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駐車場の右側に橋があり, 林鉄跡(左に曲がる)も登山道(正面)もその先に続きます。正面はいきなりかなりの急登になっており, 勾配緩和のため大回りする林鉄跡をショートカットしています。
橋の手前に告知があります……「弟子還登山道 鎖場 一部崩壊箇所あり」……弟子還(てしかが)は宝蔵岳と奥岳の中間にある岩場です。太平山登山道最大の難所で, 修験者が不慣れな弟子をここまでで還らせたというのが由来。今回は通りません。
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(11:48) |
橋より少し下流方向に, 斜めになった道跡が隣接しています。林鉄時代に橋が架かっていた場所はこちらでしょうね。
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(11:48) |
反対側を見れば, 上流方向へ川に沿って林鉄跡が続きます。すぐ先に旭又キャンプ場がある……筈。この先は250mほどで折り返しになりますが, 折り返し点は馬場目岳の登山道に繋がります。
言い忘れていましたが, この川は既に旭川ではありません。旭川源流のひとつである赤倉沢です。100mほど下流で旭又沢と合流し, そこから旭川になるのです。
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(11:48) |
そして正面には登山道最初の急登。水平距離150mくらいで25mほど登ります(=160‰)。
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鬱蒼と茂る杉林の中, 強引な道をガシガシ登ります。
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ほどなくして林鉄跡と合流します。左から右へ登ります。やはり鉄道という性質上, 勾配は非常に緩く, とても歩きやすい道です。
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途中, 赤倉岳登山道との分岐があります。正確には赤倉岳と笹森の中間にある尾根筋に出る道ですけどね。……それを言ったら, この登山道も, 奥岳と旭岳の中間に出るんだけど。
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旭川源流の一つ, 旭又沢沿いに出ました。高低差のあまりない場所は珍しいのです。この先, 川はどんどん谷になり, 道はどんどん登っていきます。
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(11:58) |
旭又沢を橋で渡ります。今はコンクリ橋ですが, 林鉄時代及び数年前までは木橋だったみたいです。この辺, 沢遊びや渓流釣りする人が来るみたい。
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(11:58) |
(12:00) |
川を渡った直後から, 木道が現れます。この付近はぬかるみやすいみたいなので(実際に道の下はかなり水が通っていた), これは必要な措置でしょう。
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(12:00) |
そして……これだよこれ! これを見るために今日ここに来たようなものなんですよ! 地図を見ると, 登山道としては異様なほどの長い直線区間(約500m)になっているのが判ると思います。その正体は……仁別林鉄のインクライン(ケーブルカー)跡! ぱっと見には登山道を階段状にするためにあるかのような大量の角材ですが, これ全部枕木なんです。
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(12:01) |
ところで, 右側に「矢源沢入口」「奥岳(宝蔵岳コース)」なんて道案内がありました。これ, 地図に載っていない登山道です。この後で会った人達が話していましたから登山者には知られた道なんでしょうけど。この道は弟子還を経由します。
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(12:01) |
どこまでも続くかのように見えるインクライン跡。実際には登山道全体の中では短いものなんですけど……堪能堪能!
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インクライン区間を登り詰めて, 宝蔵岳の山肌沿いに少し進むと, 旭又沢の支流・弟子還沢を越える橋が現れます。
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(12:09) |
この橋を渡った先は階段になっているのですが, 物凄い急勾配です。こんなん鉄道が登れる筈ありません。林鉄の道はもっと上流側を経由していたんでしょう。
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(12:09) |
弟子還沢の上流方向。この沢が, 宝蔵岳(右側)と奥岳・旭岳(左側)の境になっています。
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標高406m, 御滝(おたき)神社に到着しました。ここは旭又沢と弟子還沢の中間となっている尾根の先端です。
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そして, 登山道と林鉄跡との分岐点でもあります。林鉄跡は神社の前を通りすぎ, 旭又沢へ向かっています。
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林鉄跡の方へ進むと, すぐ先で旭又沢にぶつかります。実際にここが仁別森林鉄道・旭又線の終点だったそうです(本当は写真の位置よりもう少し右側に行った先)。
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