2002年6月中旬の雑記

十二国記 第九話「月の影 影の海 第九章」(本日放映分)

評価……☆☆☆(前回比: -2)

雁国に辿り着いた陽子は楽俊と再会する。楽俊に連れられて役所へ行き, 海客としての登録を行う。少し遅れて優香も船を下り, 慶国からの難民の扱いが巧国とはまるで違っていることに驚く。酔っ払いに絡まれ, 言葉が通じないことから海客と知られる優香。しかし巧国とは違って恐れも排斥もされず, 陽子同様に優香は海客登録のために役所へ連れていかれるのだった。……何だか作画が変だなあ。楽俊が巨大化しているし。優香が陽子と一緒でないのは何故? 今の陽子が置いて行って平気だとは思えないんだけど。巧国と雁国の違いはよく分かった。難民の様子や海客の扱いもだけど, 半獣が普通に町中を歩いている様子もそう。で, 海客登録には氏名・住所・郵便番号と電話番号が必要(笑) 七桁化してからは倭からの海客はいなかったってこと? 受付嬢(この表記にも笑った)に徹底していないのって, 原作で見た雁国のイメージからずれるなあ。

雁国で海客として登録すると, 3年間の優遇措置が得られる。陽子は楽俊とともに, 十二国に来て長い海客――壁落人を名乗る日本人を訪ねる。壁落人によると, 陽子は胎果, 即ち十二国において卵果となり, 蝕で日本に流されて生まれた者だと言う。十二国に来て姿が変わったのはそのためだろうと。また, 神属や妖は十二国でも日本・中国でも言葉が通じるとも言い, 陽子は自分が妖魔なのだろう, 集中して人を襲わない妖魔が自分を狙うのは, 自分が嫌われ者の仲間だからだろうと自嘲する。しかし楽俊が口を挟む。陽子を十二国に連れて来た「ケイキ」――景麒は「台輔」と呼ばれていた, 即ち「景台輔」慶国の王を補佐する麒麟であると。景麒が主人と仰ぐ陽子は即ち慶国の新しい王として選ばれたのであると。……前日に宿で泊まった時に, 楽俊は「ケイキ」が「景麒」であることを知った。だったらこの時点で態度が変わるべきじゃないか? そもそも, 陽子に対する質問が唐突だ。これ, 原作では壁落人の家を出た後で「台輔」の話が出て分かることなんだけど。壁落人を尋ねる以前から陽子が景王だと分かっていたから, 楽俊は先回りして延台輔にその旨を伝えていたんだよな(翌朝の壁落人との会話より)。「景王」と呼ばれることを陽子は拒否しないし, どうも妙だ。

入れ違いで, 優香が六太に連れられ壁落人を訪ねる。壁落人は快く身柄を引き受けるが, 優香が陽子と一緒に流されたと知ると, むしろ自分より陽子――即ち景王を頼った方が良いと言う。陽子が景王であり, 間違いなく選ばれて十二国に来た者だと聞いた優香は, 激昂して塙王の鸚鵡に陽子の所在を叫び伝える。自分は選ばれて巧国に来た者だという消えかけた自負にすがりながら。……先に塙王の鸚鵡を見たから, まだ塙王に見捨てられていないと自分に思い込ませたんだろう。でないと前回ラストと辻褄が合わないし。ところで, 壁落人が何者なのか, アニメ版では言わなかったな。昭和44年に来たってだけで。原作では, 安田講堂の机の下を潜ったら十二国だったということで, 学生闘争のことを陽子が知らなかったため自嘲ぎみになったり, 日本のことについて話さないかと言った陽子にあそこは自分にとって革命に失敗して逃げ出した国だからと断ったりしたんだが。

延台輔の使いとの待ち合わせ場所に向かう陽子と楽俊。しかしそこに, 優香の叫びを受けて塙王, ひいては塙麟が呼び出した妖魔が襲いかかる。陽子は剣を手に戦うが, 数が多くて攻撃を避けきれない。そこに一人の男が割って入り, すべての妖魔を切り伏せた。男は名乗る――延王, 小松尚隆と。……先の場面で六太が優香に話していた, 500年にわたり国を治めている王というのがこの男。つまり室町時代の生まれってことか。武士か?

格闘料理伝説ビストロレシピ MENU24「突入! ドン・クック城!!」(本日放映分)

評価……☆☆☆(前回比: ±0)

ドン・クック城は, 食神(=ハオヂイ)の神殿のあった場所に建てられたものか。捨てられていたレリーフって何? ここに捨てられていた以上, ここからの出入りは想定されていただろうから, 見つかったも何もないと思うんだけど。食神時代のハオヂイ, チャーマン使っていたのね。クックを嘗めていたってことか? それにしても弱い。

ビショッカー軍団にただ一人残った戦力, 味亜味亜。……戦力だったのか(^^;;; 名前なき料理人達から抜擢した方がまだ使えるんじゃないかと……ビストラーじゃないとフードンは扱えないんだっけ? 設定忘れたよ。味亜味亜にドン・クックはこうきギューとステーキングの2体を与える。ドン・クックが自ら料理した……って, 弱いぞ。味亜味亜が使えないんじゃなくて, こうきギューとステーキングが弱いんだって。火力はあってもあれでは(ステーキングへの攻撃はほとんど反則だが)。

ドン・クックから罰を受ける味亜味亜(だから, お前のフードンが弱いんだって)。去って行ったドン・クックをゼンは追おうとするが, ハオヂイに「ゼンの真心のこもった料理で」味亜味亜を救う方が先だと止められる。……治療? いや, 食事ができれば元気だろうけどさ。それにしてもゼンは, テーマがないと炒飯しか作らんのかね。そして呪いの解ける味亜味亜……いや, 別に猫耳好きではありませんけど, この場合はなんか物足りなくなったと思うなー。「はじめまして」は面白くない。

フルメタル・パニック! 第23話「巨人のフィールド」(6月11日放映分)

評価……☆☆☆☆(前回比: -1)

米潜水艦パサデナからの魚雷が迫る中, ガウルンはトゥアハー・デ・ダナンを限界深度を越えて潜行させる。艦内各所がその影響で被害を受ける中, 大佐殿に「囁かれ」たかなめがレディチャペルに到達。デ・ダナンの指揮権をガウルンから取り上げる。即座に大佐殿が回避行動を指示し, デ・ダナンは魚雷を無事にやり過ごす。……た, 大佐殿がー, 大佐殿がー!! 鼻血もですが, 表情がイッちゃってるんですけど(汗) ついでに, かなめを通して……というか, かなめに「次は私を助けに来て」と言わせるのは結構キツくない?

