走行日: 2011年7月30日(土)
いよいよ旅の始まりです、と言っても最初は去年と同じ道。ならば去年の落ち穂拾いであるとか、去年できなかったことの再挑戦をしましょう。まったく同じことしかしないんじゃモチベーション上がりませんからね。
写真 | コメント |
---|---|
![]() (10:46) |
改めまして、JR田沢湖線・秋田県内最初の駅である、田沢湖駅です。田沢湖線は元々、戦前に橋場線(盛岡〜橋場)と生保内線(大曲〜生保内)として建設されたのが最初で、この駅も当初は生保内(おぼない)駅の名前で開業しました。戦時中には雫石〜橋場が休止・レール撤去されるなどの憂き目にも遭いましたが、戦後改めて雫石〜生保内が生橋線として建設され、その全通をもって田沢湖線・田沢湖駅と改称され現在に到ります。 その影で、休止状態のまま現在に到っている橋場駅については、昨年の旅行記を御参照下さい。 |
![]() (10:50) |
生保内の街中は、旧国道(旧角館街道 ← 明治16年名称確定)を通ります。そして字船場でR46生保内バイパスが合流してきます。ここで、当然のように道を横断し左側へ行くべきなのですが……今回は敢えて右側の歩道を、ちょっとだけ走らせてもらいます。ゴメンね。 |
![]() (10:52) |
合流してすぐのところに距離表示があります。角館まで19km。……協和45km・秋田73kmは稲沢経由ですので、去年はともかく今年は役に立ちません。役に立たせません! 今日こそは大曲を経由してみせる! |
![]() (10:54) |
わざわざ右側を走る理由は、すぐ先にこの通り、旧道分岐があるためです。一体いつの旧道なんだって気がしてしまいますが、恐らく戦後も暫くは使われていたんだろうなあ。生保内バイパスは平成に入ってからの新道ですが、いくらなんでもここは昭和のうちに改修されたでしょう。左は現道の生保内橋で、玉川を渡ります。 |
![]() (10:55) |
旧道を行くと田沢湖線橋梁を潜り、旧生保内橋に到ります。単径間下路曲弦プラットトラス橋で、土木図書館の戦前土木絵葉書ライブラリに掲載されているため、戦前の架橋ということになります。 |
![]() ![]() ![]() ![]() 親柱は4本ともこんな感じで、銘板に何か刻まれているのは判れど、ほとんど読めません。3・4本目(刺巻側)はかろうじて「○保内橋」「○○十年五月○○」(あるいは三月?)かな〜と推測できますが……竣工年は昭和10年5月ってことで良いのかなあ? 自信ありません。 | |
![]() (10:57) |
旧橋を通っている理由はこれ、東北電力生保内水力発電所。去年、新道からでは田沢湖線橋梁に阻まれて見えない事を実感してしまったので、今年は絶対こっちを通ろうと狙っていたんです。この発電所は田沢湖の水を動力源としており、水を抜かれる田沢湖には代わりに玉川と先達川から水を導入して補っているのですが……問題はその水質。玉川の上流部支流である渋黒川は玉川温泉の強酸性水(源泉pH1.2!)が流入しており、玉川も強酸性となっているのです。田沢湖駅で企画展示されていた国鱒が死滅したの、まさにこれが原因な訳でして。 |
![]() (10:58) |
現在では石灰による玉川毒水の中和が行われており、かつてほどの『毒水』では無くなっています。しかし田沢湖の水質は未だに原状回復には程遠く、折角西湖で再発見された国鱒も到底帰郷させられる状態ではありません。生保内発電所を廃止し玉川からの導水を停止するしかないのですが……とても発電所を停められる状態ではなくなってしまいましたよねえ。 |
![]() (10:59) |
橋を渡ると、舗装が剥げてボコボコの路面に水が深く溜った道となります。一応、生保内発電所への出入口の道なんだけど……関係者、登山者、渓流遊びする人達くらいしか来ないってことで、放置でしょうか。 |
![]() (11:04) |
改めてR46を走り、暫く行くと、田沢湖線側が少し開けます。そして現役線の隧道のすぐ隣に、あからさまな旧隧道が見えます。これは田沢湖線が電化された1982年に線形改良のため廃止された、旧第一刺巻隧道らしいです。 → 山行が 田沢湖線 刺巻の廃隧道群 |
![]() (11:10) |
緩いアップダウンを繰り返して進むと、国道に隣接して刺巻駅が現れます。良く新幹線が待避します。 |
![]() (11:09) |
で、刺巻駅前の温度計が示していました27度。36度とかほざいてた去年よりは遥かにマシですけど、やっぱり暑いですねー。 |
![]() (11:15) |
暑いときにはババヘラが一番!(^^;;; 今年も去年と同じ場所で待っていてくれましたー。1つ200円です。 ここまでの走行記録……走行時間: 0.20.30, 走行距離: 7.49km, 平均速度: 21.9km/h, 最高速度: 36.4km/h(田無〜境)、総走行距離: 10,941km。 |
![]() (11:17) |
正直、本拠地に住んでいた頃はババヘラ食べることってほとんど無かったんですけど。しかし秋田を離れてからはこういう御当地モノが好きでたまりません。まして今は自転車、冷却・給水・給糖はとても大切。 |