田沢湖編 その8 [神内〜戸島]

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走行日: 2011年7月30日(土)

[地図: 神内〜戸島]

生保内からだから当たり前と言えば当たり前ですが、旅行初日にして秋田市へ到達してしまいました。まだ旧河辺町、私には秋田市という実感があまり無い土地ですが、郡が仙北郡から河辺郡へと移った以上、秋田市との一体感が最も強い地へ来たことに変わりはありません(牛島や下北手は元々河辺郡だしね)。

日没まであと僅か、あとどのくらい旧街道を走れるか……写真の撮れる限り! 頑張ります。

写真コメント
[写真: 神内坂下旧道]
(17:40)

神内に入るとすぐ、河辺跨線橋で神内川と奥羽本線を一気に跨ぎます。渡った直後に旧道が分岐していて、神内字坂ノ下の集落へと続いています……けど、これ本来の分岐じゃないですよね。多分、写真左下の道から、廃止された踏切を渡っていたんですよね。うーん秋田に起点があれば間違いなくそちらも探訪している筈の場所なのに〜。いっつも時間が足りなくなってしまう……。

[写真: みちのくコカ・コーラボトリング秋田工場] [写真: 河辺ドライブイン] (17:44〜45)

これも3回目ともなると、もう読者の方々も慣れたかもしれませんが。R13で秋田入りを歓迎する2大拠点、みちのくコカ・コーラボトリング秋田工場と、河辺ドライブイン。いやもうホント、子供の頃の思い出がね(以下略)。

[写真: ファミま! 河辺和田店]
(17:46)

ゴールも間近に迫り、残り1時間くらいといったところですが、ここで最後の休憩。ファミま! 河辺和田店に立ち寄ります。御所野坂や桜坂で脱水するなんて洒落になりませんからね。

ここまでの走行記録……走行時間: 4.11.48、走行距離: 87.87km、平均速度: 20.9km/h、最高速度: 49.1km/h(変わらず)、総走行距離: 11,021km。

[写真: キレートレモン、いろはす]
(17:51)

小細工無し、クエン酸と水を補給して17:55に再出発。

[写真: 和田旧道入口]
(18:01)

さて、最後の大規模な旧道を経由しますかね。河辺和田字和田で現道から離脱し、昭和30年代までの旧国道へ移ります。この先、R13現道には戻りません(一回交差するけど)。

[写真: 和田郵便局]
(18:03)

和田駅入口を過ぎた先に和田郵便局があります。ここはまあ、2年前にも通っていますが……

[写真: 和田地下道入口]
(18:05)

旧国道の先は踏切が廃止されているため、2年前は迂回路となっている秋田県道62号秋田北野田線(ってこれも本拠地のすぐ傍に繋がる路線だよ、今気付いた)の跨線橋を通りました。でも今回は、ギリギリまで旧国道を通り……歩行者自転車用の地下道になってる!? やった、これなら旧国道ひいては旧街道を追跡できる!

[写真: 和田地下道]
(18:06)

地下道はかなり狭い上、冠水注意の標識が付けられています。確かに、大雨であっさり水没しそうな雰囲気ですね。昭和30年代に造られて以来、排水改善はされていないのかなあ。通行量はどんなものなんだろ。

[写真: 和田地下道出口]
(18:08)

地下道を出た後の旧国道は、水田地帯を突っ切って、さっき迂回路と行ったPR62の跨線橋を線路と一緒に潜る……筈なんだけど……潜る道が無い!? 結局ここでトレースできなくなるのかー!?

