In article <40928c3f$0$19839$44c9b20d@news2.asahi-net.or.jp> ebata@nippon.email.ne.jp writes:
>なんか沖田総司がひでじろうに人足寄場送りにされていた気がする、ってそれ
>は民放の時代劇か。
で、ここ2週間ほどの感想として、数人の隊士があれだけ濃密に接触していて、
誰一人として「ひでじろう」が女だと気付かないという設定は無茶だと思う。

>>  なにか世間では結構評判が悪いらしい大河ドラマ「新撰組!」ですが、
>意外に三谷幸喜にしてはオーソドックスだな〜とか思っていたのですが、時代
>劇大好きな世代のヒトには評判が悪いんですかね〜。
コミカルなノリに付いて行けないかもしれませんね。
我が家の小学1年生&幼稚園児は、
第1回冒頭(芹沢粛清後の組織が安定した頃の、ある日の行動風景)の
ギャグ満載の演出に大笑いしてましたが。

>史実で聞いたことがないとか言ったら今までの大河ドラマなんてたいていそん
>な気がしますが。「母上はわたしを『愛して』ないのですね」「そ〜じゃない
>のよ、頼家」とか。(単にえばたがおぼえている一番古いインパクトありすぎ
>のその手のネタ :)
北条政子(「草萌^H燃ゆる」だっけ)ですか。
あれはNHK大河ドラマの中でも特に意図的に開き直っていて、
京都の公家を除いて徹底的に現代語で通していました。
当時としては「行かず後家」だった北条政子が
「そりゃ、私だって『結婚』したいわよ」だとか……

「本当に当時の言葉で喋ったら何を言っているのか解らないわけで、
 変に妥協的に作られた“時代劇語”を使うよりは現代語で通す方が適切」
というような説明を広報等でしていました。

>> 4/25の放送(実はやっと見ました(^^;)は結構見ごたえあったと思います。相
>> 変わらず近藤勇“だけ”は違和感が大きい面々ですが、要所要所での面々の演
>> 技が結構良かった。実は近藤“以外”のキャラクター設定は結構納得していま
>> す。手より知恵が先に立つ土方はちょっと意外でしたが、あれはあれでなかな
>> か面白い。
>わたしも近藤せんせ以外はナットクしています。土方も心配していたのですが、
>一番しっくりきています。まあ、小説とかで作られたイメージに影響されてる
>んでしょうな。
俳優の顔立ちが、残っている土方の写真に近いですしね。
近藤はかなり違う。

ちょっと気になっているのが、沖田の人選に、
後から作られた「美少年」イメージを感じることです。
結核で早逝した事実から「薄幸の美少年」イメージができたと思うんですが、
実際はかなり醜男だったようです。
明るい性格で親しみ易い人柄だったようですが。

>>  まずは明らかに某ジャンプファン狙い(前田慶次郎以来(笑)か)の斎藤一。いき
>> なり出てきて「斬りますか?」もないものだと思うが。
>と、いってもまあ新撰組マニアではないので斉藤一があんなに陰気くさいのか、
>原田左之助はあんなにすちゃらかなのか、は知りませんが。^^;
原田左之助は土方に次ぐ「美男子」だったようです。
隊士が昼飯とかをよく喰っている茶屋の女の子との間に子供ができるらしい。

>>  それと会津候との謁見の時、感動でまともに受け答えできない近藤に代わって
>> そつない返答をした芹沢鴨。
まあ、二人の性格対比から考えて、妥当な演出でしょう。

>> 彼の近藤に対する思いはどんなものなんですかね。
>会津候は病弱と聞きましたが、筒井道隆のいつものぼ〜っとしたかんじでいい
>のか悪いのか。佐藤鴨はキャラ立ちすぎですか?
芹沢鴨の実像って、どの程度まで解ってるんだろう?
近藤勇との対比上、実際以上に悪いイメージで語られている可能性が高そうです。
それだけに、役者としては役の作り甲斐があるのではないかという気もしますが。

>>  しかし“あの”近藤で、後の芹沢一派との対立を描くとなると
>> どうなってしまうんだろうか。
それは言えそう。
竹中「秀吉」のときに、あのノリで晩年はどうなるんだろうと心配してたら、
信長に人気が出て本能寺の変を遅らせた副作用で
晩年を大々的に端折ることになってしまい、
結果オーライになったことがありました。
しかし、今回はそうは行きませんよね。

                                戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
                                 toda@lbm.go.jp