Re: 電脳日本語論
阿部です。
In article <bglu1q$sf$1@ns.src.ricoh.co.jp>,
ohta@src.ricoh.co.jp (Junn Ohta) wrote:
> いえ、この本では「2文節最長一致法」のことを「文節
> 最長一致法」とも呼んでいて、「1文節最長一致法」の
> ほうは「文節最長一致法」に含めていないのではないか
> な、ということです。
(中略)
> 「評価最大法」でなくて「最初に一致したものを出して
> くる方法」なのかもしれません。そこはこの本だけでは
> よくわからない...。
そのあたりは、この本が「文系」な作りの限界なのかも
知れません。そうした細かい話が本書の背後にあって、
あえて触れていないのか、そんな話は全然出てきていなかった
のか……。
太田さんは、自分がインタビューしていたら絶対聞きたかった
のに、と隔靴掻痒なところなのかも。
> というか、VJEも松茸も全盛期はタイコ持ちやら真面目
> なファンやらがたくさんいて、やはり好きなことをいっ
> ていたわけで、そのころATOKが必要以上にけなされてい
> た点については名誉回復の権利があるのかな、と。
必要以上にけなされていたのですか。
まったく持って印象論ですが、ATOKにはメジャー感があって、
他はそれにどう対抗しているかみたいな構図かななんて
感じていた気がします。
今で言うと、Microsoftに厳しい見方が多いみたいなのとは
違うのかな。
現在の消費って、製品そのものを買っているというのは
前提としてあるとはいえ、製品の背後にある物語も買って
いる面が大きいという説があります。うんちくを傾けられる
ようなストーリー作りとでも言いましょうか。製品をよく
しようと日夜努力している人が気を悪くしたら、ごめんなさい
でして、語られるストーリーと比べてだめだめな製品
だったら失望を生むわけで、製品の良さというのがもちろん
前提でして、そこに輝きを増すようなストーリー作り
と言えばいいのかな。
そんな意味での物語作りがうまく行われていると感じました。
> 文章になりやすいというか、辞書の話なら読もうかとい
> う一般読者が多いという面はあるかもしれませんね。
逆にいうと、ASCIIってそういう読者層なのねということですね。
周知のことかも知れませんが。
--
阿部圭介(ABE Keisuke)
koabe@mcc.sst.ne.jp (NetNews用)
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