ohta@src.ricoh.co.jp (Junn Ohta) wrote in message
<bhs98e$o17$1@ns.src.ricoh.co.jp> 19 Aug 2003 04:32:14 GMT
>fj.sci.lang.japaneseの記事<bhqp12$fqk$1@caraway.media.kyoto-u.ac.jp>で
>    anniek@104.netさんは書きました。
>> 京都育ち・関東弁育ちの私には「こんど」も「つぎ」もほとんど差を感じませ
>> ん。
>
>京都で関東弁を使いながら育ったのですね。文法やイン
>トネーションは関東だけど、ボキャブラリーや文化的な
>暗黙の了解事項については関西が染み込んでいる、とい
>う感じでしょうか?

そうとも限らないのです。
違いに気付いて区別できることもあり、未だに違いに気付かず混同していること
もあり…。

イントネーションは一応自分では使い分けできるつもりでいます。(が、どうも
純粋の京都人が聞くと私の京都弁は、まるで京都弁には聞こえないようですが
…。)
ボキャブラリーについては、違いの際立ったものはイントネーションに連動して
無意識に変わっているようですが、おそらく違いを意識せずに混同しているもの
も多いだろうと思います。

「つぎ」と「こんど」に関しては、どうも混同している状態のようです。
私は今、自分の中にある「こんどの」の関東/関西の感覚について興味を持って
います。
太田さんと戸田さんのやり取り、難しくてなかなか理解できないのでなかなか話
に加わることができませんが、興味を持って読ませて頂いています。

>私の感覚では、先発というより直近に出る電車を指すも
>っとも自然なことばが「こんどの」なんです。「先に出
>る」や「つぎに出る」とは意味が違う。
>
>わかりやすくするために「こんどの電車に乗るからね」
>の状況でいうと、たとえば電車でなくて船、それも週に
>2便ぐらいしかない航路で、いちばん近々に出る便に乗
>りたいときはどういいますか? わたしはもちろん「こん
>どの船」なんですが。

この船の例では、私も「こんどの船」に抵抗ありませんが、

「船がつぎに来る時」という言い方もまた違和感ありません。
          いちばん近々にやってくる便の意味。
「船がつぎに出る時」は少々違和感あり。
          意味としてはいちばん近々に出る便。
「船がこんど来る時」違和感なし。いちばん近々に来る便。
「船がこんど出る時」船はかなり先に出る感覚。
「つぎに来る船」  船は間近に来る感覚。
「こんど来る船」  違和感なし。いちばん近々に出る便。
「つぎに出る船」  船は間近に出る感覚。
「こんど出る船」  いちばん近々に出る便。

#と書いたのですが、もし船が入港してまもなく出港する港でなかったらまた別
#の表現になることに気付きました。とりあえず上記は、船が入港したらじきに
#出港することが前提です。

>「つぎに出る船に乗るからね」でも順序のほうが重視さ
>れている印象があって、たとえばこれからすぐ出る船は
>どこか別のところへいく船で、そのつぎに自分の目的地
>にいく船が出るからそれに乗るよ、という印象。

これがきっと一番大きな違いですね。

>船がほとんどなくて、数日たってから自分の乗る船が出
>るだけ、という状況だと「つぎに出る船」とはどうもい
>いにくい。
>
>こういう場面でいちばんしっくりくるのが「こんどの船」
>なんですが、関西ではこれも「つぎの船」なのかなあ...。

ちょっと自信無し。
「つぎの船」と言われて数日後というのが違和感あるような気もします。

>> ここで、京都・京都弁育ちの息子に意見を聞きました
>やはり「こんどの」は関西的ではないということなんで
>すかね。

おそらくそうだと思います。

-- 
Annie 
mailto:anniek@104.net