Sin'ya wrote:
>   http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/murayamadannwa.htm
> にある、村山総理大臣談話に以下の記述があります。

自社連立という茶番に乗って、首相の座と引き換えに社会党を亡き
者にしてしまった人の談話ですね。首相になったばっかりに社会党
の護憲の根幹だった自衛隊違憲論を引っ込めて合憲性を容認してし
まった人の談話ですね。北朝鮮による拉致事件は日本政府のでっち
上げだと言い張って聞かなかった政党の党首だった人の談話です
ね。外交と内政と支持基盤に振り回された首相がかろうじて自分の
依って立つところを示してみせようと発した談話という意味で感慨
深い談話でした。

しかし、政治家の発言ですから、本来眉に唾をつけて聞くべき性質
のものです。

>   「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民
>     を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけ
>     アジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。」
> 
>   この中の「アジア諸国」が、現代の「アジア諸国」ではなく、中華民国とタ
> イのことだと解釈される可能性があるとは思えません。

思えようが思えなかろうが、これは(政治的に利用し得る)一種の
言質です。これで外交カードを得た中国韓国北朝鮮がどれほど喜ん
だか知れません。台湾ベトナムカンボジアラオスあたりの(政府で
はなく)大衆は、戦後それぞれ日本以外の国からの侵略または支配
を経験しているだけに心境は複雑だったかもしれませんが。

萩原@グリフィス大学