Re: 波動関数は数学的実在だ と考えます
>
> この論法だと、直接観測できないものは実在と言えないってな
> 感じかな? だとすると、電位とかも、
>
> 絶対的な電位は観測できず、その差しか測定できない
>
> ので実在として怪しくなっちゃうかな...
むむ? 差が観測できるだから問題ないとおもうのですが。
それはともかく、
件の Dirac がいってたかとおもいますが、(例の教科書版の
最後の方に書いてあったかと。版によって違うと恐縮ですが。)
ここまでうまくいく数学理論を、自然がつかってないはずはないという
意味では、
十分に自然を理解する場合の実体と見なしていいといえることもあるとおもいま
す。
ただし、いまの波動関数のイメージが
「ここまでうまくいく数学理論」
と思うかどうかは人によって異なるでしょうが。
野村さんが言及した電子線の実験による位相差の検出は、
ある意味で理論を綺麗に書くための便宜的な意味しかないと
いえないこともない関数(vector potential)の値が
実際に位相差として観測される物理量と関係するということで
結構、衝撃的だったのですが、あれを衝撃的と
うけとるための準備が多すぎるのが、物理学の根本の問題(って
大げさかもしれないけど)を理解するためには多少やっかいですね。
いま見直したら元の見出しは
「数学的実在だ」となっていますが、
きれいな数学で、しかも自然を反映としているとすれば
一部は物理的実在と考えてもいいかもしれません。
(言葉の遊びになってもいけませんが、
あくまでも一部はということです。あまりあたえられた数学モデルに拘泥すると
実際には、自然がもっとへんてこりんな数学構造をもっていることに
気付かないかもしれません。このあたりの 多少突き放した態度を
もてるかどうかが、最前線の研究者としては重要なんだろうとおもうんだけど、
どうなんでしょう。ちなみに Kolmogorov の本を読んだときには、短くまとめた
エッセンスを読んで、これはその通り[というか、自然現象に
適用する方法は別として、本質はこれだとおもったという意味。]と
おもった口ですが、一方、まともにKolmogorov 風の確率論すら勉強してない
物理学の学生も結構過去にはいたのではないかと多少不安。)
量子力学というかミクロの世界の描画は、たぶんつぎの100年か200年かけ
ても
ああだこうだやっていて、一方で、本質はしらず、半導体工学とか
応用面はどんどんすすんでいって、そのうちまた本質と向き合わざるを得ない状
況がきて
またなにかブレイクスルーがでるのでしょうけど。
それまで生きているかな?
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(putchar(t[j])));return 0;}/* under GPL */
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