mac-inです

<3faab359$0$11217$44c9b20d@news3.asahi-net.or.jp> において
Yasuhiro Endo さんはお書きになりました。

> > 1.
> >   「たばこを主因とする疾病」としてカウントされている疾病は
> >    何でしょうか。
> 
> 危険因子としてカウントされている疾病は数多ありますが、肺がん
> の1/2で金額的には充分かと思います。
>  
> > 2.
> >   「たばこを主因とする疾病に対する医療費支弁」は、全医療費の
> >    うちの、どの程度の割合だと計算されているのでしょうか。
> 
> 5%〜30%とたばこによる超過医療費の採り方は様々ですが、5%
> と計算しています。

であるなら最近の数値として、たばこ税2.2兆円、
医療費30兆円の5%とすると、超過医療費は1.5兆円
となり、たばこ税額のほうが高くなりますね。

喫煙者が胸を張れる数字ではありませんが、
責められるほどでもないような。

前回の投稿で、「市町村たばこ税」は「地方たばこ税」のことなの
かと思っていましたが、「地方たばこ税」の一部でした。
年間たばこ税額の内訳 (JT)
http://www.jti.co.jp/JTI/tobaccozei/graph_syurui.html
によると8509億円となっています。(平成13年)

こちらと比較すると、1.5兆円の超過医療費にはかなり不足しますね。
でも、こういうのって、数字を使った遊びみたいなものですから、

<3fa957ed$0$11233$44c9b20d@news3.asahi-net.or.jp> において
> あり、喫煙者は他の住民に対して大きな負担を強いている状態であると考えられます。

とまで言うほどのことではないと思います。


ちょっと話は変わりますが、社会への負担というと、
努力してたばこ由来のがん等を撲滅できたとして、医療費はその分
減るのか?という基本的な疑問があります。

肺がんが高齢者の病気であることは、以下のページのグラフから分かります。
性別・主要部位別・年齢階級別がん罹患率のグラフ(国立がんセンター)
http://www.ncc.go.jp/jp/statistics/1997/figures/f9/2_1_j.html#fig
こういう高齢者を救おうというわけです。>喫煙撲滅

女性だけのがんを除き、どのがんでも男性のほうの羅漢率が、程度
の差こそあれ高いのは、おそらく喫煙率の差によるものでしょうね。
喫煙率の男女差のない欧米では、差がないらしいので。

高齢者になるほど高くなる医療費(厚生労働省)
http://www1.mhlw.go.jp/toukei/h10-kiryohi/hyo5_8.html

75歳以上の医療費なんて、とんでもないです。
病気にならなかった分の医療費は減るはずですが、代わりに長生き
して、一層高齢者が多くなったら、結局医療費は増えて社会として
は帳消しになりそうです。
現在、医療費は高齢者の増加により毎年1兆円づつ増加しています。
1.5兆円のたばこによる超過医療費を無くせても、その結果高齢
者が増加するだけですから、火に油になりそうな。
年金問題も、より悪化しますし。

壮年がたばこで死ぬような途上国では禁煙運動は経済的に有効でしょ
うけど、日本では経済的には逆効果かもしれませんよ。

もちろん、がんの高額医療費が減って、安くぽっくり逝ける人が増
える可能性が無いとはいいません。
高齢者医療費に上限を設けてしまう手もあります。
-- 
mac-in@横浜