田沢湖編 その2 [刺巻〜角館]

国道脇に一里塚の標柱がありました。「細津坂下」一里塚、だそうです(本稿執筆時点では「秋田県文化財調査報告書 生保内街道」を調査済みで、こちらでは天和元年の記録で「細津坂下 塚」、昭和60年の調査で「細津坂一里塚跡」となっています)。

日陰橋で才津川を渡った直後、見憶えのある景色が……いやここまでもほぼ全部見憶えのある景色ですけどね。田沢湖線と近接し、右カーブ、高圧送電線の鉄塔……昨年パンクした現場ですよ。場所は才津川の扇頂付近です。

そして少し先の集落に、昨年救援して下さったお宅があるのです。碌にお礼を言っていなかったどころか名前すら名乗っていないという無作法極まりない旅人をやらかしてしまっていたので、1年越しでお礼を申し上げに参上仕りました。地図と三脚と輪行袋以外でほぼ唯一の荷物は、こちらへの手土産だったのです。

ここまでの走行記録……走行時間: 0.33.52、走行距離: 13.15km、平均速度: 23.3km/h、最高速度: 49.1km/h(刺巻ババヘラ下)、総走行距離: 10,946km。

神代駅に到着です。目印は才津川をまた跨ぐ橋なのですが、うっかりしていると見落とすところなんですよねえ(経験アリorz)。

真崎野の集落にある個人商店、藤村本店。昨年の昼食ポイントですが、今回はまだ休憩不要なので飛ばします。ん、でも、どうやら改装したようですね。

さて、初訪問となります生田(しょうでん)駅にやってきました。昨年、間違ってここを飛ばしてしまったことで、駅巡りのモチベーションが下がってしまったのですよ(時間が無くてショートカットせざるを得なかったという理由もあります)。駅前一等地の民家の犬が出迎えてくれました。ええ、もう大歓迎されましてね……

国道に戻るのではなく、そのまま生田駅南側の里道に入ります。こっちの方が近道ですので(道に迷わなければ)。路肩が固められていない、いかにも『拡幅舗装しただけの畔道』ですけど、両路肩が花で彩られているのが好印象です。

少し進むと、農道は農道でも幹線道路になります。ここもマリーゴールドで延々縁取られています。角館境近くまでずっと続きます。

玉川・桧木内川合流点手前の氾濫原にある小丘陵を回り込む小さな峠から角館町になります。……ちょっと待て、角館町・西木村・田沢湖町が合併して仙北市になったんだから、旧自治体の境界標識があるのはおかしいでしょ。それとも合併後の広域地名としての角館町?

そう思って振り返れば、しっかり田沢湖町の境界標識が立ってるし(こちらは広域地名としては「田沢湖」)。単に放置しているだけですな。まあ、旧境界が判って私としては嬉しいです。

踏切を渡って街中へ向かうと、JA秋田おばこ角館駅前出張所の前に出ます。はい、お馴染みの「おばこ娘」看板ですね。今日はこの娘の『最大の』見せ場にも向かいますよ(^^)

田沢湖駅を出て最初の特急停車駅、角館駅です。武蔵野……もとい、武家屋敷の面影を色濃く残す情緒豊かな角館の町に相応しい趣のある駅舎です。

こちらはANJT(秋田内陸縦貫鉄道)の角館駅。JRとANJTのホームは直結していますが、通常は閉鎖しているそうです。ま、角館の町をまったく見ずに乗り換えてしまうのは良くないのだと考えておきましょう(← 自転車の人間が言っても説得力無いぞ)。

自販機でポカリスエット500を購入し、刺巻ババヘラに続く2度目の休憩をとります。5分で一息ついて出発。

ここまでの走行記録……走行時間: 1.03.36、走行距離: 24.12km、平均速度: 22.7km/h、最高速度: 49.1km/h(変わらず)、総走行距離: 10,957km。

しかし良く考えたら、正午過ぎてるんですよね。ちゃんと食事しなくちゃ。跨線橋で再び鉄道の南側へ渡ったところにローソン角館岩瀬店があったので、改めて休憩にします。

ここまでの走行記録……走行時間: 1.06.58、走行距離: 25.26km、平均速度: 22.6km/h、最高速度: 49.1km/h(変わらず)、総走行距離: 10,958km。

ある意味御当地メニュー、本荘ハムフライドーナツを戴きます。いやここは仙北であって由利ではないから御当地と言うのは無理がありますが……しかし、初日からたけや圏に居るというのも気分が盛り上がりますね!

本荘ハムフライの由来