佐々木将人@函館 です。

>From:mac-in <mac-in@mx8.ttcn.ne.jp>
>Date:2005/06/05 23:46:48 JST
>Message-ID:<42a31058.747%mac-in@mx8.ttcn.ne.jp>
>
>とはいえ、警察力を超えた軍事力、戦力であれば即ち違憲、と
>直ちに評価できるわけでもありませんよね。

いや、そこに説の分かれがあるんですよ。
警察力軍事力2分論で軍事力の定義を警察力を超えるという
消極的定義にいくなら
直ちに違憲になるんです。
警察力と軍事力とにそれぞれ積極的に定義を与えると
定義次第では警察力と軍事力の中間領域ができます。
ですからこれは3分論と言っていい。
3分論だと中間領域のどこに線を引くかって議論が出てきて
その議論次第では
「警察力を超えるが軍事力ではない」というものに
合憲の判断をすることになるのです。
……今の政府見解はこっちのりですね。

>書き出しが、前項の目的を達するため、ですから、前項とは非常に強
>い関連性があると解釈するのが妥当だと思います。

それに対する批判が
「1項は戦争・武力行使の制限
 2項は武力そのものの制限」
で、別々の問題ではないかという指摘です。
実際、1項と2項とがあいまった自衛隊違憲論もありますから。

>違憲状態は解消されるべき、という主張には説得力があります。
>違憲だと評価すること自体が改憲論に力を与えます。

それがはまっているのさ。
もし力を与えているなら
論理力のなさを嘆かなきゃいかないんですよ。

違憲状態は自衛隊を改組・解体することでも実現できますね。

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cal@nn.iij4u.or.jp  佐々木将人
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ルフィミア「函館で桜の開花宣言だそうですよ。(5/1)」
まさと「あんなに雪多かったのにね〜。」