たざきと申します.

データ 3つ(正確には二つ)提供します.
国連のデータとアメリカさんのデータね.

"谷村 sakaei" さんは Fri, 8 Aug 2003 21:58:06 +0900 頃に
Message-ID: <bh0ajn$l3e$1@news511.nifty.com> で書きました:

tani> さしたる子育て支援策をしていないアメリカがどうして出生率が高いのか考えると良
tani> いのである。
tani> アメリカの移民だけサカリが付くとは考えられまい。

アメリカ NCHS による,国内の出生率の分析.
http://www.cdc.gov/nchs/releases/03facts/revisesrates.htm (要約)
http://www.cdc.gov/nchs/data/nvsr/nvsr51/nvsr51_12.pdf (報告書本体 5.5MB!)
1. 非ヒスパニック白人の出生率は 1.8
2. ヒスパニックの出生率は 2.7
3. 1997 年まで,出生率は低下傾向.それ以降は下げどまり
4. ただし,前回 1990 年の時の予測より今回 2000年の時の
   方が出生率を低く修正.

これだけ,グループによって出生率が違うんだから人種・文化によって
サカリがついたりつかなかったりしてるんじゃないかな? 


次に,国連統計部による各国の TFR (予想)
http://unstats.un.org/unsd/demographic/social/childbr.htm

ここから,アメリカの非ヒスパニック白人の出生率 1.8近辺
(1.7〜1.9)の国全部を抜き出して見た
Australia       1.7
Netherlands     1.72
Finland 1.73
Luxembourg      1.73
Denmark 1.77
Malta   1.77
Norway  1.8
China e 1.83   # 注 香港・マカオは含まず
France  1.89
Puerto Rico     1.89
Cyprus  1.9
Ireland 1.9
Martinique      1.9
The FYR of Macedonia    1.9

どう考える? ノルウェイ,フィンランドの北欧勢や
フランス・オランダ・アイルランドなどのヨーロッパ勢もけっこういますね.

さらに,出生率がメチャ低い国を挙げると,
Latvia  1.1
Russian Federation      1.14
Slovenia        1.14
Armenia 1.15
Spain   1.15
Ukraine 1.15
Czech Republic  1.16
って感じですね.高福祉国とは思えない国が多いですね.

高福祉が低出生率に寄与している可能性はあるけど,それ以外の
パラメータの方が大きいんじゃないかな?
-- 
たざき