グエンと対峙するクルツ。消火器を使って隙を突くが, 元々格闘戦のセンスに欠けるためたちまち窮地に立たされる。が, クルツに銃を向けるグエンに, 横から飛んできたナイフが突き刺さる。グエンの注意が逸れたところでクルツが消火器を投げつけ, 階段から転落したグエンは頭部を強打して死亡。その脇から, 医務室にいたため「緊急避難訓練」をサボっていたメリッサが現われた。……「格闘戦のセンスない」クルツに対し, あんな体調悪い状態で的確にナイフを投げるメリッサはセンスがあるってことか。こんな時でも軽口を叩けるクルツも別な意味でセンスがあるが(^^;;;

宗介はブリッジに突入し, ガウルンの左肩を撃ち抜く。銃撃戦になりかけるが, 大佐殿の指示で緊急浮上していたデ・ダナンが水面に達し, その混乱が過ぎたらガウルンはいなかった。格納庫のマデューカスは, 回復した通信でブリッジに状況の説明を受ける。ガウルンが逃走中と聞いたとき, 格納庫に「左肩を負傷した」男が現われる。即座に他クルーに取り抑えるよう命じるが一歩遅く, ガウルンはヴェノムに乗り込んでしまう。マデューカスに機銃を向けるガウルン。しかしその脇でアーバレストも動き出した。……セイラー艦長, 我どころか正気を失っていないか? 呆れているマーシー副長がナイス。しかし, 実際に米軍艦が近くにいる時に安全装置外して本当にいいもんかね。大佐殿を抱き抱えるのは, 役得ではなく自殺行為のようで(^^;;; しかし本当に艦内でAS戦を行うのか?

王ドロボウJING 5th SHOT「色彩都市の少女」(本日放映分)

評価……☆☆☆(前回比: ±0)

さっぱりわかりません。……というだけじゃ駄目ですか。えーと, フィノがオークションにかけられたのは, 「絵」としての価値ではなく本人そのものの価値を取り引きされている。「絵」を出していないから。じゃ, あれは単なる人身売買? そういうことであれば, 絵を消したところで売買対象になることに変わりはないから, 積極的に消そうとしない理由になるか。でも, だとしたら, ポンピエに帰った後も立場が変わらないんだけど。イヤミみたいなおっさん生きてるし。

ふしぎの海のナディア 第21回「さよなら…ノーチラス号」(本日放映分)

評価……☆☆☆☆(前回比: ±0)

10隻を越えるガーフィッシュに囲まれたノーチラス号。24発もの魚雷が発射されるが, 20発は迎撃, 3発は回避, 1発は至近で爆発し損害軽微。反撃でガーフィッシュ10隻を撃沈。相手の派手な出方に, ネモ船長は陽動だと確信し上からの攻撃を警戒する。……ここだけ見ると, ガーフィッシュが束になってもノーチラス号には敵わないように思える。全部一撃で破壊しているだけに。……ん? それで全兵装の2/3を使ったの?

ノーチラス号を真下に誘導した空中戦艦。ガーゴイルは新兵器の実験と称し, ノーチラス号を磁場で釣り上げる。全力で逃げようとするノーチラス号だが叶わず, 空中にまでつり上げられてしまった。そして空中戦艦からの集中攻撃を受け, 釣り上げられた状態のまま大破する。……何だよあの磁石は(^^;;; 空中戦艦を貫く棒磁石の方がいいんじゃないの? [N][S]が書かれた時点でシリアス丸潰れ。水中から持ち上げるばかりか, 空中にまで持って行くとなるとすさまじい力だ。海水中の鉄も持ち上がらないか……って普通の磁石じゃないのか。磁性体を引き付けるんじゃなくて……じゃあ磁石でもないと。じゃあ「磁場」って何? オカルトな意味での「磁場」ですか?

エレクトラは対消滅エンジンの自爆を提案する。ガーゴイルが至近距離にいる今, 唯一確実にガーゴイル, ひいてはネオ・アトランティスを壊滅させる手段だと。だがネモ船長は首を縦に振らず, ナディアがいるために変わってしまったとエレクトラは嘆く。グランディスはエレクトラの復讐に付き合って自殺する筋合いはないと言い残し, サンソン・ハンソンを連れて立ち去る。……自爆が許されるのなら, バベルの塔の時にでもやりゃよかったのに。グランディスの言い分は正当だ。旧日本軍じゃあるまいし, 乗組員全員に玉砕を要求する権利はないだろ。それにしても, ジャンってば……何でついて行くんだよ。ナディアもマリーも置き去りにして。本当にどうしようもない奴。サンソンも, 追い返すならその場で追い返しなさい。

自爆以外に残された手段はただ一つ。ノーチラス号に止めを刺すために空中戦艦が砲門を開いた瞬間を狙い, ただ一発残った対空砲を打ち込むこと。ガーフィッシュからの砲撃でさらにボロボロになっていく中, 機関が停止して開かない砲門を手動で開けようとするノーチラス号。機動力が残っているグラタンがそれを援護する。そんな中, 泣き出すマリーに耐え切れなくなったナディアは甲板に出, 一人ガーゴイルに降伏する。ガーゴイルはナディアを捕獲しようとするが, それを見たジャンが自作のジェット機2号を突っ込ませて取り戻す。その直後にノーチラス号の砲門が開き, 空中戦艦の磁石を破壊。ノーチラス号は水面に落下し沈没する。……ここのグラタンは大活躍。ジャンが途中までついて来ていなければ完璧だったのに。でもジャンも, トラクタービーム(ギャラガか!?)に捕らわれたナディアを救うため, 惜しげもなく自分の飛行機(前回「2号機がある」と言っていたのはこの伏線か!)を突っ込ませた。今度はちゃんと制御もできたし(飛行時間が短いだけかも^^;;; )。あの高さから落ちたら, いかにノーチラス号と言えど全損しそうだけどなあ。機密性は保たれていますか? ガーゴイルが「皇帝陛下」と言っていた。ここが初出だな。

おジャ魔女どれみドッカ〜ン! 第19話「お父さんは素直になれない!?」(6月9日放映分)

評価……☆☆☆☆☆(前回比: +1)

どれみ達の隣のクラスの子, 寿司屋の娘の松下あやと銭湯の娘の梅野ゆかり。たまたま店に行ったどれみ達は恰好良いと言うのだが, 娘にしてみれば仕事最優先で家族にも休日のない大変な生活。そういう時には息抜きも必要だと言うおんぷの提言で, 二人は1日休んでおんぷの仕事を見学し, その間どれみ達が店の手伝いをすることに。……親の都合で振り回される経験なら, どれみ達にも結構あるよね。はづき, あいこ, おんぷの3人は特に。と言うか, 誰にでも大なり小なりあるもの。で, おんぷが逃げ出す話が結構多くあったような気がする。「息抜きの仕方」ですか(違)

