In article <20030822172847cal@nn.iij4u.or.jp>, SASAKI Masato wrote:
>> 要するに、「原則」という言葉の定義の問題ですか。
>>
>> 改めて考えると、「それなりに実態として機能する」とい
>>う含みを、「原則」という言葉には私は感じていたのですが、
>>それはノイズだったということのようで。
>
>私はそのように考えています。
>この場合の原則というのは単純に「状況」ではないだろう……と。
>例えばニュースの読み書きにgnusを使うとかoutlookを使っていることを
>仮に「原則」と表現したところで
>氏名を書くのが原則という場合の原則とは
>意味合いが違うだろうということです。
>また原則が機能していないのと原則がないのとは違うでしょうと。

 そうですね。

 ちなみに、ふと思いついて辞書を引いてみたら、こんな結果でし
た。

 げんそく【原則】
多くの場合にあてはまる基本的な規則や法則。しばしば原理と区別
せずに用いられるが、原理は主として存在や認識に、原則は主とし
て人間の活動に関係する。
                 三省堂提供「大辞林 第二版」

 他の辞書でも似たり寄ったり。ということは、デフォルトの意味
には比率の話は入っていると言えます。「多くの場合にあてはまる」
という要件があるのですから。


 まあ、私の言葉に関する感性はそう誤ったものでは無かったので
はありますが、これをそのまま当てはめるのは単純ということでは
あります。
 この場合、現在の状況のみ見るのではなく、歴史的経緯を鑑みた
時系列を見る必要があるわけで。

 以上、一応辞書を引いてみたので、補足でした。

 結論として、「実名原則は崩れていない」ということですね。

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頼光 mailto:raikou@mug.biglobe.ne.jp
関心・専門分野:
 宗教学、歴史学、社会学、情報工学