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芦ヶ久保へ向けて, 降りの始まりです。最初のうちは, 草が迫ってはいるものの路面の状態が良く, 乗れるかなーと思ったんですが, 実際乗ると石が多くて危ないので, 20mくらいで止めました。
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(11:35) |
地形図によると, この道はそのうち沢の左岸に沿って車道まで到ることになっています。が……あれ? 道が沢(まだ水は無い)に突っ込んで消えてる。対岸に道は無い……沢底をそのまま歩けって事なんでしょうか?
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(11:39) |
でも沢を降っても, すぐそこでこんな風に倒木が塞いじゃってるんですよ。もしこれが正しい道だとしたら, ほとんど人が通らず維持されていない道(=廃道)だという事になります。でも峠からここまでの区間はしっかり『道』になっていたんだけどなあ。うーん, これは道をロストしている?
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(11:40) |
「道が無い時は物理的に進める方向へ進め」(byヨッキれんさん)ということで少し沢降りもしてみましたが, 水が無いとはいえ厚く溜った枯葉に足を取られてしまい, 歩くのは困難でした。……私はオブローダー(廃道探索者)じゃないんだってば。知識技術が無いのに第一人者の真似するなって。
なので, もっと基礎的な鉄則「迷ったと思った時はすぐ引き返せ」に従います。……10m程度で, 分岐が見つかったよ! 写真の道, 左側が来た道(峠方向)。ここ, ヘアピンだったの!?
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(11:40) |
峠方向からこのヘアピンを見た図。……正面に道が続いているように見えるでしょ? 手前の笹藪から左に折れるって事にちゃんと気付けるのが, 山に慣れた人の技術なんだろうなあ。
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(11:42) |
これが正しい道。しっかり道が延びています。
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(11:43) |
ってちょっと待って, 急に道が狭くなってきたんですけど。しかも路肩は即・崖!
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(11:45) |
改めて, 沢にぶつかりました。今度は中に突っ込まず, 沢沿いに道が続きます。……あれ? 右岸?
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(11:46) |
つまり2つの沢の間にある尾根を降って来たって事ですね。これはさっき間違って突っ込みかけた沢を下から見上げた図。沢を塞いでいた倒木を逆から見ている図です。
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(11:46) |
同じ場所から, 進行方向。沢と道がほとんど同じ高さなので, 雨が降って沢に水が流れたら, あっと言う間に水没してしまうでしょう。実際, ここから暫く, 結局は沢底を歩かなければならない箇所がいくつかありました。
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(11:49) |
沢が合流する所に道標がありました。
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(11:49) |
……で, 道標が示さない方向に, 地図に無い道が延びているんですが。登山道なのか, 林道なのか, いずれにせよ, 行きませんけど。
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(11:50) |
道標に従って芦ヶ久保方向へ……曲がるどころか, 向き直っただけでコレ。早速沢渡りです。右の沢を渡って, 合流後の右岸に進みます。で, その渡り方ですが, 大きな石を踏むというだけです。なんと単純な。水が無いので石も乾燥していますが, でも表面が結構滑べる……
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(11:52) |
別の沢が寄って来て, また沢の間の尾根(という程の高さではありませんが)を歩いている感じになります。左の沢には水が流れ始め, 右の沢もこの少し先(見えている範囲)から『沢底が濡れている』程度にはなってきます。……で, この密集した木々の隙間を通れと!? そんな道ありかー!?
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(11:53) |
道は確かに木々の間を潜っています。ま, まあ, 多摩サイ右岸の京急本線橋梁下(註: 地上1m)みたいなもんだと思えば。
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(11:54) |
2つの沢の合流点で……あうう, 本当に沢底を通るしか無くなったよー。渡渉した先でようやく地図通りの左岸に道があるようです。
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(11:55) |
名前の判らない沢(車道と合流する付近では『南沢』らしいですが)を渡渉。深さは無いけどそれなりの流れです。
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(11:56) |
道に大きな起伏があったり。抉れてる……? もしかして, 一度崩れた?
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(11:58) |
道幅が狭く, 地質が土で, 路肩即斜面……うわあっ! 後輪が踏み外したっ!!
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(11:59) |
あ, 危なかった。いや, だって, この辺りは道幅が30cmくらいしか無いんですよ。物差し1つ分ですよ。自転車と自分の身体を30cm以内に収めて歩き続けられます?
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(12:00) |
お, 石垣が現れた。水抜きとかもあったから明治の石垣って訳じゃなさそうですけどね。
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(12:02) |
いつの間にか, 沢との高低差が結構大きくなっていました。渓谷っぽくなりましたね。……が, 問題は沢じゃない。登山道の路肩。ここ, 崩落しかけてるよ!? 亀裂が見えてますけど, その下, 宙に浮いてしまってますよ……。
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(12:03) |
そしてまた沢渡り。矢立峠越えとか, 昔の文献によると沢の徒渡りが何十回もあったそうだけど, それを思えばこんなの大した事じゃないんでしょうね。
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(12:04) |
……直そうよ(^^;;;
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道に杭が打たれており, 整備された登山道らしくなっています。……但し, 地図に無い分岐と共に。右は沢に向かって急激に降りて行くような感じ……直進かなあ。
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(12:07) |
正解: 直進した道は少し先でヘアピンを描いて戻り, 右の道と合流。いわゆる『男坂』『女坂』みたいなものだったのかな。
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沢ももう充分な流量を持っており, 堰が設けられていました。仮に上流から数えて, 『一の堰』と呼びましょう。
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(12:09) |
続いて二の堰(仮)。人の手が入った場所, という感じになってきました。
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(12:09) |
雨裂に橋が架かっていました。これが芦ヶ久保側で最初の橋です。沢の直接渡渉とは違う, ここが『道路』である証ですね。
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(12:09) |
三の堰(仮)の脇に……自動車!? おお, もうすぐ車道に到達しますか!
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(12:11) |
車道終点。車の持ち主は, 釣りに来た方でした。やはり自転車で山越えしてきた事には驚かれました(^^;;; なんでも, 芦ヶ久保側のここ(車道終点)より上へ登る人はほとんど居ないんだそうで。釣りにしても, ここより先は干上がる事が多く魚が居ないんだとか(堰あるしね)。踏み跡はしっかりあったんだから, 多くはないにせよ登山者それなりに来ているんだとは思いますけどね。
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(12:15) |
ここからは車道ですから, 未舗装とはいえ自転車に乗って悠々と降りられます。
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(12:16) |
南沢(?)を渡るこの橋から, 舗装路になります。こうなるともう時速20kmも楽勝で出ます。
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(12:21) |
民家の脇を通り, 旧国道に到着。
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(12:22) |
旧国道から見た林道南沢線の入口。ちなみに現正丸峠側から, 丁度ロードバイクが駆け降りて来てました。
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(12:24) |
正丸トンネル出口まで来て, R299に復帰します。
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