In article <bgnh9a$fem$1@ns.src.ricoh.co.jp> ohta@src.ricoh.co.jp writes:
>> 一方の「先発列車」「次発列車」は、日常用語で無いがゆえに、
>> 言葉を知っている人なら基本的には必ず「厳密に定義された」用語として
>> 理解していると考えられ、案内表示との齟齬を来すことは無いと思われるのです。
>これについては、私はあまり期待できないなと思ってい
>ます。たとえば「やのあさって」「しあさって」だって
>最初は日常用語ではなかったわけで、最初に導入された
>ところで「厳密に定義された」用語になりそうなもので
>すが、
んっと、そういう比較をするのであれば、
「先発列車」「次発列車」について楽観的に考えられる理由として、
単に「日常用語で無い」というだけでなく、

        「厳密に定義された用語」としての用法が、
        その用法に密接に関連する“目立つ場所”に、
        定義が容易に理解できる形で提示されている

ということが挙げられると思います。
つまり、現実の駅の案内表示が「強力な規範」として作用している状況で、
それに逆らう用法を敢えて選択する動機は弱いだろうと……

「こんど/つぎ」については、規範自体は同じように強力ですが、
その規範と矛盾する既存用法が存在するという違いがあります。

                                戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
                                 toda@lbm.go.jp