[写真: PR62河辺松渕]
(18:10)

仕方がないので、接続されていたPR62に入ります。実際、10mくらいしかずれていない筈だし。奥に見える陸橋は秋田自動車道で、左側すぐのところに河辺ジャンクションがあります。

[写真: 松渕旧道入口]
(18:11)

河辺松渕で岩見川に接近すると、旧国道と重複したPR62から更に旧国道が分岐します(新道が国道指定された実績があれば旧々道かも)。ここの『三角形』は草地ですが、実際にはもっと手前まで延びたそこそこ広い面積を持っています。で、現県道に対し旧道は南にあるのですが、新旧道に挟まれた区画の小字が「街道北」。判り易いですね。

[写真: 中の橋] [写真: 中の橋親柱] [写真: 中の橋(逆方向)] (18:14〜15)

岩見川を渡る「中の橋」です。名称は、かつての船渡しが「二の渡」または「中の渡」と呼ばれていたことに由来します。和田・松渕・戸島と岩見川を3回渡るうちの2回目、ということです。写真に移っている隣の橋は、PR62の戸島大橋です。

[写真: 戸島]
(18:17)

中の橋を渡ると、河辺戸島になります。久保田手前で最後の宿場。和田トンネル開通により国道が通らなくなったのですが、今は日本海東北自動車道が通り秋田空港ICが設けられています。

[写真: 戸島郵便局]
(18:19)

戸島郵便局も以前見ましたね。和田郵便局が配送局なのに対し、こちらは無集配局でした。まあ近いしね……。

[写真: 秋田空港IC旧道]
(18:21)

そのまま旧街道=旧国道=県道を進んで行くと、また左側に旧道が見えます。分岐というより、分断されている? 『三角形』ではなく三日月湖状態ですね。本来の道筋では、ここで右カーブして岩見川三の渡(現在の豊成橋)に向かうのですが、右カーブではなく明確に「右折」にするため逆S字へ変更が行われたようです。つまり、新旧道が次に合流する100mほど先では、旧道から見ると直進、現道から見ると右折、という形になるのです。

……文字だけで説明しても判り難いですね。現場写真で解説しましょう。

[写真: 豊成大橋遠景1]
(18:22)

「現場写真」の前に、その場で2時方向を写した写真。暗さと逆光のため著しくピンボケしてしまいましたが、奥に連続した高架橋が見えます。あれは今走っているPR61の新道で(旧道も県道指定解除されない)、実は昨日開通したばかりの区間です。通称「あきたびライン」。自動車専用道路なので私は通ることができません。左の高架は判りませんが、右は「豊成大橋」と言う名です。

[写真: 秋田空港IC]
(18:23)

これが「現場写真」です。手前に信号があることから判る通り、私が今居る場所が既に十字路(つまりさっきの新旧道が合流した場所)で、先に見えているあきたびラインの高架は100mほど奥です。その更に直進した先は、日本海沿岸東北自動車道の秋田空港ICに直通します。ICから出てきた車にしてみれば、秋田市中心方向へ行く場合は左折、秋田空港方面へ行く場合は右折、そして戸島・和田方面へ向かう場合は直進、となる訳で……さっきの新旧道が従来通りだと、戸島・和田方面が『二度目の交差点を右折』になってしまい、信号制御が複雑な上にボトルネックになるのは明白です。そのための線形改良だと考えて良いでしょう。

[写真: 豊成大橋遠景2]
(18:24)

右折して先へ進みましょう。緩やかなカーブを描きつつ、あきたびラインの下を潜ります。右は先ほども見た豊成大橋、岩見川を越えながら御所野の台地へ緩やかに駈け上がる道です。

[写真: 豊成橋]
(18:27)

あきたびラインが「豊成大橋」なら、こちらは「豊成橋」です。かつて「三の渡」と呼ばれた船渡しの地です。

[写真: 豊成大橋]
(18:27)

さっきとは逆方向から眺める豊成大橋。PC桁橋、で良いのかな。

[写真: 豊成小橋側面]
(18:27)

ところで、豊成大橋とは反対側にも橋が架かっていました。豊成橋に対する人道橋と言うには妙に距離が離れているような?

[写真: 豊成小橋正面]
(18:28)

名前くらい判るかなーと思って行ってみると、名は「豊成小橋」、道は秋田河辺雄和自転車道(PR402ですな)。……やっぱり豊成橋との距離が気になる。林鉄ではないにしろ、以前は別の目的で使われていた道・橋なのでは?

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水野夢絵 <mwe@ccsf.jp>
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