梅乃湯を手伝うはづき, あいこ, ももこ。偶然やってきた小竹は, 番台のももこを意識しまくって他の二人に気付かず, はづきの顔前で脱いでしまって自分が仰天, 逃げ帰る。一方松寿司を手伝うどれみとハナちゃん。いきなり寿司を握ろうとしたり, 陰語がわからなかったり, 湯のみを割ったり, 例によってハナちゃんが暴走するのだった。……自分が好きな女とつるんでいる連中の前じゃ, 着替えられないわな(^^;;; 思いっきり凝視しているはづき(^^;;;;;;; ハナちゃんのフォローはいつもどれみの役目なのか? 寿司に吸い寄せられただけとも考えられるが :-) 手伝いの範囲が示されていない(その場で指示するつもりだったのだろうが)とは言え, いくらなんでも素人に握らせるわけにはいかない。それどころか, 場合によっちゃあの弼の酢飯全滅かも。ハナちゃん大暴走。ところで今気付いたんだけど, 前シリーズまではどれみ達が魔法を使う都合上, どれみ達が乱発していたんだけど, 今シリーズではハナちゃんに魔法を乱発させてどれみ達は控えるようにしているのか(マジカルステージを除く)。

おんぷの仕事(ラジオの対談番組の収録)を見学し, 相方のサインも貰ったあやとゆかり。しかし家のことが気になって素直に楽しめない。おんぷは「何だかんだ言っても父親は娘に甘いもの」と言うが, 何も言わずに突然サボっただけに敷居が高く, 二人は裏口から家に入る。そこで, あやはどれみとハナちゃんから, ゆかりははづきと父親の会話から, 父が客にも娘にもいかに心を配っているかを知るのだった。……叱られる度に陰で文句を言っていたハナちゃんが, 客への気配りであることに気付いていることに驚き。どれみが言ったとしても納得しないだろうから, 自分で思い至ったんだろう。はづきは, ゆかりが戻っていることに気付いていたのかな。ちなみに, 私もある程度熱いお湯の方が好きです。

あやとゆかりはMAHO堂で店ののれんを作り, 既にボロボロののれんの代わりとして, 父の日のプレゼントに贈る。老舗の店ののれんとしては少々派手だが, どちらの父もそののれんを表に掲げるのだった。……ちょ, ちょっとこののれんは(^^;;; 常連はともかく, 一見の客は入りづらいかも(^^;;;

あー, 起承転結のはっきりしている話は感想書くのが楽だわ。

わがまま☆フェアリー ミルモでポン! 第9話「スーパーおぼっちゃま・松竹くん」(6月10日放映分)

評価……☆☆☆☆☆(前回比: ±0)

「運動は駄目かと思っていた」はい。ミルモの体格では運動は駄目だと思っていました(^^;;; 摂は, こーいうタイプは結構何でもこなすと思っていましたので(^^;;; 安純ばかりか楓も, 応援より喧嘩の方が優先なのかね(^^;;; (← ここまでツッコミ入れまくり)

さて, 楓達のクラスは2年6組。摂も楓や安純だけでなく人気を集めていそうだが, 1組にそれを遥かに上回る吸心力のある奴がいたのだった(悦美もか!)。その名は松竹(って凄い名前だこと)。どうやら面堂終太郎タイプのおぼっちゃまなようで。もっとも黒メガネは, 今のところ面堂のように主人をないがしろにしたりはしていないが。恰好つけようとしたミルモをボールで叩き潰す松竹。見えないから仕方がないんだけど, 2回目はドリブルしていたってことは, 複数回潰してません? (^^;;; 安純の言う通り, ミルモ無惨。……あ, そう言えば, 今回楓と摂だけでなく, 安純も孤立せずに一緒になっていたのが良。ミルモとも自然に話していたし。

潰された怒りで魔法を行使し(恐いバンク……), 松竹の足元にバナナの皮を出現させるミルモ(ムルモ曰く「おにいたまの限界でしゅ」)。下手に楓が警告したばかりに松竹は見事すっ転び, 黒メガネ軍団が即座に担架で搬送。単なる尻餅だったのだが大げさに騒ぐ黒メガネに保健医も呆れて外に出た……途端, 外面を捨てた松竹は泣きわめく(ぐわ, そーいう性格か!)。ミルモが原因ということもあって見舞いに来た楓が現われた途端に外面復活。そして松竹は楓に惚れてしまい, 心電図もハートを描く(^^;;;

さてさて, 改めてムルモの同居人を探すミルモ。ミルモの僕(名前失念)を見て顔を赤らめる摂……何だと思ったら, メルヘン感じてたのね(^^;;; 今更って気もするけど。あの年で「女の子好きいいいいい」を地でいくムルモだけど, 気に入った女の子との相性はことごとく最悪でミルモにやつあたり。……このスロット風相性診断だけど……秋田テレビでの放映に際してローカルCMが入っていまして。悟作ラーメンの最近のCMが, 似たようなスロットマシン風なんですね。ですからその意味でも笑ってしまいました。

学校には好相性の人はいないのかと思った頃になって, 突然好相性の気配。部屋に入るとそこには楓がいたわけで, 「やっぱり出て行くのはおにいたまでしゅ」と主張するムルモ……だが, 実際に相性が良かったのはその奥にいた松竹なのであった。外面と真の性格にギャップがあるという意味では似たもの同士ではある(^^;;;

女の子のところがいいっと駄々をこねるムルモだけど, 最終的には解き伏せられる(お面(^^;;; )。妖精として正式に憑くにはマグカップで召喚されないといけないので, 翌日お見舞いと称して楓がマグカップをプレゼントする。後ろで取り巻き達が大騒ぎしていますが……楓, 命ありますか? 「私もプレゼント渡す〜」だったからいいけど, 全員安純みたいな性格(松竹より楓退治を優先)だったら……

マグカップの底で召喚を待つムルモ。……が! ムルモ召喚はトマトジュースで行われるのだが, 松竹はトマトジュースが大嫌いなのであった(^^;;; わー, 楓の手紙にそう書いてあってもやらないとなると筋金入りだわ(^^;;; ムルモ無惨。

おジャ魔女どれみ♯ 第46話「最後の検診 ハナちゃんはママが守る!」(5月24日放映分)

評価……☆☆☆☆(前回比: ±0)

能天気少女がたまに見せる泣き顔は魅力的。でも, 泣かせた奴がダメダメね。

検診(納得の課題でした)はあっと言う間にどこか行ってしまったが, これは次回以降にフォローがあるだろう。それにしても, どれみ達全員を(一度に, ではないとは言え)召喚できるとは。FLAT4の魔力は想像以上だ。応用力もあるし。

