大深淵!! 愛と秋風色のなむなむやー! [富山高崎〜富浦]

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[地図: 富山〜富浦]

旧富山町から旧富浦町にかけては, 明鐘岬に匹敵する難所・南無谷(なむや)崎が控えています。いかに難所であるかは, 古道(歩道として地形図に記載あり)が岬から3km近くも内陸側を通り, 木ノ根峠を越えていたことから伺えます。その間, 小浦・小浜・石小浦といった小さな集落だけでなく, 南無谷・豊岡といった大きな町すら迂回してしまっている(湊側から陸路で進入できない)んですから。多分, 原岡・多田羅も跳ばして, 船形に直行してますね。

当然, 現道は海際を通りますが, 結果として隧道連続区間になっているんですね。さあ, 何本あるかな?

写真コメント
[写真: 高崎隧道]
(15:52)

岩井の南に接する高崎の町と, 小浦の漁村を結ぶのが, ここ高崎隧道。右に旧道も見えますね。この先, 高崎隧道を含む3つの隧道で旧道をショートカットします。

[写真: 奥ヶ谷隧道]
(15:54)

続いて奥ヶ谷隧道。ショートカットの途中ですから旧道分岐はありません。

[写真: 南ヶ谷隧道]
(15:55)

奥ヶ谷隧道越しに見えていたのが南ヶ谷隧道。この後, 旧道が合流します。

[写真: 小浦隧道]
(15:57)

小浦隧道。ここは集落からは離れていますが, 脇に小さな旧道がある……ようです(当時気付かなかった)。その先には旧隧道もあるとか。また, 小浦の集落を通るのは旧道だけでなく旧々道もあるようで, それは高崎隧道手前から入り小浦隧道先で合流するようです(地形図だと途中が切れているけど)。

[写真: 岩富隧道]
(15:58)

岩富隧道。これで完全に小浦を離れ, それどころか旧富山町も離れます。これを抜けた先は旧富浦町なのです(名前がややこしいですな)。ところで, ここも右側に怪しい道が見えますね……行きませんけどっ。

[写真: 小浜隧道]
(16:01)

小浜隧道。小浜の集落は, 大分手前で分岐した旧道沿いにあるようです。ここの右側にも分岐がありますけど, これは集落への短絡路のようです。で, 隧道及び旧隧道は, 小浜集落と石小浦集落を結んでいます。2集落の前後及び間は海岸線が完全に崖の記号となっているため, 恐らく明治以前は船でしか辿り着けない, 陸の孤島だったのではないかと。笹川流れですかここは。

[写真: 南無谷隧道]
(16:02)

右に分岐するのが石小浦集落への短絡路で, そして目の前にあるのが……南無谷隧道。町境だった岩富隧道と比肩し得る長さです。旧道の合流はこれを抜けた先にあり, 一回交差した後に南無谷の町へ入ってから合流します。

[写真: 坂下隧道]
(16:07)

南無谷の町を抜けると, 次は豊岡の集落。2つの隧道で法華崎という岩山を抜けています。まずは坂下隧道……ゆずゆ〜(違!) 「さかのした」と読むようです。

[写真: (名称不明)隧道]
(16:08)

坂下隧道だけで豊岡の町に到達しているのですが, もう一つ枝尾根があるため, 隧道で抜けます。……これ, 調べても名前が判らないんですけど, 何という隧道なんでしょう? 現地で表記あったかなあ?

[写真: 逢島隧道]
(16:09)

そして豊岡から原岡へと繋ぐのが逢島隧道。原岡は富浦の中心集落です。

[写真: 富浦駅]
(16:13)

原岡に富浦駅があります。あ, 市役所もここ(多分旧富浦町役場)に置かれてるんですね。

[写真: 道の駅とみうら]
(16:17)

原岡を過ぎた多田良にて, R127はバイパスとなって館山へ向かいます。駅巡りをするにあたっては旧道を選ぶべきなのですが(バイパスからは那古船形駅へ行き辛い), 一旦バイパスに入り, 道の駅とみうらへ来ました。交差点から500mくらいですから。あ, 枇杷は富浦の名産なんですね。

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水野夢絵 <mwe@ccsf.jp>
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