In article <doks9u$nv4$1@bluegill.lbm.go.jp> I write:
>議論が盛り上がらないまま手続きだけが進行してしまうことに
>危惧を感じてるんですけどねえ……
という危機感が全く払拭できないまま越年してしまいました^_^;

皆さんに考えていただきたい、
        *根本的な問題点*
を指摘するために、私の見解を整理し直しておきますと、

(1)今回の提案が目指そうとする目的意識は理解できる。
(2)今回の提案の方向性が、その目的意識に適合していることも認める。
(3)しかし、その目的意識を効果的に実現する提案だとは認め難い。
(4)むしろ、その提案を実施した場合の副作用が甚大であることが予想される。

ということになります。

特に(2)の部分は誤解しないでいただきたいのです。
「方向性は合っているが、量的に微々たるものだ」というのが私の主張です。

さらに(4)も重要です。
たとえ期待される効果が微々たるものであっても、
そのことに伴う副作用が「輪をかけて微々たるもの」であれば、
今回の提案に反対する理由はありません。

しかし、私は副作用(今までの投稿では「混乱要因」と呼んできました)が
甚大であると予想しており、それゆえに反対なのです。

しかるに、嶋田さんにしても、wackyさんにしても、
提案の効果が「方向性として正しい」ことしか示せていません。
つまり、(2)を論証しているだけで、(3)への反論にはなっていないのです。
(2)は私も認めているところです。そこに「反論」しようとしても無意味です。

論点は「効果」と「副作用」のバランスの問題なのです。

                                戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
                                 toda@lbm.go.jp