しかしこいつらは弱かった。女の涙にあっさり屈してハナちゃんを返すとは……暁, 魔法使い界に帰れなくなるってこと自覚しているか? あ, オジジーデとの会話から考えるに, 王子の肩書がすべてを免罪すると思っているのかもしれない。じゃ, 他3人はどういうことだ。

おジャ魔女どれみ♯ 第47話「ハナちゃんを返して! 魔法大決戦」(5月30日放映分)

評価……☆☆☆(前回比: -1)

前回から最終エピソードなわけだけど……焦点が定まらない。前回はFLAT4, 今回は魔法使い界国王/オジジーデ伯爵/オヤジーデ, と一応は魔女界・魔法使い界の確執つながりだったわけだが, 次回は唐突に魔女界先々代女王(今回は「呪いの森の声」となっていたが)。思うに「♯」って, 各話はいいけどシリーズ構成がいまいちなんじゃないかな。

魔法使い界の総人口は30人……えー, オジジーデが欲しがっていた候爵位ですが, 競合する他貴族がいないようですねえ。オジジーデより格上と思えるのって, 国王を除けば暁だけなんですけど。特権があるとも思えないし, 名義が欲しかったってだけか?

ロイヤルパトレーヌの魔法使用回数って, 2回じゃなかったっけ? 以前, 使用回数が回復していたのが気になったけど, これは「一度に2回」ということで無理矢理納得した。で, 今回は前回の続きなので, はづき・あいこ・おんぷは前回と今回に1回ずつで使い切っている。……が! どれみは前回に1回, 今回は3回(ロイヤルシード補充後さらに2回)も使っている! これは一体どういうこと!?

結局のところ, 国王は元の身体に戻りたいがためにハナちゃんを使おうとしただけだったわけだが……ハナちゃんでなくてもいいんじゃないか? オジジーデ, オヤジーデ, 暁あたりじゃできないの? ハナちゃん以外の魔女では? 世間体のためだとも考えられるが, だったら結局ハナちゃん誘拐に変わりないじゃないか。何友好的なムードになってるんだよ。

女王様の魔法により, 魔法使い界も緑化され, ウィザードペンペン草(って何……)も再生した。これにより, 魔法使い界は魔女界にまったく頭が上がらなくなり, 事実上属国化されることであろう。いやホント。

おジャ魔女どれみ♯ 第48話「ハナちゃんが死んじゃう!?」(6月6日放映分)

評価……☆☆☆☆(前回比: ±0)

最終2話で突如現われた, 呪いの森および先々代女王。はっきりと次シリーズへの伏線だ。で, 何でハナちゃんが標的になったのか。前回のことを考えると……魔女界と魔法使い界との国交を回復させたからか? でも国交断絶は先代女王によるもので, 先々代女王は関与していないはずだが……。人間との交流というなら今に限ったことではないし。ハナちゃんを魔女ガエルにでもしますか?

人間界で先々代女王が出会った青年。ケーキ屋(ああ, これも伏線だ)の店員である……最中庵って言いません(違)? ズレ具合も似ているんですけど(^^;;; 先々代女王は猫を追って人間界へやってきたんですか(だから違) 子供は1人で孫5人だっけ?

無償の愛……どれみ達なら問題ないな。10歳にして既に理想的な母親を達成している。どんなにドジでも, 母親としてあるべき自分を1年間で作り上げたんだ。ところで, 「ラブシュプリームを抜くには無償の愛が必要」って, 誰が調べたの?

そして, 水晶玉を与えられるどれみ達。かくしてどれみ達は魔女となって……その上でロイヤルパトレーヌになる必要があるの? 魔法ラストバンクは, 次シリーズと同様(私は次シリーズの方を先に観ているものですから)表情が違う。おんぷのバンクだけ修正ミスがあるようですが(^^;;; ロイヤルパトレーヌの決めポーズも変えるべきじゃないかな。あの表情にあの恰好は決まりが悪い。

おジャ魔女どれみ♯ 第49話「さよならハナちゃん」(6月7日放映分)

評価……☆☆☆☆☆(前回比: +1)

呪いの森に入ったどれみ達は, それぞれ家族の夢を見る。母と買物に行くはづき。父の乗る列車を見送るおんぷ。両親と一緒に暮らすあいこ。家族揃って食事をするどれみ。そこにハナちゃんはいなかったが, どれみ達は皆, 1年間を過ごしてハナちゃんの母になり, 家族となった。ハナちゃんへの想いを改めて意識したどれみ達。その想いが引き寄せられたか, ラブシュプリームの花はすぐに見つかる……先々代女王の目の前に。

花を渡すまいと, 先々代女王はその魔力でもって結界を施す。結界を破るには魔法をもってするしかない。しかし, 呪いの森の中で魔法を使うことは, 呪いによる1000年の眠りを意味する。だが, どれみ達は最初からそれを覚悟していた。自分が呪いを受けることでハナちゃんが助かるのなら望むところであると。水晶玉を四散させ魔力を解放し, 結界を破る4人。あいこが倒れ, おんぷが眠り, はづきが崩れ落ち……最後に残ったどれみも, 薄れゆく意識の中でラブシュプリームの花を手にし, 力尽きた。

呪いの森は去り, 後に残ったのは眠り続けるどれみ達。危篤状態にまで陥ったハナちゃんも, どれみ達の愛情を受けたラブシュプリームの花で回復した。しかしどれみ達が目を覚ますことはない。ぽっぷが声をかけても。女王やマジョハートが感謝の意を述べても。そして, ハナちゃんが初めて名前を呼んで……その言葉が届いたのか, どれみ達は突然目を覚ました。強固な絆で結ばれた5人の母娘に起こった奇跡。

どれみ達は水晶玉を失ったため, 魔女にはなれなくなった。魔女界へも, もう来ることは叶わない。ハナちゃんとも別れることになる。悲しみを堪え, どれみ達は人間界へ帰った。いつもと変わらぬMAHO堂。そこへやってきた客は, 親子連れだった……

ちょっとスタイルを変えて, 粗筋をすべて先行させ感想はここからにします。このシリーズの主題は「母親になる」でしょう。第2話でどれみの母が言った台詞が今回繰り返されましたが, その通り「子供を産んで母親になるのではなく, 子供と一緒に過ごして母親になる」のです。どれみ達はハナちゃんの実の母ではありません(魔女界ではその概念がありませんが)。ですが, 1年を通してハナちゃんと一緒に過ごし, いつしか真に母となったのです。初めの頃は, それこそ「母親失格」というエピソードもあったくらいですが, 今のどれみ達は間違いなく立派な母親です。この作品中で「良き母」として描かれているのはどれみの母が代表的ですが, 彼女も文句なく認めることでしょう。血が継っていないから, 若いから, 経験がないから……幼児虐待にその様な理由を付けることがありますが, 母親(父親でも良い)になれない理由はそんなことではないと言えます。

今回の突っ込みどころ。ハナちゃんを連れて来たマジョポン&マジョピー。危篤状態の患者を動かすんじゃない!!

