Re: KURAU 3rd Reaction
Article <cdbgj9$l91$1@bgsv5648.tk.mesh.ad.jp> にて、
Nekoma Suzuaki <nekoma@mvj.biglobe.ne.jp> さん、
> In article <cd8jpk$l59$1@zzr.yamada.gr.jp>
> 携帯@さん wrote:
>> 開かないキャビンの扉はリナクスの力ですり抜け、パイロットに酸素を供給すると、ク
>> ラウは宇宙船をリナクスの力で変形させることにより強引に回転を制御し、スラスターを
>> 逆噴射させて軌道エレベーターのシールド寸前で貨物船を停船させることに成功するのだ
>> った。
>
> SF好きの視点から一点だけ。
> 軌道エレベーターのシールドって作用反作用の法則が働いていないのかな?
> 大質量の物体が接触してもシールド側が微動だにしていなかったのは、単純な
> 電磁シールドではないのか、あるいは科学考証のミスか。
重要なのは質量の大小ではなくて相対的な運動量の大小ですよね。そうでなけ
れば、軌道上の国際宇宙ステーションにシャトルやソユーズ(プログレス)で物
資を運ぶことが、ある時点からはできなくなってしまう。
あのシーンを見る限りでは、接触直前には相対運動量はかなり小さくなってい
たのではないかと思います。それと、最終的には接触した際に輸送船の持って
いた運動量(と運動エネルギー)がどこに移動したかが重要だと思うのですが、
軌道エレベータのほうが輸送船に比べて質量がかなり大きいのではないかと思
いました。したがって、輸送船の運動量をそのまま受けても速度変化(見かけ
上の動きの変化)はほとんどないのではないかと考えられます。
加えて、電磁シールドを使用することで、運動量と運動エネルギーがその場で
はないどこかに移動したと考えさせることも可能でしょう。
それ以前に私はむしろ、あの輸送船の回転は物理的に可能なのかということが
気になって気になって。:-)
--
中山隆二
nakayama.ryuji@anet.ne.jp
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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