Re: 「古典」の定義
In article <40849CA3.4F738697@yahoo.co.jp> "Sawaki, Takayuki" <fi_sawaki@yahoo.co.jp> writes:
>「古典落語って、どこの時点で『古典』と呼ばれるようになるんだろう?例えば、
>明治期に円朝師がいろいろな作品を作り上げたときには最先端の新作だったわけだし。
はっきりは知りませんが、落語の場合は多分太平洋戦争の前後かどうかだと
思います。もう少し遡るのかな。
> 手元の辞書とかウェブページをみたりしたところでは、どうも「古典文学」の方は、
>日本では江戸時代以前のものをさし、西欧だと、ギリシア&ローマ時代の作品らしいん
>ですが、そんな理解で良いんでしょうか?だいたい、そういう分類がなされるように
>なったのって、いつ頃なんですかね?
日本文学では、明治維新が一つの区切りになってます。国語の教科書で「現
代国語」と「古文」を分けるのがここ。西欧ではルネサンス頃と思いますが、
「古典古代」と云う概念が発明されて、これが古代ギリシャ・ローマを指す
んですね。
> 「クラシック音楽」の方も、ウェブ上をちょっと検索してもやはり定義が
>議論にはなっていることはわかりました。まあ、基本的な認識としては
>「中世ヨーロッパの伝統と形式を受け継いだ音楽作品」というようなくくりの
大雑把に二つの定義が有ります。
一つは「古典派」音楽。ハイドンからベートーベン位の時代で、最近は前後
が若干広がってる様です。又、ドイツ中心の定義でも有ります。
>1. 18世紀の古典派音楽で形式美を重んじたバッハ、ハイドン、ベートーベン等の作品
ですね。因みにフランスで「古典主義」と云うとドイツで言うバロック時代
で、リュリとかクープランとか、ルイ14世の時代です。音楽だけでなく演劇
も一緒でモリエールとかラシーヌですね。
今一つは、音楽業界としての「クラシック音楽」です。クラシックレコード
を売ってる範囲と云うかレコード屋さんの「洋楽クラシック」の範囲。「現
代音楽」はここに入ります。
>2. 軽音楽に対する純音楽
がこれです。「通俗音楽に対する芸術音楽」てなずーずーしー言い方も有り
ます。最近の物だと大学で音楽教育を受けた人が作って演奏する音楽と云う
感じで一つの業界ですね。
只、バロックの時代には「芸術音楽」と云う業種は出来てて、貴族に保護さ
れてましたから、この時代以降の大作曲家のは殆どが「クラシック音楽」と
呼べそうです。J.シュトラウス辺りは難しい物が有るが。
中世でも、教会音楽はまあ問題無いでしょう。
問題は、吟遊詩人、それも宮廷なんかに出入りしてたんじゃない大道芸人の
音楽とか古代の音楽とかです。幸い(?) あんまり残ってないんですが、これ
に手を出すのは、今の所は「クラシック」業界の人々が多い様です。こう云
うのばっかり演るキワモノ専門のクラシック芸人も居る様です。
>てな定義がありましたが、今度は「純音楽」ってなんでしょう?
歌云々は「純粋音楽」と云う言葉の説明に出て来ると思います。これは標題
音楽とか描写音楽じゃない音楽の為の純粋の音楽とか云う訳の判らない話で、
「クラシック音楽」でも交響曲とかソナタとか一部に限られる様です。
「純音楽」ってのは何だろう。「純文学」なんて文芸のジャンルも有りまし
たよね。「純喫茶」てえのも有ったっけ :-)
--
椎野正元 (しいの まさよし)
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