田沢湖編 その6 [北楢岡〜刈和野]

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走行日: 2011年7月30日(土)

[地図: 北楢岡〜刈和野]

田沢湖線の旅を終えたら、あとは純粋に秋田へ向かう帰省の旅……ではなく、やはり羽州街道の旅を続けたいものです。しかし結局は2年前の時と同じくらいの時刻になってしまっており、ある程度はともかく長く未舗装路が続く区間などは諦めざるを得ません。比較的行き易いと思われる道のうち、どこを訪ねるか……勝負です。

写真コメント
[写真: 北楢岡郵便局]
(15:20)

神宮寺の次の宿駅は北楢岡宿。この付近は旧街道自体の線形が良く、枡形も無かったようで、拡幅舗装しただけで現在のR13になっています。この北楢岡郵便局を始め、主要な施設・史跡も国道に直接面したものが多数あります。

[写真: 神宮寺バイパス終点1] [写真: 神宮寺バイパス終点2] [写真: 神宮寺バイパス終点3] [写真: 神宮寺バイパス終点4] (15:24〜28)

北神小学校(今年度を最後に閉校するそうです……)のすぐ先にある高花交差点で、神宮寺バイパスが合流してきます。開通からまだ1年経っていませんので「真新しい旧道敷」です。ここの三角形は……広い! 角度のためか用地買収のためか、旧道がかなり手前で曲げられたので、旧道敷のみならず広範囲の水田が三角形の内側に入ってしまっています。これは珍しい。

そして、相変わらずフォーカスが合いませんね……こうなると同じズーム倍率では何度フォーカスロックし直しても正しくならないので、倍率を変えて合わせ直すしかないのです。構図が変わるからやりたくないんだけど。

[写真: 三本杉一里塚(両塚)]
(15:32)

北楢岡の町を過ぎて、水田の中の直線的な道を進むと、道の駅かみおかがあります。愛称を「茶屋っこ一里塚」と言い、名の通り羽州街道の一里塚が正面にあります。「三本杉一里塚」というもので……秋田県内で唯一『現役の国道の』『両側に』現存している一里塚なのです。秋田県指定史跡です。

2年前の時に道の駅側から撮影したけど、『道の両側にある』様子をはっきり撮影したいと思っていたので、まず駅へ入らずに塚へ足を進めました。

[写真: 三本杉一里塚(西塚)] [写真: 三本杉一里塚(東塚)] (15:33)

西塚と、東塚。西塚は少し削られているようですね。国道拡幅のためでしょう。……神宮寺バイパスと刈和野バイパスを結ぶこの区間は拡幅が予定されているのですが、まさかまた削られる!?

[写真: 道の駅かみおか]
(15:38)

本日最後の道の駅、かみおかに到着しました。ここから秋田市までまだ40km以上あるんだよね……流石に急がなければ。羽州街道の落ち穂拾いは結局選抜が必要だなあ……

ここまでの走行記録……走行時間: 2.50.55、走行距離: 61.08km、平均速度: 21.4km/h、最高速度: 49.1km/h(変わらず)、総走行距離: 10,994km。

[写真: ラムネソフトクリーム]
(15:45)

道の駅では御当地アイスクリーム/ソフトクリームが定番です。ババヘラ文化のある秋田県ですからね(^^) いや、山形県も色々ありますが。で、ここで買ったのは、ラムネ。南の風に運ばれまして(違)。

[写真: 測量の碑、少年野球発祥の地碑]
(15:48)

道の駅の片隅にこのような碑がありました。少年野球はともかく、測地系の違いは地図読みとしても心の片隅に留めておかなければなりませんね。版によって地図が違う、という意味で。

[写真: miuクリアピーチ]
(15:50)

水分を補充してからまた走り出します。15:53、出発。

[写真: 刈和野旧々道入口1]
(15:55)

取り敢えずここだけは旧街道を制覇しましょう、ということで、道の駅を出てすぐ先で刈和野バイパスが分岐しますが、旧道へ進みます(バイパスは明らかに遠回りでもありますし)。それだけなら2年前と同じなのですが、今度は旧道に入った直後、約50m先の写真の場所で、右へ進みます。

[写真: 刈和野旧々道出口1]
(15:57)

