Re: [Q] 解析接続により、常に複素平面全体を定義域とできる?
工繊大の塚本です.
In article <43A14C63.1040903@slis.tsukuba.ac.jp>
Yuzuru Hiraga <hiraga@slis.tsukuba.ac.jp> writes:
> # ちなみに真性特異点の近辺では、関数値は任意の値 a にいくらでも
> # 近づきえます(Weierstrauss? これ自体、驚異的なことですが)。
^
そう, Casorati-Weierstrass の定理, 或いは単に Weierstrass の定理.
> # しかしこれは、実際に値 a をとる点が存在するという意味ではありません。
因みに Picard の大定理は, 0 < |z| < R で有理型で 0 を真性特異点
とする関数 f については C∪{∞} のうち2つ以外の a に対して
f(z) = a となる z は無限個あることを教えてくれます.
# e^{1/z} については 0 と ∞ が除外値なのでそれは仕方ない.
小林さんも
藤本坦孝著「複素解析」岩波講座現代数学の基礎
を読むと幸せになれるのではないでしょうか.
> 実際、私の大学のサイトではこの記事は読めますが、google のサイト
> http://groups.google.com/group/fj.sci.math?hl=ja
> ではこの記事は現れていません。
> あるいは塚本さんがこちらに触れられていないのもそういったせいかもしれません。
> (念のため、テキスト部分を末尾に全文引用しておきます。)
およよ. この付近では流通してませんね.
# 流れてこないものは pass.
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塚本千秋@応用数学.高分子学科.繊維学部.京都工芸繊維大学
Tsukamoto, C. : chiaki@kit.ac.jp
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735