田沢湖編 その7 [峰吉川〜船沢]

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走行日: 2011年7月30日(土)

[地図: 峰吉川〜船沢]

刈和野を過ぎると仙北平野は終わりを告げ、出羽山地の丘陵に差し掛かります。境の集落を挟んで2つずつ、計4つの登り下りを繰り返すと、本拠地時代から記憶しています。その山中の道にも旧道があるのでいずれ通りたいとは思っているのですけど……難しいなあ。せめて麓の旧道は制覇したいところです。

写真コメント
[写真: 峰吉川旧道入口]
(16:35)

協和峰吉川字前田と字中沢下と字丁田の境付近で(地図見ても境界が良く判らない……)、R13から旧道が右へ別れて行きます。ここのバイパス化は大分早い時期に行われたようで、現道にバイパスとしての名称がありません。それでも『三角形』は綺麗に残っていますね、巨大な歩道という形で。

[写真: 峰吉川郵便局]
(16:36)

峰吉川駅は小規模な駅ですし、集落も地図上では小さくまとまっている感じで、辺鄙な印象を受けていた峰吉川ですが、いざ集落へ入ってみると(人生初)……腐っても大字一つを編成する旧街道沿いの集落、確かに閑静ではありますが立派に人里の感覚を覚えることができました。限界集落の危機からは当分縁遠そうです。郵便局も普通の住宅地クラス。

[写真: 善知鳥坂入口1] [写真: 善知鳥坂入口2] (16:37)

とはいえ小さな集落、通り過ぎるのに時間はかかりません。あっと言う間に半分は過ぎてしまいました。ここで右に別れる道がありますが、実はそちらが本来の羽州街道です。峰ノ山の峠を越えて上淀川へ通じる道ですが、未舗装と聞いていますので……今回もまた挑戦は断念。こうなったら次にR13を通る時は、ここを至上の目的にするしか!?

[写真: 峰吉川旧道出口]
(16:40)

再びR13現道に合流。こちらの『三角形』は草地ですが、放置ではなくちゃんと手入れされているようですね。ここ、現道を横断してすぐ左に峰吉川小学校(2008年廃校、現在は体験館として再利用)がありますし、右へ少し行けば峰吉川駅がありますので、集落から道路を横断する需要がある訳です。特に通学需要は集中したでしょうね、だから地下道が造られています(写真左)。私は車の切れ間を見て直接横断しますが。

[写真: 新道善知鳥坂1]
(16:46)

峰吉川駅付近でR13は西から北へと進路を変えて、やや長い上り坂となります。峠と言うには傾斜も距離も大したことないのですけど、登坂車線が用意される程度ではあります。旧街道で善知鳥坂と呼ばれた坂に相当するもので、暫定的に「新道善知鳥坂」と呼称しましょう(ここでだけ)。

[写真: 新道善知鳥坂2] [写真: 峰吉川歩道橋] (16:49)

自動車交通量がとても多い中をゆるゆと登り、あっさりと新道善知鳥坂頂点に達しました(距離にして1km程度)。そこには峰吉川歩道橋が架かっています。こんなところで何かと言うと、写真にも写っている「峰山荘」という老人ホームへ繋がっているみたいです。

[写真: 上淀川入口]
(16:56)

善知鳥坂に対する下りを二丁坂と言い、林道として峰ノ山を下り切った旧街道がR13に合流してきます。が、すぐ先の荒川を渡ったところで即座に別れて、上淀川の集落を通る旧国道になります。ここからは普通の生活道路になっているので、旧街道を通りましょう。絶対楽。

[写真: 奥田酒造]
(17:03)

上淀川の領域は街道・国道とは違う方面に伸びているため、旧国道も国道も集落に入ってすぐ上淀川を抜けてしまいます。直結している次の集落は境。上淀川と宿駅の役を分担していた町で、現在も羽後境駅があります。

写真は……今回は見逃さなかった! 奥田酒造、漫画家の奥田ひとし氏の御実家です。2年前にも前を通っている筈なのに、見事に見落としてましたからねー。やっと拝むことができました。ところで、写真には写っていませんが、奥田さん御本人がいらっしゃったような……? いや御兄弟かもしれませんが。

