Re: 過ち
"mac-in" <mac-in@mx8.ttcn.ne.jp> wrote in message news:42f78de4.791%mac-in@mx8.ttcn.ne.jp...
> mac-inです
>
> 陸軍と海軍では目的が一致しないのは仕方がありません。
>
> 海軍の目的はあくまで、米機動部隊の撃滅でしょう。
> 米機動部隊が近くにはいないという誤った情報と判断で、2次的なミッ
> ドウェー空爆を行うことにしてしまったことが敗因。
ですから、
「目的」こそが最優先、それがかなえられずしてこの
行動の意義は無し
とする思考法と行動法に弱さがあったということではないでしょうか?
すなわち、われわれの社会生活上で起こるなんでもがそうだと思うの
ですが、いざ、何かの作戦行動に出たときには多かれ少なかれ、予定
とは違った状況というのが必ず出てくる。このような微妙な状況の変化
にも<最低限を確保する>、あるいは<過ちだけはしない>という思
考法が、目的的な行動によって確保されるのです。
それに、この場合、大日本帝国の空母機動部隊が、御説のとおり、
米機動部隊が近くにはいないという誤った情報と判断
をしてしまったとしても、搭載機によってミッドウェー島を目的的に攻略
するということは直ちには出てこないでしょう。そのことは、現に、先遣
隊としての空母機動部隊がこけたならば本陣は引き返した事からも明
らか。つまり、ミッドウェー島攻略はさほど死活問題ではなかった。
その程度の事であったならば、それこそ戦艦によるミッドウェー島の艦
砲射撃を或る程度行って引き返させればよかった事。その場合、この
艦砲射撃を敵機から守るという安全確保に空母艦隊の役目を変える、
ということも考えられたはず。
そりゃぁ、空母部隊には艦載機の用兵の仕方によって他の艦隊がやれ
そうなことはほとんどやれるわけで、やれるからと言ってやらせたってん
では、戦中、しかも作戦行動中の用兵とはいえまい。ようするに、
大日本帝国は航空母艦の用兵と、存在価値の重要度に
大して通じてはいなかったし理解もしていなかった。理解
していたのは飛行機を飛ばせるということくらい
しかも、それがミッドウェー海戦での敗因の一つ。このことはそのひとつ
前の珊瑚海海戦でも或る程度分からねばならなかった。皆さんの中に
は大日本帝国の空母の用兵は何処よりも優れていたみたいに考えてお
られるかたもおいでのようですが、それは違うと思う。わたくしに言わし
むれば、この段階で既に空母の用兵にはアメリカに一日の長はあったと
理解しております。そうでなければ、この海戦で、あれほど苦戦する事は
無かった。引き分けに持ち込めたのはゼロ戦の優秀性による。
まだまだ、頭の中では空母用兵は脇役であったということか。
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太宰 真@URAWA
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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