スピンという量子にそなわった属性は、
Diracの相対論的方程式から自然に導けるように
量子の周囲の時空の構造が、量子に与える性質です。
そして不思議なことは、量子の周りの空間と量子の関係
なのです。
量子の周りの空間の1点から出発して、ぐるっと1回
回って、たどり着いた最初の地点と同じ場所は、
元の場所とは意味がことなるのです。
この不思議なことは、数学的にはいろいろ研究され
Atiyah-Singerの指数定理やSpinorの理論などを生み出して
いますが、このような量子の周りの空間が数学的な
リーマン面のようになっているという現実を、
いったい、どのように理解すればいいのでしょうか?