長島です。

In article <20050609211628cal@nn.iij4u.or.jp>,
cal@nn.iij4u.or.jp (SASAKI Masato) wrote:

>>(そして彼は自分が批判される理由を
>>「自分が法律に詳しくないから」とかなんとか思い込み続ける…)
>
>このパターンって心理学用語で何かありましたよね?
>防衛機制の中の合理化でしたっけ?

うーん、私は心理学についてはまるっきり知らないんですが、
合理化というと、自分の行動を何かしら理由付けして
正当化しようとすることでしたっけ。

それと同じかどうかはわかりませんが、
上記の「自分は法律に詳しくないから」はまぁ一例であって、
(もちろんこれは「法律に詳しくないというだけで人を責めるほうが悪い」
って言い訳につなぐ心理なんですけどね)
要するに何にしても「自分は悪くない」
あるいは「自分だけが悪いわけじゃない」という言い訳をできるような
理由付けを意識するだろう、と。

これが「合理化」なんでしたっけ?

ここは余談ですが、

>斉藤孝の本の中で
>「理解するということは気持ちがいい」
>ってありましたけど

「理解」と「納得(あるいは「賛同」)」の区別がつかない人は
少なくないように思います。

だから
「理解できるけど納得できない」「理解できるけど賛成できない」
「賛成反対以前に理解できない」
って状態が、それこそ理解できない…

で、この状態を理解してくれる人とは、
たとえ意見が対立していても楽しい議論ができるんですよね。

>自分の理解が間違っているとは思わないで
>現実が間違っているとしたり
>他者が間違っているとしたりすることで
>(これもやはり合理化?)
>やはり辻褄があっているんでしょうな……。

そういう人は実際fjにも現在進行形で複数いるわけですし
fjで繰り広げられた幾多のバトルについて、
その原因の相当な割合を占めるんじゃないですか?

>ただ不思議なのは
>それでもfj.soc.lawの投稿を熱心に読み
>熱心に法律や法学の悪口を書くことなんですよね。

いしいひさいちさんの「タブチくん」のネタですが、
(「がんばれ!タブチくん」にあらず)

タブチくんの夫人が熱心に歌番組を見ているところに
「こんな歌ってるんだかわからないような
 ジャリタレばかり見て何が面白いの?」
などと延々ダラダラと文句を垂れるタブチくん。
夫人は嫌気がさして、
別の部屋にあったポータブルテレビで見ることにしたところ、
タブチくんはわざわざその部屋にやってきて
「ほら、こんなヘタッピなジャリタレばかりじゃん」
…と、またまたダラダラ文句を言い始めた…

こんなのがあったと思います(記憶で書いているので細部は違うかも)
これに近いのかな、と思ったり。

…いかにもありそうなんで、
やはり心理学で類型化が進んでいるんじゃないですかねぇ…

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Yasuyuki Nagashima
yasu-n@horae.dti.ne.jp
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