mac-inさんの<42f5a36d.788%mac-in@mx8.ttcn.ne.jp>に関する投稿です。

>戦術研究,装備が間に合わなかったという面もあったでしょうが、
>それはどの国も同じでしょう。
>実際には、日本海軍はいきなり航空兵力を中心に戦っていて、
>世界の最先端であった考えます。
真珠湾のことを言われているとしたのであれば,先方としての
航空母艦の用兵思想の具体化ではないでしょうか。
ミッドウェー海戦でも長門を旗艦とする戦艦部隊が後衞していたのでは。
レイテ沖海戦でも同じです。
マリアナ海戦はあまり詳しくありません。

>アメリカは開戦から2年を経たころから、インデペンデンス級空母、
>その翌年からはエセックス級を数十隻就航させ、搭載航空機や搭乗員
>まで揃えたわけですが、日本は損失分の補給さえままならなかった。
>日本は短期決戦型ですが、艦隊決戦志向とは言えないと思います。
彼我の戦力を分析すれば,ミッドウェーでは日本側が絶対有利,
マリアナで互角です。
ミッドウェーで,航空母艦を中心とする攻撃部隊を編成して戦ったとは
思えません。

>艦船の航続距離だけから、日本近海を想定とは言えないでしょう。
>日本本土から出撃すると決まっている訳ではありませんから。
>実際、海軍はトラック島も拠点としていたわけです。
航続距離のなさからトラック島のサンゴ礁の中を泊地にして
港湾設備のない海軍基地を運用せざるを得なかった。
米軍は本土→ハワイ→攻撃目標とロジスティクスでの絶対有理を
確保していたわけです。
まぁ,トラック島前進は豊富なインドネシアの石油を使えるので
演習や作戦行動上便利であったわけですが,物資の補給では
大変な不利でした。

米国海軍を迎え撃つのではなくて,先手を打つのであれば,すくなくとも
ハワイ近海を作戦海域にするための戦略と装備があったはずです。

>艦船の場合には、洋上補給という手もありますし。
> #できれば避けたいでしょうが、真珠湾攻撃の際にも、
> #何度も洋上補給は実施されています。
>
>アメリカの場合には、対ヨーロッパでは大西洋を、対アジアでは太平
>洋を越えなければなりませんから、航続距離が重視されたのでしょう。
言われるとおり,帝国海軍の艦船は日本近海での艦隊決戦を想定しているために
航続距離は問題にしていなかったのです。

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