工繊大の塚本です.

指導要領では相当古くから「複素数平面」であったようですが,
資料がないので不明. 気にしない, 気にしない.

In article <422F7B7F.BF709B13@ht.sakura.ne.jp>
IIJIMA Hiromitsu <delmonta@ht.sakura.ne.jp> writes:
> それは平成8年までの入学生でも同じだったわけですが…そのときはどうやって
> いらしたんですか?

私が受けた教育では未だ数学IIBに極形式の話もあったから,
大学でどこかで講義されたという記憶はありません.

講義する側としては, その辺りのギャップは学生が埋めるもの
というのが未だ「有効」であった時代だから, やはり記憶があ
りません. 

昨今は, 学生の側からの要求もあって, そういう訳にも行かず,
高校での演習みたいなことを実施するしかないかなと.

> 物理・化学は今でも高大連携がうまくいっていませんよ。

物理・化学は入試で選択になっていたりするので, 元々対応が
取られていたりします. 単位の出ない補講科目を設けていたり,
高校でのことはないものとして講義を組んでいたり.

数学が必要とされる学科では大抵数学を入試で課して来たので,
高校迄で身に付けている筈の「知識」の量の減少は, そのまま
大学初年級の講義の構成に影響するでしょう.

高校迄で身に付けた「知識」の再構成が重要な部分である筈の
所が, 大学初年級の講義も「知識」の蓄積で終わってしまう,
学生もそういうものだとしか思わないで終わる, という最近の
傾向がますます進むことでしょう.
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塚本千秋@応用数学.高分子学科.繊維学部.京都工芸繊維大学
Tsukamoto, C. : chiaki@kit.ac.jp