稲川です。

SASAKI Masato wrote:

>>同じ裁判官でも扱う事件が違えば異った判断はありうるし、
>>全ての裁判官が同じ判断になるのであれば、三審制など
>>時間と費用の無駄でしか無い。
> 
> 
> と言った上で
> 
> 
>>裁判においては、先ず当該事案の解決をはかるのが第一、
>>事柄の本質や価値の中身(って何?)が解ったからといって
>>紛争自体の解決にならなければ無いに等しい。
> 
> 
> という方向性は
> やはり(その他の)読者に誤解を与えかねないものだと思うのですよ。

その点は認めざるを得ませんが。

> 「なぜ」の部分を考えないで結論をそのまま受け入れる立論というのは
> それはだめだめだと思います。
> そしてなぜの部分をきちんと考えれば
> 「矛盾する判決があること自体を問題視するのは間違い」
> って正解にたどりつける訳です。

正解かもしれないけれど、やはり「誰がやっても同じ裁判」という
期待からはどうしても拭えない矛盾を感じるとおもうんですがね。

判例を変更すると言ったところで、過去に遡って
判決を書き換える訳じゃないんだから。

そういう意味ではまつむらさんの疑問は解るし、
だからこその「判例って何?」なんだけれども、
すくなくとも判決を書くのに「過去の判例」を
参考にしたくても過去に判例の無い場合であっ
ても裁判は出来る訳ですから。

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稲川 史(ふひと)  http://www.za.ztv.ne.jp/fuhito/
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