今回最大のチェックポイント。髪を下ろしたどれみ(^^;;; 第2話以来, 前シリーズから数えても2回目です。しかも第2話よりも長くその状態でした。最初は後ろ姿だけでしたが, 後々前姿もあって, 美少女堪能です。最後にいいもの見せてもらいました。エピローグはかなり悲しい形になりましたが……続きがすぐに始まりますからいいでしょう。ちなみに, 秋田朝日放送での再放送は「も〜っと! おジャ魔女どれみ」第1話が既に放映されています。

総合評価……☆☆☆☆(終わり良ければすべて良し, と言いたいけど, 中盤ダレたのが残念。ロイヤルパトレーヌは完全に蛇足)

おジャ魔女どれみドッカ〜ン! 第20話「ももこの夢さがし」(6月16日放映分)

評価……☆☆☆☆(前回比: -1)

作文の課題は「将来の夢」。早速ハナちゃんは「魔女界の女王様!」と書いた上大声で発表してしまい, どれみとももこは大慌て。だが玉木の自爆もあってその場は収まる。博識の菊地はじめは, サッカー選手を目指す小竹と伊藤に「東大よりも狭い門」と言い, 例によってステーキを夢見るどれみに「調理士資格が必要」と夢への道のりを諭す。そんな菊地自身はと言えば, 明確な夢がないのだった。……もはや, ハナちゃんが「魔女!」と言ったところで誰も気にしないレベルになっている模様(^^;;; 流石に将来の夢と本気で言った時はみんな唖然としたけど, 関先生の対応も早い。でも, この作文認めるの? (^^;;;

おんぷの夢は, 世界に通じる大女優。はづきはバイオリニスト。あいこはたこ焼き屋。それぞれがある程度夢を固めている中, ももこは夢をまとめられずにいた。実際にいろいろやってみようと思い立ち, 見掛けた植木職人に声をかける。職人は弟子は取らんと切り捨てるも, まず掃除を始めるももこに違うものを感じたか, 僅かな間にももこは鋏を持たされるほどになる。同様に作文できずにいた菊地と出会ったももこは, 次は大道芸人の真似事を始める。……おんぷが戻っているってことは, MAHO堂のシーンは既に翌日? ももこが出歩いているのはさらに別の日だよね。ももこがあっさり鋏を持たされたのは驚いたけど, 省略されているだけでしょう。本格的に弟子入りするわけでもないのに掃除(これも裏方)から始めるあたり, ももこは素で心得ています。菊地に魔法見られてません? って言うか不審がれ(^^;;;

菊地の趣味は鉄道写真。通りかかった青空駅で, この時間なら珍しい車両を先頭から写せるということで待ち構えるが, 信号故障のため上り線が不通になっていたのだった。二人の脇で男性が, 空港まで行かなければならないのにこれでは間に合わないと崩れ落ちる。菊地は下り線で終点まで行き, 別路線の特急に乗り換えることを勧める。それをすぐに思い付いた菊地に感心したももこは駅員になれるのではないかと言うが, 菊地は目の前の怒る客に頭を下げている駅員を指し, 鉄道が好きなだけでなれる仕事ではないと言う。……美空市って都内だったと思いますが, あのややこしい鉄道網を把握できるだけで尊敬してしまいます。客と向き合う仕事は, 怒られることもあるけど, 感謝もされる仕事でしょう。ももこが「何でもやりたがるが一つにできない」のに対し, 菊地は「道の険しさを最初に知ってしまい深入りできない」タイプ。困難を乗り越えるだけの能力はあるんだけど, その先にあるものが自分の夢だと断言できないから, 努力する気になれないんだ。

二人はももこの母に出会う。ももこの母は写真家で, 菊地は本職のカメラを持たせてもらう。ファインダーの中に映ったのは, サッカーの練習をする小竹と伊藤。なぜそんな難しい道に本気になれるのかと言う菊地に, ももこの母は「好きだから」と即答する。好きだということは力だと。自分がカメラマンになったのも, ただ写真が好きだったからだと。後日, 菊地は「運転士やパイロットを支える裏方」と夢を語る。ももこも, 自分が本当に好きなのはお菓子作りだと気付いたのだった。……菊地君, 総務へようこそ(違) しかし「運転士やパイロットになるのは難しいから, 裏方になって憧れの仕事の近くで働く」っていうのは, 夢を諦めていることに変わりはないのでは? 天職なのかもしれないけど, 夢を語る課題の趣旨からは外れていると思います。ももこはしっかり夢を見つけました。6人の中では, おんぷに並ぶ強固な夢だと思います。タイトル通りだけど……菊地のことがどうしても引っかかるなあ。島倉スクープ, 張っていていいんですか委員長? (^^;;;

わがまま☆フェアリー ミルモでポン! 第10話「恋の四角バトル」(6月17日放映分)

評価……☆☆☆☆☆(前回比: ±0)

案外あっさりトマトジュース飲む決意しましたな。実際に飲んだかどうかは知らないが(^^;;; 黒メガネこと平井がナイス。しかし「可愛い〜」はまいった。ムルモの外見は相当強力らしい :-)

でもって, 声をかけてからまだ3日目なのに, 「君のことが好きになりました」(元ネタは即日でしたか)。楓も即答「他に好きな人がいるから……」。松竹って, 絶対に他の人の前で涙は見せないのね(^^;;; ロッカーの中に平井まで入っているとは思わなかったが(^^;;;;;;; いや, 見事ですおぼっちゃま。

楽屋オチ級のメタなギャグをかますヤシチ。安純-松竹視点だったからよくわからなかったのが難だけど, 「何かやってる」はわかるからいいか。さてさて, ヤシチのことは松竹に伝えていないムルモ。ミルモのことは言っているだろうな。では, 摂のところにリルムがいることは? ムルモのことだから知らせていない可能性もありそう。だったらそれはそれで面白くなりそうだ。安純は普段からイラついていると(^^;;;

楓に対して妙に冷たい態度を取る摂。「機嫌……悪かったかな」(違) 別段理由は出なかったけど, まあそんな時もあるでしょう。いつも一緒にいるんだし(← 既に, クラス中で楓・摂・安純の仲良し3人組は知れ渡っていると思う)。

