In article <3991795news.pl@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp> kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO) writes:
>事故が起きたときのリスク*コストを評価しないなら、安全のため
>に費すコストはゼロであるべきだってことになります。実際、そう
>なりがち。

私の感覚だと、リスクの中に既にコスト因子が入るので、リスク *コストだと
コスト^2の項が入ってしまう :-p  私ゃ、
        リスク =発生時コスト *発生率
だと思ってます。実は、この「発生率」の評価が問題で、大抵当事者 (と云うか
当該事業者) はなるたけ小さくしたがる。大体、発生回数/(母数-1) なんでしょ
うが、発生が暫く無いと 0にしちゃったり、色々理屈を付けて減らす。
一方、「安全第一」を求める人は発生率1 で計算させたがる (けどそのコストを
負担する気はさらさら無い)
私自身、安全学は勿論、統計論もかなり怪しいので、どう云う計算が適正かは判
らないのですが、「利用者」の求める発生率はサービスを受ける時と対価を払う
時で全然違う事は理解しとくと良いと思います。

>一回こういう事故が起きれば、一生分の人件費の数十倍が飛ぶわけ

えっと、高卒現場系として、18歳で入って60定年だから、42年だけど、say40 年。
会社によって色々だけどまあ人件費は社会保険や掛りを入れて、一人一年一千万
円てえ所ですか。「一生分の人件費」は、4 億円でしょうか。まあ確かに、100
人の犠牲者に 2億円ずつ保障すれば、50倍てえことになりますか。
# こう云う計算は普通しないで、年間人件費の「何人分」と言うけど
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                                椎野正元 (しいの まさよし)