In article <btbc19$4a4$1@nwjp2.odn.ne.jp>, 
NAKAMOTO Tetsuya <tetsuzou@pop02.odn.ne.jp> wrote:
:で、その悪影響といったら凄まじいものがありまして、まず同音異義語を全く
:区別できなくなってしまいました。元来、韓国では日本以上に漢語を輸入して
:使っていたのですが、漢語ってのはそもそも同音異義語だらけですから、漢字
:の素養がなければ使いこなせるはずがない。

漢語の音節が少ない上に(日本語より多いですが)、一音=一字=一語の原則
があるのが、漢語の同音異義語の原因です。それで、二音節語彙(いわゆる二
字熟語)が多いのだと思います。二字熟語というのは、高島さんが文句を言っ
ている『だ捕』というやつですね。拿も捕も『捕まえる』だから『拏(つか)
む、捕まえる』と言っているわけで、拏とか捕だけだと分かりにくい漢語なら
『拿捕』で良いが、日本語で『だ捕』と書くのは何とも情けない、まだ『拿捕』
とか『捕まえた』の方がまし、という例のものです。

:結果、無数の漢語を敬遠せざるを
:得なくなり、韓国語の言語としての表現能力が著しく劣化してしまいました。

歴史を『立て直す』ため、率直に言えば『偽造』するために役立ったのではな
いかと思います。北朝鮮でも、スローガンの木の捏造運動がありました。
(金正日への戦線布告 ファン・ヨンジョブ 文春文庫 だったと思う)
そのスローガン、いわゆる金日成の抗日遊撃隊が朝鮮の山地で抗日スローガン
を木を削ったものに墨で書き付けていたのが、数十年後に発見された、という
運動です。ファン元総長は、『墨で書いたものが数十年も野ざらしになって
残っている筈が無い。笑止』と言っていますが、私にとって面白かったのは、
そのスローガン、漢字がないことです。全てチョソングルで書いてある(笑)。