In article <db9mpg$m07$1@caraway.media.kyoto-u.ac.jp> kiguchi@rist.kindai.ac.jp writes:
>|「浮力」をどう理解するかってのも難しい話で、
>|その難しさが露呈する問題として有名なのが、
>|電車やバスの乗客が持っている風船の問題です。
>|発進や停止の際の加速度に対して、
>|吊り皮などと逆向きに動くことを、どう説明するか。
>時間のスケールでかなり話が変わると思います。下へ動こうとするのはいつか
>という問題。
>慣性力のもとで静水圧平衡を達成する時間は音速で電車の端から端まで動く時
>間スケールで、0.1 秒から 1 秒という所でしょうか。この時間の後も慣性力
>が続いていたら、普通の浮力の話になります。
確かに、細かく見ればそうなんだけど、
「吊り皮などと逆向きに動く」センス自体は最初からなのでは?
むしろ、当初は静水圧平衡の場合よりも大きい「浮力」がかかってしまって、
しばらく経つと揺り戻しがあって、そのうち平衡に落ち着く
ってシナリオになるんじゃないでしょうか。

                                戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
                                 toda@lbm.go.jp