必要条件とか十分条件とかいってるのは、「投票が有効であるための条件」っ
てことでいいよね?

「投票権」って言葉は、<m34prw4jf7.fsf@orie.rlss.okayama-u.ac.jp> で少
し紹介したように、少し曖昧な部分があるし、肝心なのは「投票が有効である
こと」ですから。

wacky <wacky@all.at> writes:

> KGK == Keiji KOSAKAさんの<m38xh84non.fsf@orie.rlss.okayama-u.ac.jp>から
>>もし、wacky氏のいうように、命題「参加者ならば投票する」が真であるとい
>>うのなら、それ以外の解釈はありえません。
>
> だから、キミの主張は論理ではなく*言葉尻*だというのだよ。:-P

いいえ。
形式論理ってのは、形式が定まれば自動的に結果が求められるようなシロモノ
です。だから強力な道具になるわけですが、その分、形式を定めるのは慎重に
なる必要がある。

で、NGMPの文の解釈ですが、規則の文にでてくる「〜は〜する」というパター
ンを「事実の記述」と見ると間違いです。
# まあ、絶対に違うかと言えばそうとは言い切れんが、文脈で分かるわな。
wacky氏の間違いの第一歩は、それを、「犬は哺乳類である」と同じような、
事実の記述として解釈して、そのまま命題の形式にしちゃったところ。
それは、言葉尻の問題などでは全然ない。

では、規則の文として、「参加者は一人一票のE-Mailによる記名投票により、
信任票または不信任票を投ずる」ってのはどういう意味になるかというと、

・参加者が投票する際に、「一人一票のE-Mailによる記名投票」によってくだ
  さいよ。

という制限を表わしてるわけです。
# 「信任票または不信任票を投ずる」を「投票する」と略した。
まあ、権利の存在も示してると言ってよいですが、他の部分で制限されるかも
しれないシロモノですから、ここだけで即断するのは早計。

で、この「一人一票のE-Mailによる記名投票」が必要条件になるかどうかを見
るためには、NGMP内に除外規定があるかどうかで決まるんだけど、どうやら除
外規定はなさそうなので、必要条件と見てよい。
# この時点で「fj参加者の投票であることが十分条件」というのは崩れてる。

で、
・「fj参加者の投票である」
・「一人一票のE-Mailによる記名投票である」
で十分になるかどうかですが、それは、規則の該当個所を全部見て、他に制限
(必要条件)があるかどうか見なければ分からない。
そこででてくるのが、「指定された形式に従っていない投票は無効票とし、集
計から除外する。」という一文。
よって、
・「指定された形式に従った投票である」
も必要条件。

これだけで十分はどうかは明記されてないけど、普通の規則の読み方からすれ
ば、書いてることだけで十分条件だとみてよいでしょう。

といった導出過程を経て、「投票権」の通常の意味に従って書いたのが、

<m34prw4jf7.fsf@orie.rlss.okayama-u.ac.jp>:
: 1) fj参加者は、一人一票の投票権を有する。
: 2) 投票権者は、E-mailによる記名投票によって投票権を行使することができる。
: 3) 指定された形式に従っていない投票は無効票とし、集計から除外する。

ってやつ。

> そもそもKGK氏は
>
> KGK == Keiji KOSAKAさんの<m3r6v4htn8.fsf@orie.rlss.okayama-u.ac.jp>から
> $NGMPから読みとれるのは、「fj参加者であること」が必要条件であることだけ
> $であって、十分条件であることは読み取れない。
>
> と*口先で言う*ばかりで、具体的な導出過程を一言も述べていない。

上記のようなのでどうでしょう?
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KGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGK
KG  KGK (life name: Keiji KOSAKA), Dept. of Phys., Okayama Univ.        K
KG kgk@film.rlss.okayama-u.ac.jp http://film.rlss.okayama-u.ac.jp/~kgk/ K
KGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGK