AIR 第七話
携帯@です。
AIR 第七話「ゆめ -dream-」について雑感など。
毎度の事ながら、フォロー返しをさぼりまくりで申し訳無いです…。
今回はシリアス一辺倒の話なので、記事が中々書き辛いものがありましたね。
^L
●アバンタイトル
朝、登校直前に倒れ、ベッドに寝かされた観鈴。
急に目眩がして倒れたという観鈴。休めば良くなると思うという観鈴。往人はバイトを
休んで観鈴に付き添うことに。
風で捲れた観鈴の絵日記。その中身は……。
>>7がつ21にち木ようび てんき 晴
>>ゆきとさんと学校にいった。
>>とても楽しかった。
第五話で出た絵日記は7月25日だったので、往人と出会った直後の頃の日記でしょうか。
>>ゆきとさんと遊んだ。
>>ゆきとさんの朝ご飯にセミが飛び込んだ
第三話の出来事、日記にしっかりと書いていたんかい!
>>ゆきとさんと駅へ行った
>>ゆきとさんと神社へいった
これも第三話ラストの話かな?
25日付日記とは違い、随分と手抜きな日記ですね。^^;;;;
日記を見て、他に書くことが無いのかという往人。第五話で出た日記は漢字を使ってい
ないとかは別として、普通だったのを往人も見ていた筈なので、何だか話が矛盾している
気も。それとも、日記の記述が一行で終わっていることでは無く、往人のことしか書いて
いないということに対して突っ込んだのかな。
往人「良いか。はっきり言ってお前には日記を書く才能が無い。だからこれから、やった
ことじゃなくて、やりたいことを書け」
観鈴「でもそれ、日記じゃない」
往人「いや。日記だ。書いたことは全部、俺がかなえてやるから」
そうであるとすれば、観鈴が自分のやりたいことを書いて、それを往人が叶えてやった
とすれば、益々、観鈴は往人のことしか書かなくなるような気が。
観鈴「海に行きたいな。往人さんと、一緒に砂浜まで降りたことないから、砂を掘ったり、
綺麗な貝殻を拾ったり」
この願いは第一話と同じですね。神社や駅や診療所には観鈴を連れて行ったり、観鈴の
誕生日を祝おうという気はある往人なのに、海岸で遊ぶという最初の願いだけは未だ叶え
ていなかったのか。しかし、今度ばかりは観鈴の願いを往人は聞き入れます。
●親子て何やろな
土鍋で観鈴のため、お粥を作っている往人の表情は浮かない。
往人の母「海に行きたいってその子は言ったの。だけど、連れて行ってあげられなかっ
た」
母のこの言葉と観鈴を重ね合わせてしまったんでしょうね。
今晩は酔いどれ状態で寿司折りを土産にご帰宅の晴子。その状態だとバイクはどうした
んでしょうか。まさか飲酒運転?
久々のキャミ&酔いどれ姿で、観鈴が倒れた話を聞いた晴子。
晴子「こんな酒臭い顔見せたら、余計に酷なるやろ。それより寿司買うて来たんや。二人
で盛り上がろう」
観鈴を見舞わない理由は何となく判りますが、こんな時でも酒盛りしようとするんです
か、貴方は。
晴子「あの子は誰かと仲良うなると、発作を起こすねん。うちとあの子の気持ちは離れと
った。そやから一緒に暮らせるんや。親子てなんやろな。うちはホントの親や無い
からよう判らん」
観鈴と真の親子で無いことを往人が知っていると聞いた晴子は、観鈴が嫌がっていたの
に押しつけられた子だと明かす。観鈴も第五話で押しつけられたと言っていましたが、両
親は健在なのに押しつけられたとか? 父親は取りあえず健在のようですが…。
愛情を注ぐと観鈴が泣き出してしまうため、晴子さんも敢えて観鈴の側に近づこうとは
していなかったんでしょうね。朝早くて帰宅が遅いのも、やっぱりわざとしか。
●女の子はね、夢をみるの
往人の母「女の子はね、夢を見るの。最初は、空の夢。夢は段々昔へと遡っていく。その
夢が、女の子をむしばんで行くの。ある筈の無い痛みを感じるようになり、やがて
女の子は、全てを忘れていく。一番大切な人のことさえ、思い出せなくなる。そし
て最後の夢を見終わった朝、女の子は死んでしまう。その子はずっと一人ぼっち。
二人の心が近づけば、二人とも病んでしまう。二人とも助からない。だからその子
は言ったの。私から離れてって。優しくて、とっても強い子だったの。だから私は
死なずに済んだ。でも、その子は…。この空には、翼を持った少女がいる。彼女は
何時も一人きりで、大人になれずに消えて行く。そんな悲しい夢を繰り返している」
回想シーンの連続で枚数を節約…じゃない。
堤防に横たわる往人は、過去に母に言われたことを思い出します。
その内容の一部はこれまでも出て来ていましたが、その全容が明らかに。
母の言う女の子の見る夢は、まさしく観鈴が見た夢と同じ。
ということは、やはり観鈴がその女の子? …という風に見えます。
二人の心が近づくと、二人とも病んでしまう。その場合、女の子と対になるもう一人と
いうのは、予め決まった人(往人の系統)ということなのか、それとも大切な人という意
味なんでしょうか。
●ぶらり一人旅。温泉巡りや
翌朝。観鈴が寝込んでいるというのに、観鈴のことを往人に押しつけ、一人で温泉旅行
に出かけるという晴子。ひ、酷い…。
往人「お袋から聞いた話を思い出したんだ。お袋も昔、同じような病気の子と会ってるん
だ。そのうちあいつは忘れていく。俺のこともあんたのこともな。そして、最後の
夢を見終わった時、多分、観鈴は死んでしまう」
流石に晴子さんも観鈴が死ぬと聞くと言って良い冗談と悪い冗談があると怒り出します。
やっぱり、観鈴のことを心配しているのは変わらないけど、昨日往人に言われたことを
気にしていて、一度観鈴の側から離れて互いの関係について考えようとしたのかな。まさ
か、往人の話を最初から知っていて、このまま側にいたら観鈴が死んでしまうと考えた訳
では無いと思うけど。
●何時も通ってる道なのに、海ってこんなに遠かったかな
起きていた観鈴は、晴子が暫く留守にすると聞き、お母さん大好きという。
そんな観鈴を海に行こうと連れ出す往人。観鈴ちんの白いワンピース姿がまぶしいです。
そんな二人の前に黒いカラスが横切ります。不吉…と思ったら、観鈴は再び発作を起こ
してしまい、再び家で横になることに。
観鈴「夕べ又、夢を見たよ。今度はね、楽しい夢。夜なのに、空が凄く明るいの。あれ、
きっとお祭りだった。私はそれを遠くから見てる」
このシーンで一瞬、今回のラストで登場する翼人、神奈が出ています。
観鈴「私の夢は、もう一人の私なの。そして、今その子は苦しんでいるの。私、頑張って
夢を見る。もっと夢を見れば、判るかもしれないから。そうすれば、その子のこと、
助けてあげられるかもしれない。往人さん、私が夢を見始めたのは、偶然じゃ無い
んだよね。私、今年の夏は特別だって思った。頑張って友達を作ろうと思った。そ
したら往人さんに会えて、夢を見始めた。きっと全部つながってるんだよね。だか
ら、頑張りたいな。この夏を一番、幸せにしたいから。往人さんと出会えた夏だか
ら」
翌朝の発言でも判りますが、観鈴は往人と晴子の会話の中身までしっかり聞いているよ
うで。多分、観鈴ちんはこのまま夢を見続けたら死んでしまうと判った上で、残された
日々を往人と幸せに過ごしたいと思っているのでしょう。でも、そう思っても発作の所為
でそれも思うに任せないのが悲しい。
往人を心配させまいと、起き上がった観鈴。でも直ぐにへたり込んで倒れてしまいます。
もう、足にまで来ています……。
●ううん。きっと、お医者さんじゃ治せない
翌朝。聖を呼ぼうと考える往人に、医者では治せないという観鈴。観鈴は、往人が観鈴
の身体の変調の理由が夢にあると知っていると言い、昨日の話を聞いていたことを示唆。
夢を見続けることが死に近づくことだと知りながら、それでも夢の話をし続ける観鈴。
観鈴「何かを探す旅。森の中を何日も何日も歩いた。辛かったけど、頑張った。大切な人
が側にいてくれたから」
最後には空にいる女の子と同じになってしまうという観鈴。
もう一人の自分のことを話すことで、往人に側に居て欲しいとアピールしているように
しか見えません。
観鈴にまず、病気を治せと叱りつけた往人。ですが、観鈴が何もかも知ってしまった様
子では、その言葉は気休めにもなりません。
部屋の外に出た往人。その時風が吹き、何者かに背中を斬りつけられ、廊下に倒れます。
その物音を聞いて部屋から出て来た観鈴をベッドに戻らせた往人。
洗面所で背中を見ると、その背中には何かで斬りつけられたような痣が…。
●どうしてみんな、私だけを残して
身体が痛み苦しみ、ベッドの上を転がり回る観鈴。こんな痛々しいシーンなのに、胸を
揺らしパジャマ越しの胸の先まで作画する細やかさですが、次回予告と違って声が入ると
それどころではありません。
やがて落ち着いた観鈴は、すぐ治るから側にいてと往人に懇願。自分の命よりも、一人
で死ぬのが嫌ということなんでしょうけど。
観鈴「大丈夫、側に…。うう…。どうしてみんな、私だけを残して」
親に見捨てられたり、晴子さんが出て行ってしまったことを言っているのかな。もう一
人の自分のことを言っているという訳では無いだろうけど。
●だから俺は、お前から逃げることにした
落ち着いた観鈴。往人は聖を呼ぶか、佳乃やクラスの誰かを呼ぼうと言う。
本当は友達が欲しいのだろうと。
しかし、観鈴は往人さえ居れば何も要らないという。
そして又、海に行きたいという観鈴に、往人は家を出ようと思うと言う。
往人「これ以上、お前と居続けたら、二人とも助からない。だから俺は、お前から逃げる
ことにした。この町を出て、もうお前と出会うことの無い場所まで行く」
観鈴「一人で?」
往人「ああ。俺たちは、近づきすぎてしまったんだ」
晴子さんには、このままでは観鈴は死んでしまうと言ったけど、一緒に居ると往人まで
死んでしまうとまでは言っていなかった。なので、この発言は観鈴からみれば初めてだっ
たかな。
観鈴「じゃあ、仕方無いね。仕方…無いよね。やっぱり、こうして一人で遊んでれば良か
ったんだよね」
意外とあっさり観鈴は往人が出て行くという現実を受け入れます。
先程往人が倒れたのが、自分が弱っていくのと関係があるのと気付いたか、それとも夢
の中に出て来た大切な人の運命も知ってしまったからなのか。
●じゃあ…バイバイ。元気でね
町から出て行こうとした往人。だが最終バスは既に出た後。
往人は、待合所で出て行く時の玄関先の光景を思い出す。
観鈴「あのね、今朝の夢。私、独りぼっちで閉じ込められていた。寂しかった。誰かが連
れ出してくれるのをずっと待ってた。私、私ね、一緒に行きたい。往人さんと。つ
いて行ったら、駄目かな」
往人「俺は、この家から出て行きたい訳じゃない。お前から離れなくちゃ行けないんだ。
俺がいなくなりさえすれば、お前は治る筈なんだ。だから、俺はお前の側にいられ
ないんだよ
一旦は納得したようなことを言ったものの、観鈴は往人について行くと言ったようです。
観鈴の見た夢。それが現在の状況と重なっていて、往人というずっと側にいてくれる人が
いる喜びを知った今、それを失いたくないということでしょうね。
自分がいなくなれば、観鈴は治る筈という往人。あれ? 往人の母親の発言によると、
女の子に言われて離れたことにより往人の母は死なずに済んだけど、女の子は…というこ
とだった筈。これと同じパターンだと、往人は助かっても観鈴だけが死んでしまうような
…。確かに、一緒に居続けたら、二人とも死んでしまうので、行動としては正しいのです
が、往人が嘘までついて観鈴から離れようとしている風に見えてしまいます。
往人に言われ、お別れを言う観鈴。小さく手を振る様子や、一人でも頑張るとVサイン
をする様子が何とも痛々しい。
●私は、貴方と共にあるから
往人の母「海に行きたいってその子は言ったの。だけど、連れて行ってあげられなかった。
往人。今度こそあなたが救って欲しいの。この人形の中にはね、叶わなかった願い
が込められているの。私のお母さんもお母さんのお母さんも、力が衰えてしまう前
にこの人形に力を封じ込めてきた。何時か誰かが、願いを解き放つ時のために。だ
から、私も願いの一つになる。これをどう使うかは、あなたの自由。空に住む女の
子のことは忘れてしまっても良い。でもね往人。どこかの町で、貴方はきっと女の
子に出会う。その子をどうしても助けてあげたいと思ったら、人形に心を込めなさ
い。私は、貴方と共にあるから」
その晩。往人の見た夢。それは母と共に旅をしていた時の記憶。
往人の人形劇がどうしてあれでお金が稼げるのか不思議だったんですが、母上の芸はき
ちんと人形劇の形になっていたんですね。着物姿でギターを弾きつつ人形を動かすという
のが何とも。王子様がお姫様を怪物から守ってという筋書きのようですが、見た目、お姫
様が王子様を背中から突き飛ばして怪獣にぶつけているようにしか見えません。^^;;;;
往人の人形は往人の祖母や曾祖母などが、何時か願いを解き放つ時のために力を封じ込
めてきたものでした。海に行きたいと言った少女。それは往人の先祖代々出会って来て、
何とかしてやることが出来ずに、その女の子への想いだけが受け継がれてきたということ
かなぁ。
そして母の身体からも光が発して…。まさか、この時に母上は消えてしまったんです
か???
