超長期的投資としての基礎科学
河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
In article <5fptjb600f.fsf@maya.phys.kyushu-u.ac.jp>, Kiyohide Nomura <knomura@maya.phys.kyushu-u.ac.jp> writes
> 量子力学は、一般相対性理論より有用としても、yam さんのいう
> 「すぐ役に立つ科学技術」
> の中に入っているのでしょうか?
まぁ、無知な人には判断できないわけだけど。でも、yamみたいな
のが普通の人なんでしょ? とっても馬鹿に見えるけど、あんなもん
かも。そういう人を説得できないと本当はだめなんだよね。(自分
が頭良いとは思わないが、あれよっかだいぶまし)
> 有用さのために科学があるわけではないが、科学が全く無用なものと決めつけ
> るのも無理がある。現実は両者の中間にある。
人間は「生産」と称して、地球の資源を収奪しているわけだけど、
単に生き残るためだけにそんなことをしているとするのは虚しすぎ
ます。
人間の活動の中に「人間の可能性を広げる」ってのがあって、それが
オリンピックだったり基礎科学だったりするんだよね。そこに、どれ
だけお金を割くか、そのいろいろある分野の中で、どのように分配するか。
それは、合理的にやって欲しい気がするけど、結構、人間的社会的
要素が大きいよね。
「面白そう」
「大衆に結果がわかりやすい」
「視角的な結果を提供できる」
「新しい世界が開ける」
みたいなキーワードかな? その中で「新粒子発見」みたいなものが
「次の高速なCPU」とか「誰もわからない数学的成果」みたいもの
中でどんな風に位置付けられるかと言うと、今までは、ちょっと重
味がありすぎたんじゃないかなとは思います。
その中では、もう少し、宇宙開発は金かけてもいいと思う。月とか
火星とか小惑星とか、まるであつらえたようにステップアップでき
るような環境にいるのに、もったいなさすぎ。リターンも大きいと
思うんですけどね。やっぱり、ロケットに変わるマスドライバ、自
立できる月基地、小惑星資源の利用あたりから始めるといいと思う
んだけど。ISSは、ちょっとしょぼすぎ。月に住めたら、宇宙は非
常に近い。
なんていうのかな「超長期的投資」みたいなのって必要ですよね。
人類が生き残るためにも、生き残るだけの資格を持つためにも。
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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus,
PRESTO, Japan Science and Technology Corporation
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科,
科学技術振興事業団さきがけ研究21(機能と構成)
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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