河野さん、レス有難うございます。小林@那須です。

河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

>パーセプトロンの時みたいに限界を示す定理みたいなものが証明
>されると一気に萎むだろうっていうのは想像が付くけど...
スピン系については、330 桁の qbit を扱うためにの、絶対温度 T の上限が低いと
ころに有りそうだと感じます。私の直感が外れれば良いのですが。

>無線LANなんかは、波動の重ね合わせでデジタルの信号を伝えてま
>すよね。
そうですね。波ならば重ね合わせられます。でも 2^330 の固有状態の重ね合わせは
無茶な話だと考えます。

>「なんか得意な計算があるだろ?」っていう期待はありますよね。
>それにそった工学的応用は見つかるんじゃないかな。
それをシミュレーション的な分野といったつもりです。そして、その分野はコンパ
イラや Word,Exel などが高速に動く分野ではないはずです。でも、普通の人がコン
ピュータの利用として主にイメージする分野ではないはずです。現実には、それら
が何百倍も高速に動くようになるとの誤解が広くなされていると思ったので、今回
の記事を投稿しました。

>それは、状態を持つコンピュータというモデルに縛られているから
>だなぁ。僕も、状態が作れないなら計算は出来ないっていう立場に
>近いので、今のままなら面白くないとは思いますが...
工学的な面からすれば、新しい機能を持った量子素子が実現されてコンピュータも
改良されていく方向に進むと思います。たぶん扱いがめんどうな波動関数の巨視的
な縺れや、莫大な固有状態の重ね合わせは利用されないだろうと思います。その意
味で、量子コンピュータ研究の工学的な意義は小さいと考えます。

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