そう言えば往人は赤い風車を手にしていましたが、あれは何か意味があるのかな。
●もっと斬新でないと
バス待合所で子供達に起こされた往人。
往人は急に起き上がると、子供達に人形劇をどうすれば面白くなるか、人が笑えるよう
になるのかを教えてくれと教えを請う。
これまで、人形を動かして面白いだろ〜と子供達に強要していた頃に比べると大分進化
しました。これも、生活のためでは無く、人形劇を見せて心から笑わせたいという相手が
出て来たということが大きいんでしょうけど。
お話っぽくする、ダンスをさせる、もっと斬新に。
子供達の助言を聞き入れ、夕方には子供達に拍手させるだけの芸を完成させた往人。
最初は憎たらしかった子供達も往人から心を開いて話しかければ可愛いこと。
●観鈴! 見てくれよ。笑ってくれよ
夜。観鈴の枕元に往人の人形が立つ。
そして往人も観鈴に帰って来たぞと語りかける。夜這いですね(違)。
往人「もうどこへも行かない。お前と一緒にいて、お前を笑わせ続ける」
絶対に面白いと往人が見せた芸。それは「どろり濃厚ピーチ味」のジュースのお手玉。
しかし、観鈴はそれを見ること無く、目を閉じそうに…。
往人「どうして今まで気付かなかったんだ。俺はお前の側にいて、お前が笑うのを見てい
れば、それで幸せだったんだ。そうしていれば俺は幸せだったんだ。もうどこへも
行かない。俺の側で笑ってろ。な、観鈴」
幸せというものは、身近にあるとそれを中々気付かないもの。
そうそう。観鈴ちんは往人のことだけを見ていたのに、佳乃だの美凪だのみちるだの、
浮気ばかりしていたから、観鈴の具合がおかしくなったんです(違)。
往人の想いに応え、人形が光り出します。
往人「俺は、俺は観鈴の側にいたい。できればもう一度、会った時からやり直したい。そ
したら今度こそ、ずっと、観鈴と」
それが、往人の願い。
観鈴「どうしてだろう。もう起きられないって思ってたのに。往人さん? どこ行っちゃ
ったの? 戻って来てくれたんだよね。ね、私、また元気になったよ。まだ、頑張
れそうだよ。ね、往人さん」
マジですか!? 往人が消えてしまいました。人形の力か、観鈴は助かりましたが、その
代償か往人は消えてしまいました。
それとも、会った時からやり直したいというのは、往人と観鈴はもっと昔から会ってい
て、もう一度歴史をやり直すとか、往人は別次元に飛ばされたとかしたのでしょうか。
●それは奇遇だな。俺が守護の命を受けた翼人の名も神奈という
時は正暦五年(西暦994年)。ええと、平安時代で藤原道隆が関白の時代。道長の時代
より少し前ということですね。そんな時代背景がストーリーに関わるのかは判らないけれ
ど、道隆自身は良い人だったみたいです。
それ兎も角、いきなり話が過去編になってしまいました。
神奈と名乗る背中に翼を生やした女性が登場。これが翼人って奴ですか。
そしてその神奈を守護する命を受けた柳也も登場。正八位下って無茶苦茶下っ端ですが、
神奈との出会いは空から降ってきた神奈との激突。
ラブコメが激突から始まるというのは、平安時代から脈々と続く伝統らしい(違うだ
ろ)。
●次回予告
「翼人と言えば、神の使いだろう。飢饉や疫病に臨んでは、霊力をもって加持祈祷を成し、
神神と直接語らうことの出来る存在だ」
「家族とは、身を寄せ合って暮らすもの」
「会いたい。一人がこれほどまでに辛いと思うたことは無い」
第八話 なつ -summer-
平安時代となってしまったので話の予想がつきません。
最初の台詞は柳也、最後は神奈。
真ん中の台詞が謎ですが、次回で登場するのかな?
では、また。
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