工繊大の塚本です.

In article <422F318A.D3863F54@ht.sakura.ne.jp>
IIJIMA Hiromitsu <delmonta@ht.sakura.ne.jp> writes:
> In article <d0mt3d$mmv$1@news511.nifty.com>
> "ぷらとん" <ZAP14260@nifty.ne.jp> writes:
> > 何年か後には高校教育で複素平面が復活するでしょうが、そのときは「複素数平面」
> > という用語ではなく、「複素平面」という用語で復活してほしいものです。
> 
> さては指導要領ちゃんと読んでないね?

問題の所在を把握されていませんね.

> ちょうど私の年から、今春卒業の高3まで。この世代に使われていた指導要領に、
> ちゃんと複素平面はあったんです。

平成元年 3月15日改訂の高等学校学習指導要領では「複素平面」ではなく,
「複素数平面」という用語が使われています.

# で, 大学入試でも「複素数平面」という用語を使うか, 一言断ってから
# 「複素平面」という用語を使うか, であった訳だ.

平成18年度入学生からは, どこかで複素平面の話を講義しなくてはならず,
ちょっと憂鬱.

# 今でも, 課している入試科目によってはその必要があり, そうしている
# ところが多くなってはいる.

> 今の高2からの指導要領では複素平面が除外されて、行列による平面図形の回転
> が復活します。

それも少し違う. 行列による「点」の回転は扱われますが, 図形, 例えば
「直線」の回転は扱わないことになっている.

図形の「変換」とか「移動」とかは高校以下からはなくなりました.

> 行列だと、対角化とかジョルダンの標準形とか、そういう「大学初年級につなが
> る内容」をガンガン盛り込めるので、入試を前提とした高校教育には使いやすい
> ですね。

ま, 今のままでは繋がらないから, 大学初年級の内容が相当変化すること
になるでしょう.
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塚本千秋@応用数学.高分子学科.繊維学部.京都工芸繊維大学
Tsukamoto, C. : chiaki@kit.ac.jp