mac-inです

SASAKI Masatoさんは<20050606014745cal@nn.iij4u.or.jp>に
お書きになりました。

>>とはいえ、警察力を超えた軍事力、戦力であれば即ち違憲、と
>>直ちに評価できるわけでもありませんよね。
>
>いや、そこに説の分かれがあるんですよ。
>警察力軍事力2分論で軍事力の定義を警察力を超えるという
>消極的定義にいくなら
>直ちに違憲になるんです。
>警察力と軍事力とにそれぞれ積極的に定義を与えると
>定義次第では警察力と軍事力の中間領域ができます。
>ですからこれは3分論と言っていい。
>3分論だと中間領域のどこに線を引くかって議論が出てきて
>その議論次第では
>「警察力を超えるが軍事力ではない」というものに
>合憲の判断をすることになるのです。
>……今の政府見解はこっちのりですね。

そういう警察力−軍事力という1本の評価軸の上に、自衛力は乗って
いないかもしれない、自衛力は別の評価軸を考えることもできるので
はないか、と考えています。

「強さ」の評価だけでなく、「質」の評価というか…
同じ武装で同じ規模の部隊があったとしても、軍隊と、自衛行動しか
取れない自衛隊では、自衛戦争以外ではまるで違う行動と結果になる
と思います。
イラクでの自衛隊の行動が他国の軍隊とかなり異なるのを見て、
そう感じています。

9条で行動を強く縛られた自衛隊は、軍隊(戦力)ではないとみなし
てもかまわないのではないか、と考えています。

>>違憲状態は解消されるべき、という主張には説得力があります。
>>違憲だと評価すること自体が改憲論に力を与えます。
>
>それがはまっているのさ。
>もし力を与えているなら
>論理力のなさを嘆かなきゃいかないんですよ。
>
>違憲状態は自衛隊を改組・解体することでも実現できますね。

改憲以外の選択肢があろうとも、
改憲すれば違憲状態を解消できる以上、
改憲論に力を与えることに変わりはありません。

昔であれば、憲法違反を叫ぶと自衛隊の拡大を防いだり、縮小させる
方向に働いたかもしれませんが、今は改憲の方向に働くと思います。
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mac-in@横浜