補陀寺・松原駅 [添川矢坂〜山内田中]

添川戸平川・矢坂付近では, 林鉄跡はまるで農道であるかのようになっています。トラクター通ったし。おお, 正面に太平山が! あそこまで行きたい……

ちょっと林鉄跡から離れて, 矢坂農道橋の跡地に来ました。去年の8月2日にはまだ使われてたんですよ, ここの橋(リンク先No.23参照)。ゼンリン地図でもまだ残ってますな。

この「湯沢橋」が新しくできたから, 矢坂農道橋は外されたんです。こちらは逆に, 去年8月2日の時点では, 完成はしていましたが開通はしていませんでした。だから去年は名前判らなかったの。

湯沢橋のすぐ脇(接近するのはちょっと大変でしたが)にこんな碑があったので, この御時勢に立派な竣工記念碑を建てる余裕なんてあったのか, と不思議に思いましたが, 近寄ってみると矢坂地区圃場整備 竣工記念碑。しかも前秋田市長 荻原麟次郎っていつの人だよ!? 私が小学生の頃の市長として馴染み深い高田市長の先代じゃないですか!

さて, 林鉄跡に戻りましょう。この「自転車道」という名前の橋で, 旭川の右岸に渡ります。……正式名称がどこかに無いか, 橋の四方をあちこち探ってみたんですけど(ガードレールの外も含む), 全然判りませんでした。どなたか御存知の方, いらっしゃいましたら教えて下さい。可能なら情報源も(次からは自力で調べられるように)。

橋を渡ってすぐ, 林鉄跡は県道15号と合流し, 道を渡って北側歩道となります。

蓬田上丁で15号から離れ, 少し離れたところを並行する道に移ります。一番左の, 山へ登る道ではなく, すぐ先で右側(判りにくいけどすすきが生えている辺り)に行く平坦な道ね。

添川長田で一旦民家に路盤が削られ, 15号の歩道に押し出されますが(正確には, 15号に合流する事自体は元々そうだった), すぐにまた廃線跡が復活します。ここから山内松原, いよいよ仁別林鉄仁別線の中間駅・松原駅が近付いて参りました。

一部分だけ, 舗装が真新しく, 法面も補修してある……。間違いない, 去年の時点では崖崩れでまともに通れなくなっていた箇所ですね。実際には通らなかったけど, 通行危険の看板が立っていた事は憶えてます。

仁別サイクリングロードと言えば……の観光名所がいくつかありますが, ここ補陀寺はその中でも上位数傑に入るでしょうね。秋田最古の寺, だそうです。今回はちょっと立ち寄っただけですが, ここもいずれちゃんと訪ねてみたいです。

つまりは松原の中心的な存在ですから, 松原駅は補陀寺前にあったのではないかと推定していたんですが……微妙だなあ, 駐車場スペースは駅前として在り得るような広さだけど。

新奥の細道の看板もありました。しかしこれ, 「新奥の細道」としても「東北自然歩道」(こっちが正式名称)としても, 全然知名度が無いなあ。

むしろこっちの方が駅跡っぽい気がします。ここは松原の集落の中。道幅がここだけちょっと広がってますから, 簡易ホームくらいはあったとしてもおかしくありません。尤も県道15号から集落へ延びる車道と合流しているために拡幅したという可能性もあるんですが。

林鉄跡はまだ旭川右岸を走り続けますが, 県道15号は松原橋で左岸へと移ります。