しらいです。

In article <3988757news.pl@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp>,
Shinji KONO <kono@ie.u-ryukyu.ac.jp> wrote:
>河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

>>  生 JIS Subject 反対派の方々は、「それ入れると」という条件
>> 無しに「規格違反」と主張していると思います。
>
>MIME でなければ、Subject のような構造の無いヘッダと本文の規
>定が同じなので、「Subject にダメなら、本文もダメだろ?」って

 私の言ってる「生 JIS Subject 反対派」の方々は、その論法す
ら通用しないんで厄介なんですよね。その論法は「日本人固有の偏
見」なんだそうで。
 私の解釈では、mail や news の記事に生 JIS Sublect を入れて
はならない理由は、規格でそう決まっているからではなく、規格の
とおりに実装出来ていない一部の環境に配慮するためだと思ってい
ます。
 その代表格だった B news だって、今じゃもう現役では存在しな
いなんじゃないかしらん?


>論法が使えるんです。でも、MIMEの規格では、ヘッダーに使える文
>字がより厳格に決まっているのでだめ。逆に本文に生JIS Okっての
>も保証されます。どっかひっくり返せば規格が出て来るはずなんだ
>が。

 最新って多分 RFC 2047 ですよね?MIME で定められているのは、
「もし MIME 拡張を使って非 US-ASCII header を書きたいならこう
しろ」であって、RFC (2)822 など既存の規格を覆すような仕様には
なっていないと思うんですけど。
 特に unstructured field である Subject: には、文字種制限と
して 0-127 という範囲指定がある以外に制限は無いので、MIME 的
にも「それは encoded-word じゃないので素通し」という解釈以外
あり得ないのではないかと。


>細かい話になるんだけど、MHplus は、mhn がコード変換を行なっ
>ていて、送信時にmhnするようにしないと、自前でJIS変換する必要
>があります。自前で変換すると、「context header あり、生JISサ
>ブジェクト」は可能です。(最近までそうしていた) しかし、mhn 
>で変換すると、必ず MIME header が付いて、Subject は base64に
>なるということになってます。これは、さっき言った規格に添うた
>めです。

 元々の mhn は本来の意味での multimedia mail 用のものでした
が、MHplus になって L10N 対応にも使われるようになりました。
その代表格が MIME header の対応ですね。
 確かに MHplus 拡張により、ISO-2022-JP Subject: は常に MIME
encode される仕様になりましたが、それが RFC 等の規格に準拠す
るためであるとはどこにも謳われていないと思います。
 MHplus は私も code をいじっているので、一通りの source は
眺めていますけど、私の印象としては、規格ではなく便宜が理由な
んじゃないかと思います。


>JUNET 時代でもSubjectは通らないのが普通だったと思う。通るよ
>うになった方が少し後で、実は、MIMEの時期とほとんど変わらなか
>ったみたい。

 一部の古い B news が残っていただけで「通らないのが普通」と
いう時期が長く続いていた訳ではないと思いますけど。
 最後まで極一部に残存していた B news に配慮し続けているうち
に MIME が出て来た訳ですけど、その随分前から殆んどの環境では
ISO-2022-JP Subject も通っていた筈。

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                                               しらい たかし