吉見です。

Yokoiさんの<bi2j0s$4cn$1@news511.nifty.com>から
>よこいです。
>
>私見ではありますが。
>基本的に自動車という道具は扱いの難しい物であるという認識を、
>運転免許を保持する者は忘れてはいけません。
>何らかの事故が起きた際、それを自動車の所為にする様では、
>免許証を返上した方が良いでしょう。

微妙に論点が違っているのですが…
私が問題にしているのは、公道上で走る自動車のスペックとして過度のものを
提供することが正しいことなのか、ということです。

製造・販売する側が過度のスペックを持ち、扱いが困難=挙動が不安定な商品
を一般の消費者に対して販売し、あとは使用者の責任ということは一般的に許
されることなのでしょうか。対象としている製品が自動車であろうと、電気ス
トーブであろうと、芝刈り機であろうと、事故が起きないように安全な製品を
製造販売することは業者としてのモラルだと思うのです。

一部の消費者がそれを求めるからといって、使い方を少し間違えるだけで致命
的な損害を引き起こすような商品を売るのは道義的な責任を免れないと思いま
す。

ここまでは、自動車に限定しない製造物一般の話です。

ましてや、自動車という、ロースペックのものですら簡単に事故により人命を
奪ってしまったり回復不可能な障害を残す例が数多くある潜在的な危険性のあ
る製品においてわざわざ操作性が不安定なものを売って利益を得る行為は非常
に問題だと思います。

自動車だから危険な商品を売っていいということはなく、自動車だからなおの
こと危険な商品を売ってはいけないのではないでしょうか。その自動車に乗る
ことで得られるのは、たかだか使用者の個人的な快楽のみなのですから。

一応断っておきますが、快楽を得ることを悪とはしていません。前の記事にも
書きましたが、一般の交通と隔離されたサーキットなどでは個人の責任で乗っ
てもらってけっこうです。問題にしているのは、公道上で個人的な快楽のため
に周囲の安全性を犠牲にする行為です。サーキットにトランポでバイクなどを
持ち込み、楽しんでいる人は大勢います。公道は移動や輸送、サーキットは娯
楽と使い分ければいいだけの話だと思います。

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Takashi YOSHIMI mailto:tak-yoshimi@rio.odn.ne.jp