松竹にイライラシールを張られ, 急に怒りが沸いてしまう楓。摂に突っかかってしまい, 喧嘩別れ。タイミング良くシールが剥がれて自己嫌悪……このテのアイテムは, 誰かが気付くまで張り付きっぱなしというパターンが多いけど, これは普通のシール程度の粘着力なのね。不自然なほどの効果を引き出さず, 魔法でなくともありそうな話に収まっているのが秀逸。気付かれにくいし, 使い方次第ではかなり強烈なアイテムだ。コイゴコロスイトールよりきついよこれ。

えーと, ミルモとリルムの……あや取りでしょうか(^^;;; 二人あや取りを思い付いてしまいました。「摂は女心を分かっていない」って, 中学生なんですから当然でしょう。むしろかなり大人びている方ではないかと。妖精のどつき漫才は, 演劇になっていない楽屋オチのオンパレード(「どつき漫才」ではなく単なる「どつき」)だけど, 楓は和んだ模様。楓って素直ないい娘だよね。

翌日, 早速摂に謝る楓だけど, 摂はまだ不機嫌。ここは一発, 第2話以来のダンスを……というわけではなくて(あれだって魔法だしね), 一発デートに誘おうと。リルム, ちゃんと根回ししたんだろうね。でも, 今やムルモに今後の話をするのは利敵行為ですな(^^;;; ああ, 松竹もすっかりムルモの扱いに慣れている(^^;;;;;;;

リルムって一体何歳なんでしょうか(^^;;; 映画館もファストフード店も松竹グループ。この辺, 面堂家より中川家の雰囲気。しかし映画をぶち壊すのは……他のお客さんが……いないのかも。借り切ったと言っていたし, 事前に仕込んでいたかもしれない。「変な映画」というより, 単に2本のフィルムを強引に入れ換えた気がするなあ。主役がまったく別だったし。激辛ハンバーガーで火を噴く二人は, その後しゃっくりが止まらず(違) ハチャメチャなデートではあるけど, 二人の思いを一致させるんじゃ「ぶち壊し」にはならないよね。あまりに理不尽すぎる展開にしたのが間違いでしょ。「レイのもの」は爆笑。

公園で, もう一度イライラシールを楓に貼ろうと狙うヤシチ。見守る安純と松竹と平井……平井さん? 状況理解しています? 理解しないまま付いて来ているとしたら大したものです。黒メガネはこうでなくっちゃ :-) リルムから逃げようとして捕まっているミルモがヤシチを発見し, 扇風機で妨害。シールが飛んで, 公園中の人に貼り付いてしまい……集団ヒステリー現象と化しました(^^;;; 安純や松竹にも貼り付くのはお約束ですね。拳法爺に蹴られるミルモが哀れ。爺さん, 見えてないよね?

しっちゃかめっちゃかな公園から離れる際, 二人とも気付かなかったが自然と手を握っていた楓と摂。しっかり仲直りもして, どんどん親密になっていっています。

十二国記 第十話「月の影 影の海 十章」(本日放映分)

評価……☆☆☆☆(前回比: +1)

延王尚隆と出会った陽子。尚隆は, 陽子の持つ剣を「水禺刀」と言う。慶国の宝剣で, 水をして剣を為さしめ, 禺(さる)をして鞘を為さしむ。今は鞘が死んでいるから尚隆にも抜けたが, 本来は陽子――景王のみが抜くことのできるもの。それこそ陽子が景王であることの証明であると。……剣は森羅万象を映し, 鞘は人の心を読む。剣と鞘が離れたことで封印が解け暴走した結果が, 蒼猿であり蒼猿が見せた幻である。即ち, 制御できれば陽子は自由にあの幻を見ることができるわけで, 日本の様子も見ることができるんだな。

尚隆に雁国の王宮へと招かれる陽子。会見の間恐れ多いと席を外していた楽俊を探し, 一緒に来てくれと言うが, 楽俊は渋る。景王だと知って以来態度が違いすぎる楽俊に陽子は, 海客だからと言って差別しなかった楽俊なのに王だと差別するのか, 自分が遠い存在になったのではない, 楽俊が自ら遠ざかったんだ, 自分と楽俊の間はたった二歩の距離しかないではないか, と叫ぶ。これに感じ入った楽俊は, おいらには三歩だと訂正しつつ敬語を止め, 一緒に行くことを承知する。……尚隆に対して「友達です!」と断言したところから始まる, 陽子の名台詞。尚隆は「随獣(?)」と言っていたけど, 楽俊はそれすら恐れ多いとか考えていただろう。でも, 陽子にとって楽俊は対等の関係で気軽に話せる相手。塙国に流れて以来だまされ排斥され疎まれた中, ただ一人できたこの世界の友人。それを失うなんて考えたくもないだろう。

王宮へ辿り着いた陽子達。流石に場が場なので身だしなみを整えたところ, 楽俊は鼠の姿から人の姿へとなっていた。今まで何とは無しに抱きついていた陽子は急に恥ずかしく思う。延王尚隆, 延麒六太は, 陽子が景王となることを前提で話を進めるが, 陽子はただ自分のためにこの地の人が傷つかないよう, 日本へ帰りたいのだと言う。尚隆は陽子に, 十二国での王の存在する意味・役割を話して聞かせる。同じ頃, 壁落人が優香に同じことを話していた。……出ました人型楽俊。でも前々回に半猫が人型を見せていたから, インパクトはやっぱり薄れたな。さて, この十二国での王の意味・役割が明かされた。王となった陽子は自由に日本へ帰ることができるが, 国を捨てることは最大の失道であるため近く麒麟は死に, 王もまた死ぬことになると。だが陽子は, 命を失いたくないから王になるのではなく, 自分の為すべきことをよく考えようとしている。こういうところが王気を備えているっていうんだろうな。優香は「自分こそが王に相応しい」の一点張りだから。

一晩考えて結論を出すことになった陽子。前述の通り歩きながらも熟慮する陽子に, 世話役の楊朱衡が語って聞かせる。500年前, 瀬戸内の一族の長だった男の話を。……まさかここで尚隆・六太の前歴が出てくるとは思わなかった。これは次回が非常に楽しみ。やっぱり武士だったんだ。

格闘料理伝説ビストロレシピ MENU25「決戦!! ドン・クック」(本日放映分)

評価……☆☆☆☆(前回比: +1)

流石に最終回前, 作画レベルは本作とは思えない程(笑)高い。動画はもーちょっとな気がするけど。ギャグも比較的いい出来だと思う。やっぱりツキジが徹底的にアホに徹しているといいわー。

