yam wrote:
> 根拠はありませんが、偶然だったと思いますね。
> 狙ったからって、そううまく事が運ぶものではありません。

まず、「自民党をぶっ壊す」つもりははじめからあったんだから、その方法は総
裁就任以来いつも考えていただろうと思います。また、民主党の壊滅に関して
も、民主党内がどうなっているかは常に頭に入れて、タイミングを見計らってい
たのだと思います。ただ、あんなにうまくいくとは思っていなかったと思いますが。

「偶然」があったとすれば、今回たまたまそのプランを効果的に実行に移すチャ
ンスがめぐってきたということでしょう。それにしても自民党を出て行った方は
最後の一手だけを間違えたわけではなく、その一手を打たざるを得ないようにし
むけられた側面があったし、民主党に関しては速攻すれば対応できずに瓦解する
という弱点があらかじめわかっていたような気がします。

こういう詰め将棋的な政治手法にはなんとなくアメリカ流を感じます。この政権
はハーバード出の竹中を抜擢したように、アメリカの手法をかなり取り入れてい
ると感じます。あるいは、アメリカ流の政治学をまじめに学んだことのあるブレ
インが小泉の側近にいるのかもしれません。

たぶん、小泉政権は、後世の政治学の教科書では、日本的政治風土をアメリカ的
政治手法によって蹂躙した最初の政権として記録されるんじゃないでしょうか。
もちろん民主党は、たぶん今も旧態の日本的政治風土の中にあります。

萩原@グリフィス大学