そうすると、150mくらいで刈和野バイパスへ合流してしまいます。実は刈和野バイパスの方が旧々道に近い経路なのでした。

[写真: 刈和野旧々道入口2]
(15:58)

バイパスに入って300mほどで、また左(軽自動車が出てこようとしているところ)へ別れます。ここから本格的に旧街道となります。

[写真: 加賀戸橋(仮)]
(16:00)

「羽州街道をゆく」に書かれている、水尺橋で土買川を渡り、刈和野の町に入ります。……と思っていたのですが、この橋は水尺橋ではなく川も土買川ではない(汗)。字加賀戸にある名称不明の橋です。

[写真: 水尺橋] [写真: 旧水尺橋跡] (16:04〜06)

どうも、次に現れたこの橋こそが水尺橋のようです。やたらと真新しい感じなのですが、やはり新橋のようで、渡ってからの道を逆に延ばせば旧橋の橋台があったと思われる堤防上の空間に繋がります。

執筆時に確認した水尺橋架け替えの資料 → 湯沢河川国道事務所 事業概要 土買川築堤宮原組 工事実績 土買川地区築堤工事。堤防の嵩上げによって旧橋が使えなくなるので架け替えた、ということのようで。

[写真: 刈和野]
(16:10)

刈和野の中心街は、地名が「字刈和野」で、大字無しのようです(周辺に「刈和野字愛宕下」などもある)。渋江氏の館があり宿場であった町は単独で町を形成し、周囲の農村が大字を編成した、という城下町みたいな経緯でしょうかね……詳しくは別途調べないと。

[写真: 刈和野旧々道入口3]
(16:14)

水尺橋を渡ったところからPR10になっており、そのまま旧国道に続きます。そして刈和野橋の少し手前で、また旧々道が右へ分岐します。

[写真: 刈和野浄化センター前]
(16:16)

旧々道に入って200m、刈和野浄化センター前から未舗装路になります。道形はしっかりしているものの……ちょ、ちょっと先行き不安!?

[写真: 芦沢川橋(仮)]
(16:18)

築堤をヘアピンカーブで乗り越えて、芦沢川を渡ります。奥の旧国道が走り易そうで羨ましい……対するにこっちは、なんかただの民家の入口みたいになってる。一応、民家と言っても一軒だけではないし、刈和野バイパス方向へ抜ける分岐も出ているから、ここの家の敷地内の専用道って訳じゃないと思うんですけど……

[写真: 刈和野踏切跡? 1]
(16:21)
[地形図: 刈和野]

ぐあっ! 未舗装どころか藪にぶつかって終わった! そんな馬鹿な、いつの間にかこの道は完全に廃止されていたと!? 手元の1:25,000地形図ではちゃんと道が続いているように描かれているし、それどころか最新(執筆時: 2012年4月14日)の電子国土ポータルでは踏切の記号がはっきり描かれているのに!?

(地形図出典: 電子国土 http://cyberjapan.jp/)
[写真: 刈和野踏切跡? 2] [写真: 刈和野踏切跡? 3] (16:21〜22)

正面の道は絶たれていますが、右側にもう少し先まで行ける道があります。しかしそれも5m程度で奥羽本線にぶつかって終わり、踏切はありません。続くべき道が対岸にあるように見えるんですけど、たとえ無理矢理線路に降りても(結構列車通行頻度が高いので絶対駄目ですが)、対岸には柵があるため少なくとも自転車連れでは通れません……。戻るしかない、か。

[写真: 芦沢集落旧国道側出口]
(16:26)

上で引用した地形図には描かれていませんが、芦沢川右岸側の旧々道から、芦沢通集落内の旧国道へ繋がる道へ行くことができますので、そこを使って旧国道に入りました。

[写真: 刈和野踏切跡? 4]
(16:28)

旧国道が奥羽本線を越える跨線橋から、さっきの踏切跡(?)を見下ろしてみました。左下の藪が到達地点で、奥に見える道が行きたかったところです。……やっぱり、以前は踏切があったとしか思えないよなあ。ちなみにこの区間の奥羽本線は、標準軌複線と狭軌単線で一方が三線軌条になっており、その様子も良く見えます。

[写真: 刈和野バイパス終点]
(16:30)

跨線橋を渡ってすぐ、刈和野バイパスと合流し再びR13現道となります。

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水野夢絵 <mwe@ccsf.jp>
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