[写真: 協和郵便局]
(17:06)

羽後境駅前に協和郵便局があります。今回は敢えて駅は撮影しません。駅以外に注目しましょう。

[写真: JA秋田おばこ協和支店]
(17:06)

郵便局の隣にも注目しましょう(^^;;; ここまでJA秋田おばこの管轄下なのですよ。

[写真: 協和市民センター]
(17:09)

境から船岡に移ると、まず公共施設エリアがあります。協和球場や協和体育館、多目的交流施設「樹バル」、そして写真の協和市民センターなどが立ち並んでいます。随分と人が集まっているけど、何かイベントでもあったのかな。

[写真: 合貝交差点]
(17:11)

合貝交差点でR13現道と交差します。2年前はここで左折し現道に入りました。去年は最初から現道を通っていました。けど、今回はもう少し旧街道を辿るため、直進します。

[写真: 一の渡橋] [写真: 一の渡橋 親柱1] [写真: 一の渡橋 親柱2] [写真: 一の渡橋 親柱3] (17:14〜16)

奥羽本線を踏切で渡った少し先に船岡川が流れ、一の渡橋で越えています。名前から判る通り、かつては船渡しが行われていた場所です。

[写真: PR28交差点]
(17:17)

橋を渡った先は辻になっており、PR28を横断します。……PR28? 秋田県道28号秋田岩見船岡線!? うわ、本拠地に一番近い県道だ。秋田から太平・岩見を経て通行不能区間になり、船岡で再度通行可能になってR13に合流する、と聞いていたけど、ここで繋がっていたとは。

[写真: 一ノ渡簡易郵便局]
(17:18)

船岡の小字として一ノ渡があり、そこそこ密集した集落となっています。地図上に郵便局の記号もあるくらい……あー、簡易郵便局ですか。記号上は区別ないのね。

[写真: 雷神社]
(17:20)

一ノ渡は船岡川と小黒川の間にある台地上に集落を構えており、簡易局のところから下りになります。その途中にあるのが雷(いかずち)神社。創建は古いようですが、あまり詳しい記述が見当たらず良く判りません。

[写真: 小黒川橋(仮)]
(17:21)

奥羽本線をまた踏切で渡ると、小黒川にぶつかります。正面の坂を登ってR13に合流するのですが……右に消えて行く平場が気になります。船岡一ノ渡を過ぎてから船沢の手前まで、旧羽州街道は廃道になっており辿れないと聞いているのですが、もしかしてこれがその分岐?

[写真: 一ノ渡旧道出口]
(17:22)

廃道探索はオブローダーの方にお任せするとして、国道へ復帰しましょう。

[写真: 船岡坂(仮)1]
(17:23)

仙北郡と河辺郡の境は、以前は境と船岡の間にあったのですが、昭和30年3月31日に船岡村が群越境合併し仙北郡へ移ったため、以来この山が境界でした。この登りを、水野は船岡坂と仮称しています。……登坂車線が工事減少!? うっわ自転車が通り辛い。

[写真: 中淀川方面・旧道分岐]
(17:26)

登りの途中で旧道が分岐します。ここも一度は走ってみたいなあ……今日は余裕無いけど。ちなみにこの付近は大字が代わり、協和上淀川になっています。……そう、上淀川ってこんな北側でまた出てくるの。これがあるせいで、旧船岡村は大字船岡と大字船沢が分断されていたのですよ。

[写真: オートランド秋田入口]
(17:29)

船岡坂の頂点付近にオートランド秋田というモトクロス場があります。無縁な身にはただの工事現場に見えてしまうのですが、モノがモノですからこれで正常なのかな。今も普通に使われているようですし。

[写真: 神内境]
(17:36)

船岡坂の反対側、船沢坂(やはり仮称)を全力で下ると、仙北郡は終わりを告げ河辺郡神内となります。つまり、現在の秋田市です。

ここまでの走行記録……走行時間: 4.03.50、走行距離: 85.08km、平均速度: 20.9km/h、最高速度: 49.1km/h(代わらず)、総走行距離: 11,018km。

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水野夢絵 <mwe@ccsf.jp>
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