さて, 元味亜味亜ことミアーニャですが, 最終回間際でヒロインに名乗りを上げるかと思いきや, 大型脇役に落ち着いてしまう模様。騒動の渦中に平然とお茶をすすっているあたり, 大物なんだけどなあ。意外だったのが, 元ドン・クック四天王がミアーニャの手下だったこと。さては揃って呪いを受けた際, 記憶がないのをいいことに下克上を起こしたか :-)

フルメタル・パニック! 第24話「イントゥ・ザ・ブルー」(6月18日放映分)

評価……☆☆☆☆☆(前回比: +1)

デ・ダナン格納庫内での, アーバレストとヴェノムの対決。斬り合い・殴り合いの末, アーバレスト優位と見るやガウルンはあっさり負けを認める。そして動作停止したかと思わせながらヴェノムの自爆装置を起動させ, 突然アーバレストに抱きつき動きを封じる。ヴェノムに搭載された爆薬は, アーバレストのみならずデ・ダナンを道連れにするに充分な量であった。……最初からこっちを狙っていたな。もしアーバレストに殴り合いで勝ったとしても自爆しただろう。って, これ自爆テロ? ヤバいヤバい!

デ・ダナンに迫るもう一つの危機こと米原潜パサデナ。リミッター解除の上で魚雷を発射する間際, 砲門すら開放したところで急に発射を中止し, 戦域を離脱する。カリーニンが米軍上層部との緊急電話交渉を行った末での命令だった。……ジェイキンス准将が「閣下」と呼ぶ人物……他の可能性もあるけど, まず間違いなく頂点の人だろうな。今の頂点の人だと何かゴネそうだけど, テロリストの思惑通りになるのは許せないだろう。

ヴェノムの手から逃れようとするアーバレストだが, まったく身動きができない。そんな中, アーバレストとヴェノムが偶然乗っていたエレベータが動き出し, フライト・ハッチが開放される。嵐の中自殺行為だと叱責するマデューカスだが, ブリッジの操作によるものではなかった。操作をしているかなめ, させている大佐殿は「大丈夫, 全部うまくいく」と微笑む。滑走路に達するアーバレスト。宗介はかなめの思惑を察知して, 必死にカタパルトまで移動しワイヤを自らの機に括りつける。ヴェノム自爆まで後10秒。カタパルトが射出され, アーバレストとヴェノムは海に投げ出された。ワイヤがアーバレストの動きを途中で止めたため, ヴェノムは一機, 海に沈んで行く。刹那, デ・ダナン至近で大爆発が起きた。……よく考え付いたものだ。エレベータはカウントダウン直後にもう動き出していたから, ガウルンの作戦は最初から阻止されていた。察知する宗介も流石だが。しかしあんな突貫で括り着けたワイヤで助かるものだろうか?

艦大破, 搭載機多数破損, 死者2名――あまりに大きな被害に落ち込む大佐殿。宗介は, かなめに背中を押されて大佐殿に胸を貸す。そしてすべての作戦行動が終わり, ミスリル西太平洋基地から日本へ帰国する日。宗介はかなめを釣りに誘う。今回の「南の島への旅行」は, 当初ここに連れてくるつもりだったと。フライトまで40分と短いながら, 落ち着いた一時を楽しむ二人だった。……そうか, ちゃんとデートに誘ったつもりもあったんだ。大佐殿がかなめを招待したということもあったけど, それだけじゃなかったんだ。何が釣れたかな?

総合評価……☆☆☆☆☆(もう1話下さい! 林水閣下〜!!)

魔法少女猫たると にゃーの9「てく てく」(DVD)

評価……☆☆☆☆(前回比: -1)

いや, 久々にDVD観られました(^^;;; 最近暇が少なくて, 買ったまま棚上げ状態がいっぱいあります。少しでも片付けないと。

この回は, 私が初めて感想記事(<9nald9$17tf$1@usj.3web.ne.jp>)を起こした話。なので詳しくは記事を参照。

で, この回, 折角初めて感想を書くつもりで観たのに, 作画が滅茶苦茶悪くてガックリ来た回でもありました。そのため別の意味でも感慨深く観ました。かなり修正されてます! 実際比較したわけではありませんが, 記憶対比で並べてみます。強調部分は放映時非常に気になっていた点。白けているちとせちゃんの顔も直してくれたらよかったのに……

• こがね屋でうたたねしているちとせちゃんの口が少し閉じている。
• 庵がテレビに目を向けている。
• 行き倒れを発見したたるとの表情が変わっている。
• お食事が消えていない(でもりんご飴は消えている)。
• 杏子に追われるたるとの表情が変わっている。

(追記: 勘違いだった4項目を削除 ^^;;;)

魔法少女猫たると にゃーの10「はら はら」(DVD)

評価……☆☆☆☆☆(前回比: +1)

詳細な感想は<9o14uu$211g$1@usj.3web.ne.jp>を参照。

さていよいよ物語も佳境。「杏子の猫依存症と庵の恋」話, 「キンカの姫猫伝説」話, 「糟寺館探検隊」話が一気に押し寄せてまいりました。ちなみに前者ほどきちんと解決し, 後者ほど中途半端は終わり方をします。……って, メインストーリーである「キンカの姫猫伝説」が真中に来るのってどうかと思うけど(^^;;;

最終3にゃーのはもともと作画レベルは高かったので修正箇所はほとんどないと思いますが, 一つだけ。喪中の杏子が引き摺っている捕猫網, 黒だったのが白に変わってます。これは次回白になってしまっているので統一したのだと思いますが, 黒で統一した方が良かったんじゃないかなあ。で, ここも修正されたのなら, 次回の「抜けた台詞」も期待できるかな。

今回の白眉は, やはり何と言っても「姐さん」ことシフォンの一喝でしょう。ガレットも恰好良く決めてくれたんですが, 姐さんの前には霞んでしまいます。それはガレット自身も分かっているからこその「大した攻撃だぜ……」なんでしょう。姐さんバンザイ。

魔法少女猫たると にゃーの11「どき どき」(DVD)

評価……☆☆☆☆☆(前回比: ±0)

詳細な感想は<9ohtj0$2flb$1@usj.3web.ne.jp>を参照。

予想通り, 台詞が落ちている部分は作画を修正してありました。たるとの口が開かない。でも, その分間が長くなってバランスが悪いです。もう1箇所, シャルロッテちゃんの「ほへ」の時の動きが変わっていますね。TV版では足を引いていましたが, DVD版では肩から脱力していました。TV版の方がいいと思う……わざとらしすぎると判断されたのかな。でもそれを言うならちとせちゃんの台詞の方が。

