。
その「開墾」は、土地を奪われるパレスチナ人から見たら、自分の
畑の「破壊」なんだが、ユダヤ人にとっては「開墾」。
まさに「隣の住民の土地を奪え」なわけですが、そこには目を向けたく
ないのは、「奪う側」だからでしょうね。GONも同じ。
東南アジアの資源にしたってそう。中国が自分の領土と言い
張って、いろいろグレーな事してますが、日本人で文句を
言う人がいる事を見てもわかるように、奪われると思った
側の論理と奪う側の論理は違うんだよね。
まあそれは、それで仕方がないが、GONが間抜けなのは
自分が奪う側の論理で、奪う事を正当化している事に気が
つかないで口先ばかりで論理を展開するうちに、自分自身が
奪う側の論理でモノを言っている事自体を忘れてしまって
いるところだね。って、おっとと、そろそろ仕事に行かねば。
今日はミーティングがあるんだよ。悪いけど、続きは後でね。
あっと、ついでに、あとひとこと。

> 多くの犠牲を与えて千島や樺太まで取られて国益をも
> 著しく損なった責任は戦争を遂行した奴らにあるのは
> 誰が見たって明らか。

はいはい、満州や大東亜共栄圏、日本が失ったものは
大きいですね。台湾なんか、大きいね〜。指導者が
間抜けだったおかげで、それらを失ったのが許せないんだろ。