青龍さんの<ch56j3$mj1$1@news511.nifty.com>から
> 侵略を悪い行為だと認めるのであれば、それについて謝罪する
>のはごく自然なことですし、それをしない国があったらその国が軽
>蔑されるだけのことです。

殆どの国はしてないですよ?
過去の帝国主義国家の中で過去の侵略を反省して謝罪している国があったら教
えてください。
イギリスは?フランスは?アメリカは?オランダは?スペインは?ポルトガル
は?
ドイツも、ナミビア等の旧植民地に対して謝罪はしていませんよ?

> 他方、もし侵略自体のどこが悪いという主張でしたら、それこそ
>過去の侵略戦争の反省から戦争放棄を規定した日本国憲法の
>精神と真っ向から対立するでしょう。

侵略はよくないことだと考えられていますが、
別によくないことをしたからといって、
謝罪しなければいけないわけではありません。

> それにしても、池田さんの主張を日本政府が実現しようとするの
>であれば、過去の侵略戦争についての謝罪と反省を約束した日
>中共同宣言を破棄する必要があると思いますが、池田さんはそこ
>まで望んでいるのでしょうか?

ちゃんと読んでますか?
「侵略そのもの」ではなく、「それによって与えた被害」を反省しているだけ
ですし、そもそも謝罪なんて約束してませんよ。
宣言文をちゃんと読んでみてください。
そもそも、覚えてませんか?宣言文に謝罪の文言がのっていなくて、
小渕首相(当時)の発言のみだったことが、問題になったことがありますが。

> もしそうであるなら、論理としては一貫しますが、それを実現する
>過程で日中・日韓関係は申告的な亀裂を生じさせるでしょうし、そ
>れ以外のアジア諸国も日本に対して好意的ではなくなるでしょう。

韓国や中国はすでに好意的ではないわけですから、大きく変わるわけではない
でしょう。戦争をしない程度に適当にあしらっとけばいいだけの話です。
まさか、「みんなとなかよくしましょう」ですか?小学生じゃあるまいし。

> 逆に、日中共同宣言を維持し続けるのであれば、過去の侵略戦
>争についての謝罪と反省はなお日中関係の前提となるものですか
>ら、それと矛盾する行動を日本政府が取ることはできないでしょう。

「過去の損害への反省」のみです。日中共同宣言に書かれているのは。
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/nittyuukoudousenngenn98.htm#
kyoudouseimei

もっとも、中国の側があんまり維持したがっているようには見えません。
「内政に対する相互不干渉」ってのを中国が守ってるようには見えませんが。

>> 「過去の侵略」->「謝罪」と枕詞のようにつながっているわけですが、
>> 別に、この二つがセットになっているわけでもなんでもないわけです。
>> そういう意味で、中国は正しい。過去の侵略を謝罪する必要などまったくな
>> い。
>
> ?
> 中国のやった過去の侵略というのはいつどこに対することを指している
>のでしょうか?
>  まさか明や清の時のことを言っているんじゃないですよね。

チベット侵攻
南沙諸島
どちらも、1945年より後ですけど?
まあ、南沙諸島を過去というには新しすぎますが。
で、現在、尖閣諸島を実効支配しようと画策中ですよね。
(清の領有範囲を中華人民共和国が領有していいなんてことを誰が承認した
わけでもないですよ)

>> 謝罪なんて何の役にも立たないことを、世界中の人が知ってるわけです。
>> だからこそ、「賠償金」ってのがあるわけ。謝罪ですむのなら賠償金なんて存
>> 在しないわけです。
>
> それで、中国が賠償金を免除した以上は、過去の戦争について何を
>言おうと自由というわけですか、それはあまりにも寂しいですね。

なぜ?理と情を分けましょうよ。
賠償金というのは何で払うんですか?
「戦争の結果によって固定された外交上の優越関係を解消する」
ために払うものが賠償金じゃないんですか?

そもそも政治的な話に「寂しい」なんて何の関係があろうか。
 
>> ドイツの謝罪の本筋は、「侵略」にはありません。
>> ドイツの場合は、ナチスによる「民族絶滅」という恐るべき犯罪、これに対す
>> る謝罪が第一義にあるのは疑いようがありません。ドイツ人がナチズムを追及
>> するのは、どうやってもぬぐい得ないこの空前絶後の犯罪を自分とは違う他者
>> がやったことにせざるを得ないところからきているわけです。
>
> これこそ、まさに戦争犯罪の相対化というやつじゃないですか?
> 捕虜の虐殺や民間人殺害・婦女暴行・略奪、中国で日本軍がやってきたことは
>戦争犯罪のオンパレードです。決してナチスのユダヤ人虐殺を持ち出して、免責
>されるような類のものではありません。

戦争犯罪は「個人の犯罪」ですよ?
国家の問題じゃないんです。東京裁判その他で裁かれましたよね。
まあ、個人でも国家でもいいんですが、
「罰を受け入れた以上、その罪は免責」
ってのが、常識的な話です。

> 逆に言えば、日本が過去の侵略は悪かった反省していると言う態度をとり続け
>ている限り、中国政府は謝罪要求はできないし、、それをだしにした要求も出来
>ないことになりますね。

過去の侵略が悪かったわけじゃありません。過去に損害を与えたことが悪かっ
ただけ。

それと、「反省」が定量的なものではないので、
「反省が足りない」といっていくらでも謝罪要求できます。

> 池田さんの認識が正しいのであれば、靖国を参拝したり、過去の戦争責任を否
>定したりして、中国が謝罪要求するきっかけを作っている政治家は国益の点から
>も犯罪的ですね。

靖国参拝の何が問題なの?
ちなみに、戦争責任で国家にかかわるものは「開戦責任」ですが、
歴史上の研究から言えば、日中戦争の開戦責任は中国共産党にあるようです。
共産党による発砲がなければ、国民党と日本軍はそのまま停戦するところだっ
たはず。

まあ、いずれにせよ「謝罪要求」など突っぱねればいいだけです。
形ばかりの謝罪をする政治家がもっとも犯罪的。

> まして池田さんのいうように、侵略戦争など反省する必要がないといってしまっ
>たら、中国・韓国はもとより、他のアジア諸国からも相当な反発を受けるでしょう。
>当然、これらの国との外交関係は瓦解するでしょうし、再構築にかかるコストがど
>れだけになるのか想像もつきません。

発言しなくたって、中国や韓国から反発受けてるんだから変化はありません。
他の国家は、それほど日本に関心があるわけじゃありません。
文句をいってきたらODAを締めつけれっばいいだけです。
世の中、「金が実力」なんだから、金の動きで外交上の優越関係を作り上げる
ことができるはずです。それをしない外務省が歯がゆい。

> こんな選択は道義的な問題以前に国益にも真っ向から反するでしょう。

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