今回の白眉は, 大活躍の洛雁師匠……じゃなくて, 庵の「物じゃない心の叫び」……よりも, 幻惑たるとのじゃれ合いでしょう。シリアスなシーンが一瞬にしてほんわかしてしまいます(^^;;;

さあ, 次は最終にゃーの(やっぱりにゃーの13はないのか……)。あの詰め込みすぎ話をどうするのか, 見物です。あ, ブックレット「たるとレシピ!」によると, やっぱり本来は全13にゃーのだったんだそうで。

魔法少女猫たると にゃーの12「めでたし めでたし」(DVD)

評価……☆☆☆☆☆+(前回比: +1)

詳細な感想は<9p3vb2$d85$1@usj.3web.ne.jp>を参照。

話数が増えたわけじゃないので, 結局ストーリーの改編はありませんでした。第一, これまでの修正箇所だって, みんな作画面だもんね。音声を変えるわけにはいかないんだし。だから, 糟寺館探検隊が尻切れなのや, キンカ騎士団が何を目的に来たのかはわからないままです。

それでも何で評価「6」かというと……やってくれましたよ, 特別版ED! TV放映時はいつも通りの「スロットマシン」EDだったんですが, DVD版は静止画ながら後日譚風のを作ってくれました。脇役総出演……とまではいかないものの, 沢山出ています。。にゃーの2から隣のおじさんと亡き猫, にゃーの5から安子おばさん+仔猫達, にゃーの7から安藤ナツさん+幻仔猫達, にゃーの9からヌガーさん。そして, ポテチとナチョスを可愛がる糟寺はぎさん。ケーキとお茶でデートしてる庵と杏子。欲を言えばパイ(たるとレシピでは「ぱい」と平仮名になってますが……やめてくれー ^^;;;)の後日譚も欲しかったんですが。いやー, 放映時にもこの回は「やられた!」が多かったんですが, 今回もまた最後の最後にやってくれました。買って損はなかった……。

今回の作画変更点。ガレットとチクロの対決シーンで, ガレットの蹴りが視点切替えの前後で矛盾していたんですが, 手前のシーンを1, 2カット削ってごまかしてます。

総合評価……☆☆☆☆☆(好き嫌いは人によって割れるでしょうが, 私は好きです。短い中でよくここまでまとめて下さいました。最終話に付けた苦言は無い物ねだりです。充分とは言いませんが, ここまででしっかり一つにまとまっていると思います。本当の後日譚はCD「お歌の時間」をどうぞ)

王ドロボウJING 6th SHOT「不死の都リヴァイヴァ 前編」(本日放映分)

評価……☆☆☆☆(前回比: +1)

相変わらず強制スクロールする展開だけど, 今回はまあついて行けた。ベルモットは倉田雅世さんですか……ああ, 今日は「たると」連続視聴したから脳裏に残りまくる(^^;;; ED3枚目の絵かなあ。

ポスティーノの言葉が気になるな。誰もいないから死ぬ者もいないとか? 機械化人都市だとか?

次回後編。何やら期待できそうだ :-)

も〜っと! おジャ魔女どれみ 第1話「どれみ、嵐の新学期!」(6月13日放映分)

評価……☆☆☆☆☆

あー, 久しぶりだこのOP。第3期「も〜っと!」って, 私が初めてちゃんと観た「どれみ」なんですね。途中からだけど。

元老院魔女12名。マジョハート, マジョドン, マジョサリバン, マジョミラーとEDにはあった。マジョハートとマジョドンは前シリーズでしっかり親どれみ派になっていたわけですね。さてさて, 反対派はこのシリーズを通して次々に明かされていきますが, 親どれみ派はどうでしょ。他に誰がいたっけ。

新規加入の帰国子女魔女見習い, 飛鳥ももこ。……あれ? まだキャラクター固まっていないの? ちょっと声質が今と違う。日本語がまともに話せないのを同時通訳していることの表現?

マジョリカをマジョモンローと間違えて抱き潰すももこ。これが最終試験後まで引っ張る伏線になるんですか。ララとの体格比ってあんなにあったのね。ちょっと小さすぎる気がするけど。

昨日までは花屋。今日からお菓子屋(← 「まほろまてぃっく」5巻風)。前日まできっちり花屋として営業していたのに, 一晩で業務変えていいんでしょうか(^^;;; かなり売り上げあったのに。客も混乱するでしょう。女王様の命でなければマジョリカ相当ゴネるよね。

で, クラス変え。長期シリーズだけにこういう大イベントもあるんだね。SOSトリオ(ってまだいまいちわかっていないんですが)が分断された件は, この後1話使います。信子があいこと分かれることになって悲しむのは……また何か書くの? (^^;;;

ももこをフォローできるのがどれみだけっていうのは, 現シリーズのハナちゃんとどれみ・ももこの関係の前段階。言葉は通じなくてもお友達にはなれます。プロフィールが分かっているのは妙ですが(^^;;;

あ, そう言えば。ぽっぷの入学式の件はどっか行っちゃってる。果たしてどれみはステーキを口にできたか? たとえできたとしても描かれないのね(^^;;;

えー……再放送なので, ED後の1枚絵がないんですけど……ハナちゃんのおえかきもないんだろうなあ。

ふしぎの海のナディア 第22回「裏切りのエレクトラ」(本日放映分)

評価……☆☆☆☆☆(前回比: +1)

エレクトラの過去の真実と, ネモとの絆の確認。そしてナディアがネモの娘であることが明かされ, 加えてネオ皇帝が初登場。む, 「ネオ」というのが「新」の意味とは限らなくなってきましたね。

ネモの王国が国として成立していたとすると, その後を継いだネオ・アトラン帝国も外交があっておかしくないけど, 今までの話からするに存在が知れ渡っていなさそう。国土が滅びたとは言っても名前は残りそうなものだけど。……国土って, あの海底にあったアレだよね。外交できそうにないか(^^;;; 外界から完全に隔絶されていたわけではないと思うけど, 出入りはほとんどなかったというところかな(妖精界?)。国民はみんな古代アトランティス人の末裔? だとすると, エレクトラや機関長を初めとするノーチラスの初期乗組員は全員がそうだとか?

エレクトラの中の跳弾が, ブリッジの窓を割る……そんなに弱いわけないと思うんだけどなあ。拳銃で割れるくらいに弱っていたら, それ以前に水圧で破れるでしょ。水の入り方がどう見ても深海じゃないのも妙ですね。この世界に水圧はない!?

さて, ジャン・ナディア・マリー・キングの4人は, 船長室に避難させられ浮上中。……次回の話, 覚えているんだよなあ。ギャグに備えておかないと, 今回のシリアスに慣れた脳が悶死しかねない。